犬より先に飼い主が亡くなったらどうなるの?
ここ数年、ペットを飼う人がやや減少傾向にあるようですが、それでも日本国内では、15歳未満の子供の数よりも、犬や猫の飼育頭数の方が多いようです。多くのご家庭で飼われている犬のほとんどが「家族」として存在し、飼い主さんの生活に癒しや安らぎを与え、大切に育てられていることかと思います。
そして、犬を飼っている飼い主さんの家族構成も様々ですよね。一人暮らしで犬を飼われている方もいれば、ご夫婦二人で飼われていたり、大家族で飼われていたりする方もいらっしゃると思います。なかには高齢になってから、犬を迎え入れた方もいらっしゃるかもしれませんね。
最悪は殺処分のケースも
あまり考えたいことではないですが、突然の不幸な出来事はいつ起こってしまうかわかりません。家族構成がどうであっても、年齢がいくつであっても、それは平等だと思いますが、高齢の方は特に「愛犬との今後の生活」が気になるのではないでしょうか。
万が一、愛犬より先に飼い主さんが亡くなってしまった場合、新しい飼い主さんを見つけることができなければ、最悪は殺処分されてしまうケースもあるようです。犬は飼い主さんが亡くなってしまうと、当然ながら自身の意思で生きていくことはできません。私たち飼い主がごく普通の日常を送ることができる元気なうちに、愛犬のために最善の備えをしておきましょう。
愛犬のために備えておくべき4つのこと
愛犬の面倒をみてくれる人を探しておく
家族や親戚、親しい知人などに声をかけておくと良いかもしれません。もし面倒を見てくれる人が見つかったら、愛犬にも慣れてもらうため、何度か交流を持っておくと良いでしょう。また、人見知りしない性格に育てておくことも、愛犬のためになるかと思います。愛犬の面倒を見てくれる方には、愛犬の性格や健康状態、どんなフードを食べているかなど、事細かに伝えておきましょう。
保護団体やNPO法人に相談しておく
保護団体やNPO法人では、高齢者の飼い主さんが、愛犬との今後の生活に不安を感じたとき、また若い方でも急な病気で長期入院をしなくていけないなど、愛犬の面倒を見られなくなったときに力になってくれるケースが多いようです。何らかの理由で飼い主さんが亡くなってしまった場合は、保護団体やNPO法人が里親を募集してくれることもあるようです。一人暮らしで人付き合いも少ない方は、一度相談しておくと心強いと思います。
老犬ホームを利用する
愛犬も飼い主さんも共に年齢を重ねていきます。ここ近年、犬の寿命が延びるとともに、問題になっているのが、犬のお世話をする飼い主さんも高齢になっていること。いわゆる「老老問題」です。高齢の飼い主さんが体力的に愛犬の面倒を見ることができなくなった場合、老犬ホームを利用する方法もあります。
近年、老犬ホームが全国的に少しずつ増えてきているようです。費用をお支払いした上で入居し、終身介護してくれる民間の施設になります。施設よってサービス内容も様々ですが、日帰り介護や出張サービスを行っている施設もあるようです。
なかには終身介護で愛犬を預けた場合、もう一度愛犬を飼える環境になったとしても、戻してもらうことができない施設もあるようです。可能であれば事前に見学を行い、しっかりと施設のサービス内容を問い合わせておきましょう。そして、費用は決してはお安くはないので費用面もしっかり確認しておくと良いでしょう。
愛犬と一緒に老人ホームを利用する
近年では、犬と一緒に暮らすことができる老人ホームも増えてきているようです。もし、飼い主さんが先に亡くなってしまっても、ホームの方が愛犬の面倒をみてくれる施設が多いようです。上記にも書きましたが、犬の飼い主さんの高齢化は社会的に問題になっていて、介護が必要になった高齢者が泣く泣く愛犬を保健所に送ってしまうケースも少なくないようです。
高齢の飼い主さんが、愛犬とともに安心して過ごすことができる場所となります。このような施設がもっと増えてくれると嬉しいですね。
まとめ
愛犬より先に亡くなってしまうなんて、飼い主さんの年齢が若く元気なうちは、あまり考えることがないテーマだと思います。しかし、高齢でなくても「絶対にありえない!」ということではないですよね…。「犬を迎え入れたら最期の一日まで面倒を見る」を絶対なものにするには、愛犬のため、できる限りの備えをしておくべきですね。
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50代以上 男性 くみさとぱぱ