犬に全く伝わっていない『NGな叱り方』5選

犬に全く伝わっていない『NGな叱り方』5選

しつけで愛犬を叱っても、なかなかイタズラなどの困った行動を止めてくれないことがあると思います。もしかすると飼い主さんの叱り方が愛犬に伝わっていないのかも!?この記事では犬に全く伝わっていない『NGな叱り方』をご紹介いたします。

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犬を叱ることは本当に必要?

上目遣いの犬

犬のしつけに関しては、近年、「褒めるしつけ」が主流ですが、個人的には「ダメなこと」や「してはいけないこと」を学んでもらうために、時に「叱る」ことも大切だと思います。

どんな状況にいても、飼い主さんの「ダメ!」の一言のコマンドで、愛犬が「してはいけないこと」を止めることが出来れば、様々な危険から愛犬を守ることが出来ますし、周囲への配慮にも繋がるはずです。

犬を叱る時のポイントは?

「叱るしつけ」はタイミングや、飼い主さんの態度、叱る口調の強さなど、難しい面があるのも事実です。強く叱りすぎるとトラウマになってしまいますし、弱すぎると「叱られている」ということが伝わりません。

愛犬を叱る時は、普段よりやや大きめの声で低音を意識しましょう。そして、「ダメ」や「コラ」など、短い単語で一喝します。飼い主さんがイライラして感情的になってしまうと、どうしても極端に大きな声で叱ってしまったり、高圧的な態度になりやすいので冷静さを保てるよう心がけましょう。

犬に全く伝わっていない『NGな叱り方』5選

叱られている犬の後ろ姿

1.人に対して話す様に叱る

可愛い愛犬を我が子のように育てている飼い主さんも多いと思います。つい、人間の子供に叱るように、何が悪かったのか、細かく説明しながら叱ってしまう事はありませんか?

犬は短い単語であれば記憶し、理解することも出来ますが、人が長く会話する言葉を理解することは出来ません。愛犬してみれば「何言ってんのかな?」「飼い主さんは機嫌が悪いのかな?」という感覚でしょう。

2.大きな声で怒鳴る

飼い主さんが唐突に「コラ!」「ダメ!」など、大きな声で怒鳴るように叱った場合、愛犬に恐怖心や嫌悪感を与えることはありますが、タイミングが合っていなければ、単純に怖がらせてしまうだけです。

そもそも、犬は人と比べて非常に聴力が高いので、叱る時に極端な大きな声を出す必要はありません。あまりに恐怖心が強すぎると、その後の信頼関係が築けなくなります。

3.叩く

何度叱っても、なかなかイタズラを止めてくれず、ついイライラして大きな声で叱るとともに、「つい手が出てしまいそうになる…」なんて気持ちになったことがある飼い主さんもいるかもしれませんね。

叩くのはしつけではなく暴力のひとつになってしまいます。愛犬の身体だけでなく心にまで、痛みと苦痛を与えてしまうもの。叩いてしまうと、飼い主さんだけでなく人に対して不信感をもってしまいますし、なにより犬はなぜ叩かれているのか、なかなか理解することが出来ず、ただただ恐怖心を植え付けるだけの行為となってしまいます。

中には自身の身を守るため、攻撃的な態度に出る犬もいます。互いにとって何も良いことがないので叩くしつけは絶対に止めましょう。

4.直後に叱らない

お留守番中のイタズラは直後に叱ることが出来ないですよね。飼い主さんが困ってしまうようなイタズラは、現行犯で叱るのが一番です。犬は何度も同じことを繰り返すことで、長期記憶はある程度できますが、短期記憶はとても苦手。犬が短期記憶を保持できるのは、どんなに頑張っても30秒程度と言われています。

犬は自分がしたイタズラも、ほんの数十秒で忘れてしまうので、時間が経過してからイタズラを叱っても、どうして叱られているのか理解できないのです。基本的には現行犯で叱るようにしましょう。

5.一貫性がない

犬をしつけるときに大切なのが「一貫性」。「一貫性」が大切なのは、叱る時だけではありませんが、特に「してはいけないこと」を教えるために飼い主さんは「叱る」という行為をするわけですから、ここがブレていると犬はとても混乱してしまいます。

ソファの上に乗るのが許される日もあれば、叱られる日もある。お散歩中に引っ張ると「ダメ!」と叱られる日もあれば、一緒に走ってくれる日もある。これでは犬は何も覚えることが出来ません。一度決めたことは最後まで貫き通し、家族全員で共通したルールでしつけをしていきましょう。

まとめ

男の子に叱られる犬

誰だって可愛い愛犬をあまり叱りたくはないですよね。ただ、「叱る」とは、相手を良い方向へ導くための行為です。感情的にならず、正しい叱り方をすれば、必ず愛犬に伝わるはずです。「NGな叱り方」を避けて、「良いこと」と「悪いこと」をしっかり教えてあげましょう。

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