犬が喜ぶこと①ほめる・認める
犬は飼い主さんからほめられることが大好きです。「かわいいね♪」「大好き♡」などと無条件にほめられたり、愛情表現を受けたりすることももちろん好きですが自分がした行動に対してほめられる、認められるということに喜びを感じます。
これは人間でも同じだと思いますが、自分がした行動や働きを評価されると満たされた気持ちになると思います。犬は元々人間と一緒に狩りや牧畜などの仕事をしてきました。その中でパートナーから仕事をほめられたり認められたりすることに喜びを感じ、より一層仕事に励んでいたのです。
現代の犬たちは愛玩動物として家庭で可愛がられていますが、その本能や能力を発揮する場面がなく「現代の犬は失業中」などと言われることも…。やるべきことがないというのは、楽なことではありますが実はストレスが溜まる原因にもなります。
そのため、犬にしつけやドッグスポーツで“仕事”や“目標”を与えてあげることはとてもいいことだと思います。指示に従ったり、犬が自分で考えてした行動に対してほめることで犬は充実感を得られることでしょう。
犬が喜ぶこと②適度なスキンシップ
犬は飼い主さんからなでられたり、マッサージをされることも大好きです。言葉でコミュニケーションを取れない分、直接体に触れてスキンシップを取ることで愛情を感じることが出来るのです。
大好きな飼い主さんのぬくもりやにおいに幸せを感じるため、座っているとそばに寄ってきたり、ベッドで一緒に寝ようとしたりする犬が多くいます。
また、犬自身に自覚はなくても体に疲れを感じていることがあります。特にドッグスポーツをしている犬や筋力が低下しがちな老犬などは、体に疲労が蓄積していることも多いと思います。そのため、マッサージをしてあげると体がほぐれてリラックスできるでしょう。
特に犬は飼い主の顔を見るために上を見上げることの多いので首や肩が凝っていることが少なくありません。また、尻尾を振ることでお尻まわりの筋肉が疲れていたり、よく吠える犬は頬の筋肉が凝っていることも。そうした場所を軽くマッサージすることで犬は喜ぶと思います。
犬が喜ぶこと③工夫した散歩・遊び
毎日犬の散歩をしている人は多いと思いますが、ほんの少し工夫してあげることで犬はより散歩を楽しむようになるでしょう。毎日同じ散歩コースを歩く人も多いと思いますが、時々散歩コースを変えてあげるだけで犬にとっては大きな喜びになると思います。
目指す公園や途中のルートを変えることで、見える景色や聞こえる音、感じるにおい、足元の感触なども変わるため五感がより刺激されて充実した散歩になると思います。家の中にいる時間が長い犬だからこそ、ちょっとした変化にも喜んでくれるはずです。
また、さまざまな遊びを提供してあげることも飼い主の大切な役割です。犬は本来持っている狩猟本能から「噛むこと」「追いかけること」「つかまえること」「振り回すこと」などに喜びを感じます。
そうした本能を満たしてあげるような遊びやおもちゃを選んであげるといいでしょう。本能が満たされることで無駄吠えやいたずらなどの問題行動が改善されることもあるので、さまざまな種類の遊びを提案してあげることをおすすめします。
まとめ
犬が本当に喜ぶことはどんなことなのか、それをよく知っているのは飼い主さんだと思います。犬が本当に喜ぶことをしてあげたいと思ったら、まずはスキンシップや散歩、遊びなどを通したコミュニケーションの中で、愛犬がどのような反応をするのかということをよく観察してみましょう。
表情やボディランゲージから愛犬が喜ぶことを把握することで、よりよいコミュニケーションや関係性づくりをしていくことが出来るはずです。