1.雨の日やアウトドアで
足の濡れや汚れの予防
雨で地面が濡れている日のお散歩時には、靴を履かせることで愛犬の足が濡れてしまうのを防ぐことができます。濡れた犬の毛や皮膚を完全に乾かすのはとても大変で、生乾き状態が続くと不衛生になってしまいます。靴を履いて出かければ、帰宅後に愛犬の足を洗う必要もありません。
濡れてふやけた肉球はケガをしやすい
水たまり中の細菌が心配、という方にも愛犬用の靴は心強いですね。濡れた肉球はふやけて傷付きやすい状態になりますので、小石やガラス片で足をケガするのを防ぐというメリットもあります。山や川などアウトドアのおでかけ時にも、靴を履いていれば泥汚れやケガの予防になります。
2.地面が熱い夏の散歩時
夏の地面から愛犬の足を守る
夏の強い日差しによって地面はとても熱くなります。犬たちの肉球は毛がない部分なので、熱い地面を踏むと火傷をしてしまう恐れがあります。特にアスファルトは土よりも高温になりますし、ビーチへのおでかけの際には熱くなった砂浜にも気を付けてあげなくてはいけません。
長時間の着用は控えよう
本来ならば、夏は地面が熱くなる時間帯のおでかけは愛犬の熱中症の危険もありおすすめできませんが、どうしても出かける必要がある日は靴を履かせてあげると安心です。
ただ、犬は足の裏から少し汗をかきますので、長時間履かせると足が蒸れてしまう恐れがありますので注意しましょう。
3.ケガの保護や予防をしたい時
アスファルトで踏ん張ると肉球がむけてしまうことも
もしも犬が野生で生きていたら、野外の地面によって肉球は硬くなるでしょう。しかし、お散歩の時以外は室内で過ごす時間が長いわんちゃんの肉球はプニプニと柔らかいことが多いです。
柔らかい肉球はアスファルトで擦れてしまったり、何かを踏んだ時に傷付きやすく、私の愛犬も散歩中に、アスファルトで愛犬に踏ん張られてしまった際に肉球がむけて出血してしまったことがありました。
ケガをしている足の保護にも
ガラス片や小石が落ちている道を歩いても安心できるように、愛犬の足の裏のケガを防ぐ目的で靴を履かせる飼い主さんもいらっしゃいます。また、すでに肉球や足にケガをしてしまっている場合にも、靴を履かせることで傷口を汚れから守ることができます。
靴に慣れさせるには
まずは数分から慣れていく
犬にとって足の裏の感触は、聴覚や嗅覚などと同じように大切な情報です。靴を履くことは犬にとって自然なことではないので、足の裏の感覚を遮断されることや足が窮屈になることで靴に対して抵抗感を抱くことはとても多くあります。靴を初めて履いた時に変な歩き方になってしまうこともあります。
しかし、愛犬が靴に少しずつ慣れていくことができればストレスが少なく着用することができるでしょう。まずは室内で数分から靴を履かせて慣れていきましょう。
サイズ感と素材感を吟味しよう
愛犬の靴を選ぶ時にはサイズ感や素材感がとても大切です。サイズが合わない靴だと痛みや不快感によって歩きたくなくなってしまうこともありますので、できれば試着できるお店で購入した方が良いでしょう。ネット通販の場合は愛犬の足まわりのサイズをしっかり測って選ぶようにしましょう。
この時、犬の前足と後ろ足の大きさが違うことにも注意してください。そして、防水の素材なのか通気性の良いメッシュ素材なのかなど、愛犬に靴を履かせる目的に合わせて靴の素材を選びましょう。
靴を履かせる時の注意点
素材や種類を変えてみても、どうしても靴が嫌だと感じるわんちゃんもいるでしょう。その時はストレスをかけてしまうので無理に履かせるのは控えましょう。
靴を履いていれば、砂や水で愛犬の足が汚れることはありません。しかし、靴を履いていると愛犬の足は蒸れやすくなっていますので、靴を脱いだ後に拭いてあげると良いでしょう。
そして、犬にとって靴を履くことは足が蒸れたり直接掻けないことによるストレスが大きいため、長時間の着用は控えるようにしましょう。
まとめ
本来犬は靴を履く必要性はありません。しかし、野外で生活していた野生時代とは違って家庭犬の肉球は柔らかく傷付きやすいこと、土よりもアスファルトは高温になりやすく火傷をする危険性があることなどの要因もあって、汚れやケガの予防として愛犬に靴を履かせる飼い主さんもいらっしゃいます。
- 雨の日やアウトドアのおでかけ時
- 地面が高温になる夏の散歩時
- ケガの保護や予防をしたい時
などに靴を履かせることで、愛犬の足を汚れやケガから保護することができます。
犬用の靴にはいくつか種類がありますので、愛犬の足のサイズをしっかり測定して用途に合った靴を選んでみましょう。