奇跡の出会い
相談
高齢で一人暮らしの飼い主さんが退院する見込みのない入院をし、空き家となった庭に犬が取り残されているという相談が来ました。
世話
同じ市に住む息子さんが毎日、出勤前に1回だけフードと水をあげるために通ってきていたそうです。
その後お仕事に行かれるため、お散歩の時間がないと言われていました。
厳しい現実
突然、母親が入院することになり、離れた場所に住む息子さんが通いで犬のお世話することになってしまったわけです。
生かしておく最低限のお世話しかできなかったというのが現状でした。
事情
息子さんは、犬をセンターに連れて行くことはしませんでした。
もともと仔犬の時にセンターからもらってきた犬だったそうです。
そこに再び戻すようなことはしてはいけないと考えていたようです。
息子さんはお世話に通いながら里親探しを続けていらっしゃいましたが、見つけられずに時間だけが経っていきました。
それで、センターから私を紹介されて相談されてきました。
医療
里親探しをする前にちゃんと検査をしていただきたいと話したところ、医療費は出していただけることに。私たちは犬を動物病院に連れて行き、必要な検査とワクチン接種などをしました。
お見合い
SNSで里親探しをしたところ、メンバーの知人が里親として挙手をしてくれました。
それは、保護犬を助けたいという男性でした。
早々にお見合いをすることになりました。
将来的な揉め事を避けるために、いつもなら、飼い主さん関係者は直接お見合い相手と対面させることはないのですが、この時はなぜかわからないのですが、飼い主さんの息子さんとお見合い相手を会わせた方がいいと直感しました。それで同行していただきました。
偶然
奇跡が起きました!
お見合い相手は、なんと偶然、飼い主さんの息子さんのよく知っている相手だったのです!
しかも、とても良い間柄の方でした!
今度その人に会ったら、ダメ元で犬をもらってくれないかと相談してみようと思っていたそうです。
ただ暫く会っておらず連絡先がわからなかったので、偶然会うしかなかったそうです。
その偶然が、私たちが用意した里親探しのお見合いで起きたのです!
運命の相手
そこからは話が早かったです。
もう私たちの出番はありませんでした。
お互いに知り合いだったのですから、お二人で話し合っていただきました。
私達はこの犬のために、その二人を偶然引き合わせたという奇跡を起こす役割だったのです。
これはもう運命の相手だと思いました。
里親
もちろん、そのお見合い相手が里親になりました。
その後のことも、互いに連絡を取り合っていただくことになりました。
犬が中々新しい環境に馴染まなかったそうで、飼い主さんの息子さんがその後、使っていた犬小屋やご飯の容器などをもっていかれたりされました。
理由
今回、里親探しをすることになった理由は、犬のお世話を通いでされていた息子さんが関東に転勤になったからでした。
転勤先では会社が用意してくれるペット不可のアパートに住むことになるため、犬を連れてはいけず手放さなければならなかったのです。
最後に
飼い主の息子さんが私達に相談された時は、もうギリギリのタイミングで、転勤までわずか2週間を切っていました。
そんな短期間でトントン拍子に、しかもご縁がもともとあった方に偶然繋がり、犬のお世話を快く引き継いでいただけることになったのは、本当に奇跡としか言いようがありませんでした。
この子は、今も里親様の男性が大切にお世話されています。
※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載団体名:ディ・アンク
ディ・アンク
▼▼ Facebookページはこちら ▼▼
https://www.facebook.com/diankshimonoseki/
▼▼ 里親募集中の情報はこちら ▼▼
https://www.pet-home.jp/member/user564895/post/
ユーザーのコメント
女性 匿名