犬が飼い主のことを「うざい」と感じている時の仕草や行動
日頃から「飼い主さん、大好き!」という言葉が聞こえてくるくらい、飼い主さんに甘えてくる犬でも、飼い主の行動によっては、「うざいな」「やめてほしいな」と感じることもあります。そんな時、犬はある仕草や行動を見せているのですが、お気づきでしょうか。
1.静かに飼い主から離れる
「今は1人でいたい」という時に、飼い主が無理にかまってくると、飼い主のことが大好きな犬であっても「うざい」と感じるものです。
そんな時は、近くに寄って来た飼い主を避けるかのように、静かに飼い主から離れるような行動をとることが多いです。遊んでいたのに、突然立ち上がり、窓辺に移動してしまった…という経験はありませんか。これは「うざい」と思われている可能性が高いです。
犬は常に飼い主にかまってほしいというわけではなく、時には1匹で静かに過ごす時間も必要です。ゆっくり静かに休んでいるところに、騒がしくスキンシップを求められたら、誰でも「うざい」「騒がしい」と感じますよね。
2.顔や体を背ける
飼い主が「一緒に遊ぼう」などと声を掛けたり、おもちゃを持って顔の前でフリフリと振ってみたり…。さまざまな方法で愛犬の気を引こうと頑張っても、なぜか顔を背けられてしまうことはありませんか。
これは「今はそんな気分じゃないの」「鬱陶しいからやめて」と、犬が飼い主の行動を「うざい」と感じている時に見せる態度です。
顔を背けても尚、しつこくかまってくる場合は、体ごと飼い主とは別の方向へと背けることもあります。このようにあからさまに顔や体を背けられたら、飼い主も犬の心理を察してあげましょう。
3.あくびをする
犬にとって、あくびはストレスサインの1つです。あくびをしている時は、不安や苛立ちといったストレスを表しているため、飼い主がしつこくかまったり、スキンシップを取ろうとしたりしている時に、あくびをして見せることがあります。
これは「もう、しつこいなあ」「イライラするな」という気持ちをあくびで表しています。あまりしつこくしすぎてしまうと、嫌われてしまう恐れもあるので、ほどほどにしましょう。
ちなみに、叱っている時にあくびをする犬も多いですが、この場合は「怖いよ。もうやめて」といった気持ちを表していることが多いです。決して「暇だなぁ」といった意味であくびをしているわけではありません。
4.ブルブルッと大きく体を震わせる
愛犬が嫌そうな態度をとっているにもかかわらず、飼い主が無理にスキンシップを求めてしまうことがあります。しかし、犬の中には我慢強い犬も多いので、触られることを我慢しつつ容認している犬もいます。
しかし、このような犬の場合、飼い主がスキンシップを取り、満足して愛犬から離れた時、ブルブルッと大きく左右に体を震わせるような仕草を見せることがあります。これは「やっと終わった~」といった気持ちを表しています。
つまり、それまでの飼い主の行動に対して「うざい」「しつこい」などと嫌気がさしていたことを意味しています。また、この行動は犬がされたくないお世話(耳掃除、歯磨きなど)でも見られることがあります。
5.地面の匂いを頻りに嗅ぎ始める
さっきまでそんな行動をとっていなかったのに、飼い主がかまおうとした途端、地面の匂いをクンクンとしきりに嗅ぎ始めたことはありませんか。
一見すると、「何しているの?」と不思議に思ってしまう行動ですが、実は「鬱陶しいことを避けよう」という思惑があるのです。
この時の心理を言葉にするならば、「今、地面の匂いを嗅いでいるので忙しいです。後にしてください」という体を装っているのです。そうすることで、犬なりに「こうすれば無理にかまわれることもないだろう」と思っているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回紹介したように、犬も飼い主がうざいと思っている時は、さまざまな仕草や行動で気持ちを表しています。このような仕草や行動が見られたら、無理強いせず、しばらくはそっと見守ってあげましょう。