1.大げさに反応する
興奮している犬に対して、飼い主さんが「止めなさい!」と大きな声を出したり、甲高い声で制止したりと言った行動を取ると、犬は「飼い主さんも自分と同じようにテンションが高いんだ、一緒に楽しもう!」と考え、余計に興奮してしまいます。
2.抱きしめて動きを止める
興奮している犬を落ち着かせる方法としても有効な方法ですが、犬の体格や性格によっては、逆効果になることがあります。例えば、飼い主さん家族の中でも、絶対的に服従している相手に抱きしめられたら反抗したくてもぐっと我慢し、我に返ることもあるでしょう。ですが、そうでない相手に動きを制限されたことで、ますます激昂する恐れがあります。
3.教えていない命令を強要する
普段から「まて!」「お座り!」などの制止のコマンドにしっかり従える犬は、どんなに興奮しても反射的に飼い主さんの指示に対応することが出来ます。けれども、普段から「まて!」「お座り!」などのコマンドや、アイコンタクトが出来ないのに、興奮している時など飼い主さんの言葉など耳に届くはずがありません。教えていない命令を強要しても、全く意味を成しません。
愛犬のテンションが上がる瞬間4選
大好きな相手と出会う
犬は社会性の高い動物ですので、犬見知り、人見知りの程度はありますが、自分が好きな相手が側に来たら、小さな子どもと同じように「嬉しい!」という感情が体中に駆け巡ります。
なにかに驚いてパニックになる
雷や花火など大きな音に驚いて我を忘れ、興奮状態に陥ることがあります。
大好きな物が目の前にある
大好きなおもちゃやドッグランなどの大好きな場所、大好きなおやつが目の前にある時、テンションが上がります。
喧嘩
犬同士のじゃれ合いや、挨拶の最中、突然「喧嘩モード」に突入することがあります。特にあまり社会性が発達出来ておらず、他の犬と上手にコミュニケーションが取れない犬は注意が必要です。
テンションが上がりすぎると危険な理由
咬む
興奮した犬は、敵か味方か、自分に危害を加えようとしている相手かそうでないかの判断が出来ません。そんな状態で、無理に動きを制止しようと抱きかかえたら、激昂した犬に咬まれる危険性があります。
怪我
テンションが上がりすぎたせいで怪我をするのは、愛犬だけではありません。興奮した犬を制止しようとした飼い主さんが転倒して怪我をしたり、興奮して我を忘れた犬に咬まれたりするリスクがあります。そして、犬は興奮に任せて暴れまわり、それが原因となって関節を痛めたり、リードの締め付けによって気管を傷める恐れがあります。
脱走
大きな音に興奮した犬が、飼い主さんの制止を振り切って駆け出し、そのまま脱走してしまう危険性があります。脱走すれば、交通事故に合うリスクもあり、また、行方不明になれば生死も定かでなくなります。
まとめ
犬のテンションが高い、と言うことは私たち人間と同じように感情が高ぶっていると言うことです。冷静であれば、ちゃんと飼い主さんの声を聞き、指示に従えるコでも、テンションが上がってしまったら、手に負えない…という状態を放置していたら、飼い主さんにとっても愛犬にとっても、怪我などのリスクが高くなる一方です。
まず、どんな時に異常にテンションが上がるかをよく観察し、テンションが上がる原因をある程度把握しておきましょう。また、平常心の時からしっかりと飼い主さんの「まて」「おすわり」などの愛犬の動きを制止する指示に従えるように、練習を重ねることも非常に有効です。
「犬のテンションが高い時にしない方が良いこと」を覚えた後は、「どんなにテンションが上がっても、愛犬の動きを制止出来る飼い主になること」を目標に少しづつ、練習を始めてみましょう。