おなかの下から次々と子犬をつかみ出す
通報・発見
48時間前に出産したピットブルの保護依頼を受けて、保護団体HOPE FOR PAWS が土砂降りの雨の中、保護に乗り出しました。
カリフォルニア州も大きい!現場まで車で3時間半かけて、着いた頃にはすっかり暗くなっていました。
伝えられた辺りの茂みを探すと、見つけました!かすかに子犬の鼻声も聞こえます。
3ヵ月間、保護しようとする近所の人々から逃げ回ってきた母犬は、今回すんなりつかまってくれるでしょうか?
交流
食べ物を差し出すと、受け取ってくれました。その流れで、素手で顔周りを触ることもできました。
幸先良好です。
ミューン、ミューンと、子犬独特の鼻にかかった声が大きく聞こえています。
エルダッドは布リードを母犬の前に置いて、「これ、何だかかわる?」と問いかけます。もし過去に飼い犬であれば、理解するかもしれません。
もう少し頭をなでたり、声をかけたりして、彼女に信頼してもらうための時間をかけました。
そして…
とても穏やかな犬。リードを受け入れてくれました。
次のチャレンジは、子犬に触ること。大人しいこの子も、子犬を取られると思ったら、いきなり咬みつく可能性もあります。
「触ってもいい?1匹、持ち上げていい?心配ないよ。信じて。」と話しかけながら…
保護
最初の1匹を取り上げました。
ふー、ちょっと緊張。
母犬は、持ち出された子犬の方をガン見しています。落ち着かせるために、取り上げた子犬をもう一度、母犬の鼻先に持っていきました。
納得してくれたのか、大人しい母犬です。
次の子も取り出しました。
そして3匹目、続いて4匹目、5匹目も。
母犬はやっぱり、心配そうに見ていましたが、ついに立ち上がりました。おなかの下には、まだモゾモゾ子犬が動いています。
6匹目。
まだいる。
7匹目、そして8匹目。
完了!
母犬は出るのが相当イヤで、すっごく踏ん張っていましたが、出てきてもらいましたよ、ふぅ~。
病院
保護のメンバーはみんなびしょ濡れです。
巣穴に他に子犬がいないことを再確認した後、ロスアンジェルスの病院にはるばる戻ってきました。
するとなんと!停電です。
雨はまだ降り続いています。茂みで子犬たちを回収した時のように、ここでも懐中電灯で照らしながら親子のケアをしなければなりません。
子犬の性別は、女の子5匹、男の子3匹でした。
人を信頼し受け入れてくれたやさしい母犬は、「レインボー」と名付けました。
子犬たちもみんな、大雨のこの日にちなんだ名前をつけましたよ。動画の12分18秒に全部の名前が字幕に出ています。
おなかがすいた子犬たち、ミャウ!ミャウ!ミャウ!と大騒ぎです。
やっと電灯が戻ってきた頃には、レインボーもすっかりリラックスできました。
それから
6週間後の子犬たちは、一時預かり施設でずいぶん大きくなって、一斉にまとわりつかれたレインボーが見えなくなりそうです!
みんな元気。走ってる~。
最後に改めて、ずらりと1列に子犬の集合写真。似ているようで、みんな表情が違うんです。レインボーと子犬たち、みんな素敵な里親さんの元へ旅立ってね。
10分超えの動画、飛ばしながらでも是非見てニヤニヤしてください!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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