飼い主さんより先?後?
わんこは家族を群れと認識し、飼い主さんをリーダーと認識している、という説がかつては信じられていました。その説を真とすると、群れでは一番力の強いリーダーから食事をするため、飼い主さんより先にわんこにごはんを与えてしまうと自分がリーダーであると勘違いしてしまう恐れがある、と考えられていました。しかし、近年の研究により、この「リーダー論」は否定されつつあります。
そのため、最近では、飼い主さんとわんことどちらが先にごはんを食べるかは、それほど重要ではないと考えられています。
お散歩の前?後?
わんこの日課でごはんと同様に欠かせないのが、お散歩ですよね。お散歩とごはん、どちらを先にするかは、各家庭によって異なっているのではないでしょうか。ごはんはお散歩の前と後、どちらがいいのかと聞かれれば、ベターなのはお散歩の後です。ごはんを食べてすぐお散歩に行って激しい運動してしまうと、場合によっては胃捻転などを引き起こしてしまう可能性があるからです。
ですが、飼い主さんの生活リズムによっては、どうしてもお散歩の前にごはんを与えたい場合もあると思います。そんな場合には、ごはんの直後のお散歩は避け、30分程度の食休みをとってから出かけることでリスクを減らすことができます。
間隔は12時間以上開けないで
成犬の場合、一般的には1日2食が基本となりますよね。ごはんのタイミングを決める際には、この2食の間隔が12時間以上開かないようにすることが大切です。間隔が開きすぎると、胃が空っぽの時間が長くなり、わんこによっては嘔吐してしまう子がいます。
空腹による嘔吐自体は、それほど心配のいることではありませんが、やはり吐くという行為は苦痛を伴うものですから、かわいい愛犬にあまり辛い思いはさせたくないですよね。お留守番が長く、どうしても間隔が開いてしまう場合には、長持ちおやつを与えたり、自動給餌器を利用したりするのも1つの方法です。
時間は固定しないがベター
わんこのごはんの時間をキッチリ決めるべきか否かというのも、長く議論されている話題の1つです。ですが、時間は固定しないほうが望ましいというのが、近年の有力な見解です。時間を決めてしまうと、その時間が近づいたときにわんこがごはんをせがむ要求行動が始まってしまう可能性があるからです。
更に、急な予定変更やイレギュラーな事態で、いつもの時間にごはんを与えられないとなると、わんこがストレスを感じる原因にもなってしまいます。
これはごはんの時間に限らず、お散歩や遊びのスケジュールも、あまりキチキチと規則正しく決めすぎないのが理想です。飼い主さんの生活リズムに合わせてもらうくらいのほうが、お互いにストレスなく暮らせますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ごはんの時間の考え方にはさまざまな説がありますが、大切なのは、飼い主さんにとっても愛犬にとっても無理のないスケジュールにすることです。せっかくのごはんの時間、わんこが楽しく過ごせるようにしたいですよね。