探知犬はDVDも嗅ぎ分ける！犯罪組織も恐れるその驚くべき能力

犬の嗅覚を活かして、様々な分野で活躍している犬がいます。麻薬探知犬や検疫探知犬は、とても有名ですね。でも、他には驚くべき探知犬がいたんです！その名もＤＶＤ探知犬です。そこで、優秀な犬たちの活躍をご紹介します。

更新日：2017年12月12日

犬の嗅覚を活かして、様々な分野で活躍している犬たちがいることを知っていますか？

犬の鼻

犬の嗅覚は、人間の嗅覚の1億倍とも言われています。ただ、犬が感じやすい匂いとそうでない匂いがあるというのも事実です。中でも、哺乳類の汗や涙に含まれる酸に強く反応を示します。

では、その嗅覚は、どのような分野で活かされているのでしょうか？

探知犬の種類

麻薬探知犬は、海外からの麻薬類の密輸入を防止するために、空港や港などで活動しています。活動内容としては、空港や港、国際郵便局などに持ち込まれた荷物から、覚せい剤や違法な薬物などを発見し、麻薬類の摘発に貢献しています。

警察犬には、主に3つの役割があります。

証拠として認められている

災害救助犬は、人が捜索箇所によって、3つに分けられます。

がん探知犬には、がん細胞が発する臭いを嗅ぎ取り、がんの早期発見のために訓練されている探知犬です。探知に成功したがんは、食道がん、肺がん、前立腺がん、胃がん、肝臓がん、大腸がん、子宮がん、乳がん、すい臓がん、肺腺がん、悪性リンパ腫の初期から末期まで探知することに成功しているようです。

ハブ探知犬は、沖縄県において活躍しています。毒を持つハブの居場所を嗅覚で捜し当てます。現在は、育成は行われていないようです。

ＤＶＤ探知犬は、段ボールや封筒、スーツケースの底などに隠されたＤＶＤの臭いを嗅ぎ分け、捜し当てます。元々は、アメリカの映画会社が海賊版ＤＶＤの流出によって、多額の被害を受けていたことによる打開策として誕生した探知犬です。現在では、ロンドンやマレーシアなど世界でも活躍しています。

DVD

アメリカからマレーシア税関に派遣されたＤＶＤ探知犬が、約35,000枚もの海賊版ＤＶＤを発見するという大きな活躍をしました。また、5ヶ月間に渡る取り締まりで、26件の逮捕と約6億9000万円相当の違法ディスクを回収する成果を挙げました。

そのため、犯罪組織がこのＤＶＤ探知犬に340万円の報奨金をかけ、抹殺指令を出したという噂もあるほどです。それほどまでに、ＤＶＤ探知犬の能力が凄いものであることを、犯罪組織も認めたということですね。

アメリカから派遣されたＤＶＤ探知犬の活躍により、マレーシア政府は国内でもＤＶＤ探知犬2頭の導入を決めました。しかし、訓練を受けている探知犬1頭が、何者かに襲われ死亡しました。

探知犬は、非公開の保護施設で訓練を受けていたにも関わらず、命を落としてしまったのです。そして、もう1頭は、虐待されて大ケガをした状態で発見されました。

発見される1週間前から、犯罪組織から死亡宣告を受けていたそうです。犯罪組織が海賊版ＤＶＤの発見を恐れて、ＤＶＤ探知犬を殺害したと見られているようです。

ビーグル

犬は嗅覚が優れていますが、犬種によってもその能力が長けている犬種とそうでない犬種があります。ＤＶＤ探知犬になれる適性もいくつかあります。

中でも、ＤＶＤ探知犬に向いている犬種は、ラブラドール・レトリバー、ジャーマン・シェパード、ブラッドハウンド、ビーグルなどが挙げられています。

犬には、人間には想像もつかないくらいの才能があることが分かります。犬と人間が共に暮らし始めた頃から、すでに相互関係が作られていました。その関係は、現在においても変わっていません。

犬は、飼い主のために言いつけを守り、忠実に従います。飼い主もまた、愛情を持って犬を育てています。この素晴らしい関係が、今後も続けていけるよう、人は、犬たちを大切に扱っていかなければ、ならないのではないでしょうか。