他人が愛犬に嫌がることをしてきたときの対処法3つ
1.唐突に手を伸ばして触ろうとするとき
たとえ、動物が好きで人柄が良さそうでも、あなたの犬がその人に触られるのを嫌がっているように感じたらどうすべきでしょう?例えば、「触られるのが苦手なので、触らないで下さい」「知らない人に触られたら噛むかも知れないので、危ないです」と言いながら、ゆっくりと距離を取っていくのが角が立たないと思います。
2.奇声をあげて追いかけてくるとき
悪意のない子供さんがよくやりがちな行動です。犬は、唐突に素早く動く物体も嫌いですし、甲高い音も嫌いです。「怖がっちゃうから、やめてあげてね」と優しく諭すか、その場から素早く「遊んでくれてありがとうね、バイバイ!」とさっとその場から立ち去りましょう。
3.犬が触られて嫌な場所を触ろうとしたとき
犬は、足の先や耳など、いくつか触られて嫌な場所があります。犬に慣れているから…と言う風に遠慮なく触ってこられても、犬が嫌がる素振りを見せていたら、飼い主として「すみません、うちの犬、そこを触られるの苦手なんです。良かったら、もっと喜ぶ場所があるのでそこを撫でてあげてくれませんか?」と、やんわり誘導してみましょう。
犬が人にされて嫌なこと3つ
正面から目をのぞき込む
犬にとって、「目線を外さず、しずかに黙ってじっと見つめる」という行動は、自分に対して敵意を持っていることを意味します。
最近の研究によって、犬は人間の表情から喜怒哀楽を理解することがわかっていますが、全く知らない人間、あるいは心を許していない相手が、黙って、かつ、無表情で目を見据えてくるような状況は、犬にとっては「敵意を持って威嚇している」というサインと捉えます。
でなければ、「何を考えているかわからないので気味が悪い」と感じているかも知れません。いずれにせよ、犬にとって気心の知れない相手に真正面から目をのぞき込まれるという行為は、非常に不快なことなのです。
触られたくない場所を触る
動物好きでも、実際に犬や猫を飼ったことがない人は、その動物の習性そのものを体感した経験は少ないと思います。飼い主さんに頭を撫でられるのと、知らない人に頭を撫でられるのとでは、犬にとっては大きな違いがあります。目の上の視界が手で遮られると、犬は圧迫感を抱き、不安な気持ちになるようです。飼い主さんに頭を撫でられているときは、目を閉じ、耳がペタンと折れています。
しつこく構われる
起きている間中、遊びたい欲求だけで動いている子犬なら「遊びたくない気分」のときなどないかも知れません。けれど、成犬になれば、一人遊びに没頭したいときもあれば、ゆったりとまどろんでいたいときもあります。
そんな「遊びたくない気分」のときに、犬が過敏に反応する足先をつついたり、太ももの裏側をくすぐったり、鼻先に息を吹きかけたりと言った、犬にとって不快に感じるようなちょっかいをしつこくかけると、だんだんと犬もイライラが募ってきます。
犬が嫌がっているサイン
体を後ろに逸らす
わかりやすく、触ろうとしている人の手から逃げようとする仕草です。
震える
犬が体をぶるぶると小刻みに震わせるのは、ただ怖い、不安、というだけではありません。「吠えたい!」「イヤだと意思表示するために咬みつきたい!」という衝動をぐっと堪えているときにも、体を震わせます。
あくびをする
犬があくびをするのは人間のように、眠たいから、リラックスしたいから、ではありません。逆に、自分自身が緊張し続けていることにストレスを感じ、それを緩和させるためにあくびをする習性があります。
鼻にしわを寄せて唸る
鼻にしわが寄り、さらに低く「ウウ…」と唸っていたら、「それ以上、嫌なことをしたら噛むぞ!」という威嚇です。限界を超えると、すさまじい瞬発力であっという間に牙を剥いて吠え、ストレスを咥えている相手に襲い掛かるので、鼻にしわを寄せた時点ですぐにその場から離れましょう。
まとめ
犬は、人間のように言葉を話すことが出来ません。また、人にむかって吠えたり、噛んだりしてはいけないとしっかり理解している犬ほど、他人に嫌なことをされたとき、ぐっと我慢して、大きなストレスとなります。
また、飼い主さんが他人に対して警戒していたら、愛犬も身構えます。愛犬が何をされたら嫌なのか、また、嫌なことをされたとき、どんな行動をするのかを知っておくと、他人が愛犬に嫌がることをされた際に起こり得るトラブルを防ぐことができるのではないでしょうか。