犬の年齢は見た目でわかるの?
愛犬とのお散歩中、「ワンちゃん何歳ですか?」と聞かれることもあると思います。もちろんこちらから、同じ質問をすることもありますよね。犬を飼われている方であれば、なんとなく見た目の容姿から、何歳くらいか想像することができると思いますが、意外と当たらないことも多いのではないでしょうか?
推定年齢を判断することは可能
犬の年齢を見た目で判断することが必要になるケースは、保護犬をご家庭に迎え入れる時が多いかもしれません。保護された犬は年齢や誕生日が分からないことが多いのですが、獣医さんは見た目で推定年齢を判断してくれます。推定年齢が分かることで、加入できるペット保険もありますし、なにより年齢に合わせたケアや食事を用意してあげることができます。
保護されている犬を引き取りたいと考えている方の場合、実際に迎え入れる前に保護犬と対面できる機会があるはずです。その際、保護犬の年齢を見た目で確定することはできないものの、推定年齢だけでもある程度把握できれば、愛犬のために用意してあげられる物や、ケアの仕方などを考慮することができると思います。
犬の年齢を見分ける5つのポイント
行動
まずは容姿ではなく行動から見分けてみましょう。当然ながら1歳未満の子犬は元気いっぱいです。好奇心旺盛でイタズラ大好き。走る姿もゴムまりが弾むように走る子もいると思います。1~2歳はまだまだ元気で活発。3歳ころからやや行動が落ち着いてくる子が多いよう。
5歳は人間で言うと36~40歳くらいの年代で、少しずつ老化の兆しが見えてきます。睡眠時間が長い、お散歩の距離が短い、食の好みが変わるなどの変化が見られてくるかも。
8歳以上になると大型犬であれば、すでにシニア期に突入しています。中型犬や小型犬は10歳ころからシニア期と言われ、多くの老化現象が見られるころ。トイレを失敗する、おしっこの回数が多い、また年齢による身体機能の衰えに不安を感じ、攻撃的になってしまう子もいるようです。
歯
「歯」は犬の年齢を非常に見分けやすいポイント。まず、子犬であれば乳歯の数は28本です。生後8週齢あたりで乳歯がすべて生えそろいます。その後、4~5ヶ月齢くらいで永久歯への生え変わりが始まり、7ヶ月齢頃には42本の永久歯が生えそろうと言われています。2~3歳ころになると、真っ白で綺麗だった永久歯は、歯垢や黄ばみなどが見られるようになり、5歳以降では歯の摩耗や欠損、歯肉炎や歯周病などが見られることもあります。
目
犬の「目」も年齢が表れやすい部位。6~8歳ころには老化現象の一つである、核硬化症の症状が見られことがあります。核硬化症は瞳孔が青みを帯びて白っぽく見える現象。あくまで老化現象のひとつなので、核硬化症自体が視力の低下を起こす原因にはなりませんが、同じように瞳孔が白っぽく見える白内障は視力障害が出てきます。白内障はシニア期に多く見らえる病気なので、しっかりと区別することが大切です。また、目ヤニの量が多いのもシニア期の特徴になります。
被毛
犬も人間と同じく、年齢と共に容姿に変化が出てきます。犬の「被毛」に年齢が表れ始めるのは5歳ころから。白髪が所々に見られる場合は恐らく中年期である5歳くらい。体全体が白髪になっていたらシニア期である可能性が高くなります。シニア期はその他にもヒゲが白くなる、被毛がパサつき艶が失われる、抜け毛が増えて被毛の伸びが遅くなるなどの変化が見られるようです。
皮膚
犬の「皮膚」ももちろん、年齢と共に弾力やハリが失われてきます。被毛同様に5歳くらいから皮膚の若々しさも失われるよう。皮膚がたるむことでシワが増え、触れても皮膚にハリがないのが確認できるはず。その他、中年期以降はイボなどの出来物も皮膚に出来やすくなり、乾燥による皮膚トラブルも増えるころです。
まとめ
ベテランの獣医さんでも2.3歳以降から、シニア期に突入するまでの犬の年齢を、見た目だけで判断するのはとても難しいそうです。成犬以降は中年期でも、元気な犬は沢山いるので難しいのは当然かもしれませんね。見た目で見分けるとともに、血液検査の数値も年齢を特定するのに役立つそうです。見た目と血液検査で総合的に判断すると良いかもしれませんね。