鎖をひきずって、飢餓と孤独に耐えた犬
通報・発見
木々に囲まれ道路から奥まった敷地に、鎖につながれて放置された犬が見つかりました。保護団体Stray Rescure of St. Louis が、保護に乗り出します。
犬は鎖につながれてガリガリにやせ細り、食べ物も、水さえもない状態でいったい何日耐えていたのでしょう。
保護団体メンバーが近づくと、いかにも嬉しそうに尻尾を振って迎えてくれました。
まだ生きる力が充分に残っていて、よかった。
人が来てくれて嬉しい、そして食べ物のにおいがして嬉しい!大興奮です。
解放
太い重い鎖につながれています。よく見ると、首輪ではなく、鎖の先端を輪にして溶接し、犬の首に直接まいていました。つまり、はずすには、鎖を切断するしかないのです。
大きなボルトカッターを取り出して作業しますが、興奮する犬が動くので、危ないし、やりにくい。
大きなカッターで、女性が渾身の力で鎖を切ります。ジャラジャラと重い鎖です。
やっと、鎖から解放されました!
飢餓状態にあったコバルトは、車の中でドッグフードの袋を見つけると、自力で破いてしまいました。
必死に食べています。
これからは、もう少し落ち着いて食べることができるよ、コバルト。何より、あの重い鎖につながれた飢餓と孤独から、君は自由だよ。
最後に
捨てられたわけではなくても、鎖につないだ犬が1日中ほったらかし。犬小屋のまわりには糞尿がたまっている。1日に1度か2度、飼い主がエサを持ってくる。犬はめいっぱい鎖を引っ張って後足で立ち上がり、尻尾を千切れるほど振って前足を伸ばすのに、ちょっとその頭をなでて、人はまた背を向けて去ってしまう…。犬はうつ状態になって1日中吠えまくる。
日本でも、実はよくある光景ではないでしょうか。
まずはそんな犬たちに気づいて、飼い主に話しかけたり、最悪の状態なら通報する勇気を、私たち1人1人が持てたらよいですね。
コバルトに幸あれ。
※こちらの記事は動画配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Stray Rescue Of St. Louis