犬の『好きなニオイ』とは?
犬は有機物のニオイが大好き
犬は自分の気持ちをしっかり持っていて、人間と同じように好き嫌いがハッキリしています。『ニオイ』も好き嫌いをするものの1つとなるのですが、基本的に犬は有機物のニオイを好む傾向にあるそうです。有機物は簡単にいうと自然由来の物質のことです。
例えば、有機物のニオイは草花の香りや土の香り。生き物から分泌される汗や皮脂などのニオイ、果物や動物のお肉といった食べ物のニオイなどが有機物のニオイとなります。このような大昔から自然に漂っているニオイは犬が「いい匂いだ~」と感じやすいそうですよ。
ちなみに大好きな飼い主の体臭は犬にとって何よりも大好きなニオイとなります。もし愛犬があなたのニオイが染みついた衣類や靴下、布団などに体をこすり付けることがあるのでしたら、そのニオイによって安心感を得たり癒されたりしているのでしょうね。
人間が苦手なニオイを好むことが多い
犬は私たち人間が苦手だと感じるニオイ……、汗臭いニオイ、ウンチやオシッコのニオイ、そして生ごみなどの腐敗臭系のニオイが好きだといわれています。これらはどれも有機物を強く感じることができるので、犬が好みやすいニオイなんだそうですよ。
また、犬は大昔に狩りをしながら生きていた頃、獲物や敵に自分の存在を知られないようにするため自分以外のニオイを体にこすり付けていたようです。そういった昔からの名残で今も排泄物や生ごみなどのニオイがあると、本能的に体にこすり付けようすることがあるみたいです。
犬の『嫌いなニオイ』とは?
犬は人間が好むニオイを苦手に感じやすい
では、逆に犬が「このニオイは嫌だ~!」と感じやすいニオイはどんなものかといいますと……、ズバリ『人工的なニオイ』や『刺激的なニオイ』となります。例えば、犬が嫌いなニオイは以下のものが有名です。
- お酒(アルコール)
- お酢
- タバコ
- 香水
- 柔軟剤
- マニキュア
- 化粧品
- 香辛料
など
これらは『人工物』または『刺激の強いニオイ』となりますよね。ご紹介した人工物のニオイは本来自然にない香りとなるので犬が違和感を感じたり、ニオイがキツイことで苦手に感じやすいのでしょう。
また、お酢や香辛料、アルコールなどは私たち人間でもニオイを嗅いだときに鼻がツン!としますよね。犬は人間の100万倍以上嗅覚があるので、私たちが感じるよりも強く鼻がツン!として苦痛に感じてしまうのでしょう。
犬に嫌われやすい人はニオイで嫌がられている?
なぜかいつも犬に吠えられたり嫌われたりする。そういった人は犬が嫌いなニオイを体に染み込ませていることが多い。という話を聞いたことはありませんか?実際に犬に嫌われる原因を探ってみるとニオイが原因だった!ということは珍しくないそうですよ。
例えばタバコを吸っている人は体や口の中、手や服にタバコのニオイが染み込んでいることが多いので、犬と触れ合おうとするときに嫌がられやすいそうです。同じように強い香りのする香水やお酒のニオイを漂わせている人は「ニオイがキツイから近づかないで!」と犬に感じさせてしまう場合がよくあるみたいですよ。
ですので、もしあなたが犬に嫌われやすいのでしたら犬の嫌いなニオイをまとっていないか一度確認してみることをおススメします。
まとめ
犬は『自然の中に存在するニオイ(有機物のニオイ)』を好み、『ニオイの強い人工物』や『刺激的なニオイ』を嫌う傾向にあります。犬と仲良くなりたいのでしたら、嫌いなニオイを身にまとわないように心がけると早く仲良くなることができるといえそうですね。