犬に本を読み聞かせたい!愛犬を『読書介助犬』に育てる7つのステップ

犬に本を読み聞かせたい!愛犬を『読書介助犬』に育てる7つのステップ

家事が終わった午後のコーヒーブレイクや、家族が寝静まった深夜など、愛犬が隣で読書のお相手をしてくれたら最高ですね!今回は、子供が犬に絵本を読み聞かせる効果や、ペットの犬を「読書介助犬」に育てるためのヒントをご紹介します。

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子供が犬に絵本を読み聞かせる「READプログラム」とは?

室内で犬に絵本を見せる2人の女の子

犬に絵本を読み聞かせることで、子供が読書の楽しさを知る「READ(リード)プラグラム」という言葉をご存知ですか?READとは「Reading Education Assistance Dogs」の頭文字を取った略語で、日本語に訳すと「読書介助犬」といいます。

「READプログラム」は、米・ユタ州のセラピードッグ団体「Inter Mountain Therapy Animals」が1999年に開始しました。登録されたセラピードッグが学校や図書館で子供の読書介助犬としてボランティア活動を行い、今では世界中に輪を広げています。日本でも、東京都・三鷹市立図書館や奈良県・平郡町立図書館をはじめとした施設で開催されています。

READプログラムが子供に与える効果

犬に絵本を読み聞かせるREADプログラムは、子供の読書意欲やコミュニケーションスキル、社会的スキルを向上させる効果が期待できます。

  • リラクゼーションを高め血圧を下げる
  • 注意深く耳を傾ける
  • 子供たちが自分のペースで読書ができる

採用される犬は、健康・安全・適切なスキル・気質についてテストをクリアした登録済みのセラピードッグを使用しています。

子供たちが絵本を読み上げる声に犬が耳を傾けている時、子供の恐怖心が解け学習能力が養われます。読書のプレッシャーを子供から取り除き、語彙力を高め楽しく読書ができるようにサポートするのがREAD犬の役目なのです。

大人と犬は読書パートナーになれる?

窓辺で本を読む女性と隣に座る柴犬

子供たちが読み上げる絵本に耳を傾けるREAD犬は、落ち着いた気質の優秀なセラピードッグが訓練を重ねた犬です。

元々、犬には飼い主の言葉の意味を訊き分ける能力があります。子供だけではなく大人にとっても、読書は愛犬との絆を深めるコミュニケーションの一つ。

家族が外出している時間や、子供が学校へ行っている合間を読書の時間に充てたい方もいることでしょう。家事が終わった午後のコーヒーブレイクは、読書好きな方にとって至福のひと時ですね。隣に愛犬がいてくれたら、なんて幸せなんでしょう!

大人にとって読書は犬と絆を深める楽しい方法

白髪の女性と一緒に本を読むビーグル犬

動物支援プレイセラピストの肩書を持つTeri Holamon氏は、犬を用いた遊び療法で動物と犬の心理療法を専門とするプレイセラピストです。また、登録されたセラピードッグをREAD犬に訓練するREADインストラクターとしても活躍しています。

Teri氏の愛犬、ゴールデンドゥードルの「Gibbs」(ギブス)は、1歳の頃から子供たちと読書をはじめ、1年後にREAD犬として認定されて活躍しています。休日にはTeri氏と一緒に読書を楽しんでいるようです。

すべての犬に読書を推奨するわけではありませんが、「人間が犬と一緒に本を読むことは読書をさらに楽しくします。」とTeri氏は語っています。人間にとって読書は冒険をもたらします。犬も素敵な物語を愛し、素晴らしいリスナーになる素質があるといいます。

愛犬が本を読み聞かせることに喜びを感じているかどうか、確かめるためにはどうすれば良いでしょうか。さらに、ペットの犬を「読書介助犬」に訓練するためにTeri氏が提供するヒントが掲載された記事がありましたので要点をまとめてみました。

step1.本を1ページ読み上げてみる

ブランケットの上で女性の読書に集中する犬

愛犬が尻尾を振ったらリラックスしている可能性があります。飼い主さんと一緒にいるのが大好きな愛犬であれば、あなたの話に聴き耳を立て、犬は立ち上がるかもしれません。

犬が読書に興味があるかを見極めるサイン

犬はボディランゲージを使って感情を表現するため、飼い主さんが愛犬の反応を観察して読み取ることが重要です。

  • 耳を前に向けて開いているのは注目している
  • 耳を立てているのは積極的な時
  • 瞳孔が開いているのは集中している
  • 前向きになりつま先で立つのは関心がある
  • 口を閉じているのは意識を集中している

これらのボディランゲージが現れたら、犬は読書に興味がある可能性があります。

犬の読書スキルを養うために3つのコマンドが役立ちます。

  • お座り
  • 待て
  • 伏せ

コマンドを必要とせずに、飼い主さんが本を読んでいる間、大人しく座りながら待つ犬もいます。そんな愛犬は、もしかしたら読書介助犬になれる素質があるかもしれませんね。

step2.ブランケットを用意する

飼い主さんと愛犬を包み込むことができる大きなブランケット、またはキルトを用意します。読書をするたびに同じ布を使用することで、布が読書をする時間の合図になります。

step3.おやつを用意する

読書をする男性と眼鏡をかけたゴールデンレトリーバー

読書をはじめたばかりの頃は、犬はおそらく退屈して動き出そうとしますから、愛犬が好きなおやつを用意しておきましょう。

step4.本を選ぶ

飼い主さんがお気に入りの絵本や物語を選びましょう。子供がいると、より一層楽しいはずです。大人が愛犬と子どもに本を読み聞かせることで、家族との絆がさらに深まります。

犬におすすめの本

『Three Stories You Can Read to Your Dog』(あなたの犬に読める3つの物語)~Sara Swan Miller著

Three Stories You Can Read to Your Dog (English Edition)

Three Stories You Can Read to Your Dog (English Edition)
¥639円(税込)

こちらの書籍は英語版のみの洋書です。犬の視点に立って書かれた本で、犬に読み聞かせる3つのストーリーで構成されています。AmazonでKindole版が販売されていますので、ご興味のある方はぜひ視聴してみてくださいね。

step5.ブランケットを広げて犬の近くに座る

ブランケットを広げて犬の近くに座りましょう。飼い主さんがソファーや床に座り、犬が隣に座るスペースを作ります。犬が寝転んだりゴロゴロできるスペースがあると理想的です。

step6.穏やかな口調で本を読み上げる

コーヒーカップを片手に読書をしながら犬を撫でる女性

読み上げる時は穏やかな口調で落ち着いたトーンを保ちます。10分ほど読んだら愛犬を撫でてあげましょう。読書が終わったら犬に報酬(おやつ)をあげます。

愛犬が、読書=”幸せな時間”と学習すれば、大好きな飼い主さんの隣で穏やかな声を聞けば、犬がおやつをもらえることを覚えるはずです。

step7.読書仲間を増やす

犬が読書の楽しさに慣れ、10分ほど大人しく耳を傾けることができたら、子供や家族、飼い主さんのお友達を読書仲間に加えてみましょう。

犬は文字を読むことはできませんが、素晴らしいリスナーになることができますよ。一緒に読めば読むほど”読書‘を理解できるようになります。

まとめ

飼い主の足の上でくつろぐ犬

犬に本を読み聞かせるREADプログラムは、読書が苦痛に感じる子供に対してプライドと自信を高めることができます。大人にとって、犬は喜びも悲しみも分かち合える大切なパートナーです。

愛犬は飼い主さんの声が大好きだから、隣に寄り添って耳を立ててリスナーになってくれるかもしれません。毎日お散歩をさせてくれる親友ですから、飼い主さんの読書に付き合ってくれるのかもしれませんね。

本を片手にコーヒーブレイク。ブランケットを広げた隣に愛犬がいてくれるだけで、幸せな気分になれますね。読書好きな方や愛犬と読書を楽しみたい方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

【参考資料URL】
《The Dalls Morning News》
https://www.dallasnews.com/arts-entertainment/lifestyle/2015/06/16/sit-stay-read-learn-how-why-you-should-read-to-your-dog/

《Intermountain Therapy Animals》
http://www.therapyanimals.org/Home.html

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