犬同士が見つめ合う心理とは…
犬同士が見つめ合っているとき、相手を警戒し、攻撃する機会を狙っている、なんて言われることがありますね。そのため、とても緊張した状態であるようです。どちらの犬も攻撃するとは限らず、相手から攻撃されることもありますし、相手を攻撃をしてしまうこともあります。
どちらの犬も攻撃をしてしまい、飼い主さんが制御することができなくなってしまうほどの激しい喧嘩へと発展してしまうこともあります。
初めて会う犬同士であるときはもちろんなのですが、一緒に遊んだことのある犬同士である場合にも、普段からとても仲の良い関係にある犬同士でも、見つめ合っているときには、飼い主さん同士でも警戒した方が良さそうです。
しかし、犬同士が見つめ合う心理は、警戒や緊張や攻撃ばかりが理由ではありません。
1.初めましてのあいさつを交わしている
お互いに攻撃をする気持ちは全くなく、とくに警戒することもないけれど、ちょっとだけ緊張しているとき。そして、この子はどんな子なんだろうか…と、相手の様子を探っているとき。
“一緒に遊ばない?”とか、“仲良くしてくれる?”など、初めましてのあいさつを交わしているとき、犬同士で見つめ合うことがあります。お互いのプロフィールを交換しているところなのではないでしょうか。
2.今日までのお互いの出来事を話し合っている
仲良しだけれど、なかなか会う機会の少ないお友達と見つめ合っているとき。久しぶりに会うことができ、今日までにどんなことがあったのか、お互いの出来事を話し合いたいとき、犬同士で見つめ合っていることがあります。
こんな楽しいことがあったよ、今週はずっと雨でお散歩へ行けなかったよ、お留守番ばかりで退屈だったから会えて嬉しいよ、などとお互いの近況報告をしているのではないでしょうか。
3.新しく得た情報を交換し合っている
お散歩のとき、あちこちのニオイを嗅いで回ります。道端には、いろんな情報が刻まれているからです。その情報を交換するために、犬同士で見つめ合っていることがあります。
マーキングもそのひとつで、“ぼくはここを通ったよ”というしるしを残し、“私も後から通ったよ”と追加します。
引っ越してきたばかりの犬であれば、“はじめまして、よろしくね!”と、あいさつを残しています。お散歩の途中でばったり会った犬同士が見つめ合っているとき、ここまでの道のりの間に得た新しい情報を交換し合っているのではないでしょうか。
道端は、まるで犬たちの掲示板やSNSのようなものなのかもしれません。
4.どちらが先に出るか様子を伺っている
犬同士が遊びに誘うポーズや仕草がありますね。ジッと見つめ合い、相手の様子を伺い、どちらかが一歩先に動いた瞬間、ダダダダダーッ!と暴走し、追いかけっこが始まることがありますね。このような遊び方も犬同士の遊びの楽しみ方のひとつのようです。
ジッと見つめ合い、どちらかが一歩先に動いた瞬間、取っ組み合いのようなじゃれ合いが始まることもあります。それが喧嘩ではなく、遊びのひとつであることは、犬たちの表情や行動からわかるはずです。
もし、犬同士を遊ばせることが初めてなのであれば、それが遊びなのか喧嘩なのか、よく見極めるようにし、犬たちから目を放さないように注意しましょう。
まとめ
犬同士が見つめ合ってる時の心理には、
- 初めましてのあいさつを交わしている
- 今日までのお互いの出来事を話し合っている
- 新しく得た情報を交換し合っている
- どちらが先に出るか様子を伺っている
などがあり、犬同士が見つめ合うことの全てが喧嘩に繋がるわけではありません。
また、犬と人が見つめ合うとオキシトシンという幸せホルモンが分泌されるという説は、犬同士でも当てはまるのではないでしょうか。仲の良い犬同士がお散歩やドッグランで出会ったときの“嬉しい♡!”の気持ちを全身で表現しますよね。