犬は小さい頃にお世話してくれた人のこと覚えてるの?

犬は小さい頃にお世話してくれた人のこと覚えてるの?

犬は小さい頃にお世話をしてくれた人のことをどれくらい覚えているのでしょうか?犬の記憶力や記憶にまつわる研究からわかったことを紹介していきたいと思います。

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「犬は記憶力が悪い」というのはうそ?

首をかしげる茶色い犬

「犬は記憶力が悪い」と言われることがありますが、それは本当なのでしょうか?犬と暮らしていると、しつけやトレーニングの時に「何度も教えているのになんで覚えないの?」と思うこともあればおもちゃや食べ物については「どうしてこんなことを覚えているの?」と驚かされることもあるでしょう。

実は犬の記憶力というのは良くもあり、悪くもあるというのが正解なのです。犬の記憶には『短期記憶』と『長期記憶』というものがあり、短期記憶は行動している瞬間とその後数秒~数分間だけ覚えておくことができる一時的な記憶です。

そのため、次の行動に移ったり、別のことを覚えるとその前のことはあっさりと忘れてしまうのです。犬のしつけをする上でほめるのも叱るのも“直後”でなければ犬に伝わらないと言われるのはこれが理由。

例えば、留守番中のトイレの失敗やいたずらについて飼い主の帰宅後に叱っても、犬は何を叱られているのか全く理解できず困惑してしまうのです。

その一方、長い時間をかけて何度もくり返し学習または経験したことや、強い感情や感覚を伴う出来事については長期記憶として残ります。例えばくり返し教えられたトイレの場所や毎日の散歩コース、飼い主の声や顔なども長期記憶としてすり込まれるので長年に渡り忘れることはないでしょう。

また、たった一度切りでもとても強い恐怖を感じた場合はトラウマとして忘れられなくなることも。雷のような大きな音や注射された動物病院などを忘れることができず、長く引きずってしまうことはめずらしいことではありません。

盲導犬はパピーウォーカーを覚えている

ラブラドールの子犬

犬には短期記憶と長期記憶があるとされていますが、子犬の頃にお世話をしてくれた人のことについては長期記憶として残ることが多いと考えられています。もちろん、関わった時間や密度などによって異なると思いますが数日~数か月程度共に生活したり、お世話をしてもらった人は時間が経っても覚えていることが多いでしょう。

それを裏付けるように、盲導犬が子犬の頃に育ててもらった人に10年近く経過してから再び会うと気がつくということが実証されています。盲導犬候補となる犬はパピーウォーカーと呼ばれるボランティアに、1歳になるまでの約10ヵ月間パピーウォーカーに家族の一員として迎えてもらいさまざまな経験を積みます。

たっぷりの愛情を受けて、社会や家庭の中で暮らすためのルールを覚え、色々な場所に出かけるなどして人と生活する楽しさや喜びを知ります。人との愛着形成を行うことで、実際盲導犬としてパートナーになる相手とも信頼関係を結んでしっかりと仕事を遂行できるようになるのです。

子犬の時期にたくさんの愛情を注いでお世話をしてくれるパピーウォーカーとは1歳になるのを機にお別れすることになります。そして盲導犬として働いている間はパピーウォーカーがその犬に会うことはありません。

しかし、盲導犬としての役割を終えて引退した後、パピーウォーカーと会う機会を作るとほとんどの場合気がついて喜ぶと言われています。そうした犬の様子から、子犬の頃にお世話になった人のことは長年会わずにいても覚えていると考えられているのです。

嗅覚や聴覚への刺激で思い出すことも

片耳が上がっているジャックラッセル

犬の記憶についてはさまざまな研究・実験が行われており、少しずつ解明されてきています。その中でも特に印象的なのが、嗅覚や聴覚といった感覚を刺激されることで記憶が呼び覚まされることがあるということ。

これは人間も同様で、シャンプーや香水のにおいを嗅ぐことで特定の人を思い出したり、夕方のチャイムを聞いて子ども時代のことを思い出したりといったことは多くの人が身に覚えがあるのではないでしょうか?

犬も見ただけでは思い出せないことでもその人の声を聞いたりにおいを嗅ぐことで相手が誰かということを思い出すことができるということは多いようです。テレビの動物番組などでも見ることがありますが、顔を隠した飼い主が部屋にいても気がつかないのに声をかけた途端駆け寄ってはしゃぐということも。

また、他の物事から記憶や行動を連想することも多く、散歩バッグや飼い主の上着を見ると散歩を連想して喜んだり、車が苦手な犬は車のキーを見るだけで逃げてしまうことなどもあります。

まとめ

女性の顔をなめる犬

犬は記憶力がよくないと思われることもありますが、くり返し学んだことや感覚・感情に伴う記憶は長い期間残るということがわかっています。そのため、子犬の頃にお世話をしてもらった相手についても長い間会わずにいても覚えていると考えられています。特に嗅覚や聴覚を刺激されることで記憶が呼び起こされやすいので、会ったときに声を聞いたりにおいを嗅ぐことでより確実な記憶として認識されるでしょう。

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