1.お部屋の安全確認
飼い主さんの不在中に、愛犬に危険があると大変です。まずは「愛犬が過ごすお部屋の安全確認」を行いましょう。
- 誤食しそうなものは落ちてないか
- ゴミ箱の中に焼き鳥串などが入っていないか
- 人間のお菓子を出しっぱなしにしていないか
- 電気コードを噛まれる心配はないか
など、あらゆる「万が一」を想定して入念にチェックしましょう。
ゴミ箱は安全?
飼い主さんの姿が見えなくなるとゴミ箱をあさってしまう、という子も少なくありません。焼き鳥の串やつまようじのように鋭いものを誤食すると大変危険です。
ゴミ箱に愛犬にとって危険な物が入っていないか、ゴミ箱の蓋を愛犬が開けられないようになっているかなどを確認しましょう。
電気コードで感電の危険も
歯が抜け替わる時期の子犬の場合、歯がグラグラするのが気になってあらゆるものを噛みたがることがあります。子犬でなくても様々なものに興味津々の犬もかじりかねません。通電中の電気コードを噛んでしまうと感電する危険がありますので、愛犬がいじれないようにする工夫が必要です。
2.室温の確認
飼い主さんが不在の間は室温の管理ができませんので、室温を快適に保ってあげる工夫が必要です。外に出られる窓を網戸にしてしまうと脱走の危険がありますし、飼い主さんの不在中は防犯の面からも網戸はリスクが高いでしょう。
留守中の室温管理の方法は
- 羽がなく転倒しにくい安全タイプの扇風機等
- ひんやりマットや水を入れた湯たんぽなどの接触系
- エアコンをつけっぱなしにする
などが考えられます。
サーキュレーターや扇風機をつけっぱなしにすると、万が一転倒した際の心配が残ります。外気温や湿度が快適な季節は接触系のアイテムでも対応できますが、夏場はエアコンでの室温湿度管理が最も安心でしょう。
エアコンはつけっぱなしも想定して作られていますし、愛犬の手も届かないので扇風機よりも安心度は高めです。
エアコンの中には人感センサー付きのものがあります。人感センサー付きの場合、人の動きが感じられなくなると自動的に節電モードになり、思っている以上に涼しくないという結果になることもあります。人感センサーは切っておきましょう。
3.お水はたっぷりあるか
おでかけの前には愛犬の飲み水をたっぷり用意しておきましょう。やんちゃな子やサークル内でお留守番させる場合には、ボウルに水を入れて置いておく方法だとひっくり返してしまう恐れがあります。
飲み水を2か所に配置したり、ひっくり返すことがない水飲み器を利用したりしましょう。お留守番時間が長い場合はお水を交換してあげられませんので、できるだけ新鮮なお水をたっぷりと用意してあげるようにしましょう。
4.トイレが汚れていないか
飲み水と同様に、飼い主さんの不在中はトイレシートを替えてあげることができません。おでかけの前にトイレがきれいな状態であるかを確認しましょう。
小さすぎるトイレはストレスになりやすい
トイレ本体が小さすぎると、
- すぐに汚れてしまう
- 落ち着いてトイレができない
- うんちの際に踏ん張りながら歩いてしまい、トイレの外にしてしまう
- おしっこの個所を踏むと足が濡れる感覚が不快
などの原因でストレスになりやすいです。
長時間のお留守番時は特にトイレが汚れたままになりやすいので、愛犬がトイレの中で方向転換できるくらい余裕のあるサイズのトイレが安心です。
5.サークル内でお留守番する場合
NGなサークル環境
愛犬がまだ子犬であったり、安全のためにサークルの中でお留守番してもらいたい飼い主さんもいらっしゃると思います。
NGなサークルの環境は
- 狭すぎるサークル
- 直射日光が当たり続ける場所
- 寝床とトイレが近い
というような環境です。
狭すぎるサークルは愛犬のストレスとなりやすく、寝床とトイレが近すぎる原因にもなります。犬はくつろぐ場所と排泄の場所が近すぎると不快に思いますし、うんちを食べてしまう「食糞」のきっかけにもなる恐れがあります。
また、直射日光が当たり続ける場所にサークルを設置すると熱中症の恐れがありますので注意しましょう。
サークルは余裕のある大きさで設置しよう
サークルの中の環境は、
- 休む
- 身体を動かす
- トイレをする
- 水を飲む
などの、犬の自然な行動の欲求がすべて叶うような環境が望ましいです。特に寝床とトイレは極力離して設置してあげるくらい余裕がある広さが良いでしょう。寝床とトイレのスペース以外で、愛犬がおもちゃで遊べる広さがあるとより良いですね。
まとめ
愛犬は飼い主さんのように「暑ければクーラーをつける」「お水がなくなったから蛇口をひねる」など、困った時に自分で何とかすることができません。
そのため、愛犬にお留守番をさせる時にはお出かけ前に安全性や快適性をよくチェックしておくことが必須です。
たとえ取り越し苦労であったとしても、想像し得るすべての危険に対策をするくらい入念な対策が安心ですね。快適で安全な環境であれば、愛犬も安心してお留守番を頑張ってくれるでしょう。