犬も『夢を見る』って本当？一体どんな夢をみているの？

犬も夢を見るの？

犬は1日18時間眠ると言われていますが、その間に夢は見ているのか気になりますよね。結論から言うと、犬が寝ている間に夢を見ているかどうかについては、今のところ明らかになっていません。

夢を見ていることは犬の様子を観察してもわからないことですし、当然のことながら犬は言葉で夢について語ることはできません。しかし、さまざまな角度から観察・研究を行っている研究者の中には「犬も夢を見ている可能性がある」という説を唱える人が多いと言われています。

アメリカ・ハーバード大学の心理学者であるデアドラ・バレット教授は、人間の夢を研究することで犬など動物の夢についても少しずつ解明されてきたことがあるとしています。その中で「犬の夢には飼い主の顔・声が出てきている可能性がある」という考えをPEOPLE誌で語っています。

また、犬は夢でどのような体験をしているか？という質問について以下のように答えています。

「人間は日中の活動の中で興味を持った事柄を夢に見ます。それが他の動物は違うとは言い切れません。犬たちは飼い主と密接な関係にあるので、犬が夢で飼い主の顔や匂いを感じたり、飼い主を喜ばせたり困らせたりしている可能性はあるでしょう。」

また、寝ている間の犬の脳波を調べて睡眠中も脳波が活動していることを確認したという研究もあるようです。寝ている間にも脳波が活動しているということから、夢を見ているのではないかと考えられています。

犬はどんな夢を見る？

私たち人間は寝ている間にその日のあったできごとや情報を頭の中で整理し、記憶として定着させると言われています。特にできごとや体験については夢として見ることでより強い記憶にするとも言われています。

それらについては犬の頭の中でも同じことが起きていると考えられており、その日にあったことを夢で見ている可能性が高いとしています。

特に初めての場所にお出かけした日や、いつも以上に遊んだり飼い主さんとのコミュニケーションが多かったりした日などはそれらを夢に見ることも。たくさん遊んだ日の睡眠中には足をバタバタさせて走っているような様子が見られたり、ゴニョゴニョと寝言のようなものを発したりすることも多いとされています。

犬が夢を見ているか確認する方法

犬が夢を見る場合、眠りについてから20分程度で夢を見始めるという意見があります。20分ほど経ってから呼吸が不規則になったり、寝言を言いだしたり、閉じたまぶたの下で眼球が動いているなどの変化が見られたら、それは夢を見ている証拠かもしれません。

また、寝ぼけた状態でムクッと起き上がりおもむろに走り出す犬の様子などが動画でアップされて話題になったことも。研究では明らかになっていないことでも、実際に身近にいる飼い主さんはそうした経験から犬も夢を見ていると実感することが多いかもしれませんね。

まとめ

犬が夢を見ているかということについては、現時点では明確な答えは出ていません。夢については私たち人間が目で見て確認できないことであり、犬自身が言葉で伝えられないことなので、この疑問にはっきりとした答えを出すことは難しいことかもしれません。

しかし、多くの研究者・科学者は犬も夢を見ていると分析しています。そして、その夢には私たち飼い主が登場している可能性も高いと考えられています。犬たちが楽しく幸せな夢を見られるよう、毎日の生活を充実させてあげたいですね。