足に大けがをしたまま出産して育児をした犬
通報・発見
「ガイア」は、カリフォルニア州で捨てられ、その後に交通事故で後足に大けがをしました。
ガイアはそれでも生き続け、そして3匹の子犬を産んだのです。
2つの保護団体が協力し、この4匹の家族の保護と、その後の一時預かりや里親探しの約束を交わしました。
HOPE FOR PAWS 代表のエルダッドさんは、夜を徹して車を走らせ、明け方に現地入りしました。
小さなため池のほとりのやぶの中に、子犬が見えます。丸々と太っています。地元の人が、たっぷりと食べ物を与えているようです。
母犬のガイアに攻撃されないよう、後ろを振り返りながら、子犬たちに近づきます。
枯れ井戸から伸びるトンネルの中から、子犬たちが恐る恐るのぞきます。手前の子は、お母さんに模様がよく似ていますね。
まさかの出来事
ここで、ショッキングなお知らせ。皆さん、ちょっと気持ちを強く持ってくださいね。
この犬の家族のことをよく知っている人が、悲しいニュースを持ってきました。ガイアが、1.6kmほど先で交通事故にあい、つい2時間ほど前に死亡したとのことです。
保護しに来た、その日の明け方前の悲劇でした。
実際に現場に行ってみると、確かに、ガイアの遺体が横たわっていました。
「君への人間の仕打ちを、謝ります。君の子供たちは、きっと守るから」ガイアをなでながら、そう誓いました。
捨てられ、事故で大けがを負いながら子犬たちの世話をしていたガイアが、2度目の交通事故でこんな結果になるとは、本当に悲しい、ごめんなさい。
保護
子犬たちの元に急いで戻りました。警戒する子犬たちは、トンネルに隠れます。
ガイアに似た、いちばん好奇心が旺盛な「シドニー」が、カメラに興味を示して出てきたところを、上から手を伸ばしてつかまえました。
ギャン鳴きです!
抱いてしまったら、こっちのもの。大人しくなりました。
でも、この時のシドニーのギャン鳴きに、他の2匹の子犬たちは恐れおののいて、穴の奥深くに隠れてしまい、2時間待っても出てこなくなってしまったのです。
そこでエルダッドさんは奇策に出ました。これもちょっと刺激が強いので、ご注意を。
なんと、ガイアの遺体を運んで来て、穴の前に横たえたのです。やっとお母さんが帰ってきた!子犬たちは出てきました。
そこで、2匹目の子犬「マチルダ」を確保です。
お母さんの遺体に寄っていく子犬…涙
そして最後の子、「ガブリエラ」は、トンネルの奥の枯れ井戸まで逃げたそう。
ちょっとかわいそうですが、井戸の底に向かって大きな音を出してみると、今度は穴から走り出て別の浅い穴に逃げ込んだのです。そこで、ガブリエラを素手で引き出しました。
恐怖心で固まって、咬むこともできなかったのかもしれません。ごめんね。
「ガイアはきっと、子犬たちを全部無事に確保するまで僕のそばについていてくれて、保護完了を見届けてから、あの虹の橋を渡っていったと思うよ」
保護初日は、こんな感じです…。しょげている…。
初めてのおもちゃ
そして2日目。初めてのおもちゃを前に、「これ何?どうするの?」
徐々におもちゃをくわえたり、前足で押さえたり、引っ張り合ってみたり、遊びを覚えて行く子犬たちを、動画でご覧ください。お母さんを失う悲劇を乗り越えて、子犬たちが素晴らしい里親さんに巡り合えたことを祈ります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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