犬の飼い主がしている『やりすぎNG行為』
愛犬に幸せになってもらいたい、楽しく過ごしてほしいという思いは、多くの飼い主が抱いているでしょう。しかし、中にはしなくても良いやりすぎ行為を連発している飼い主もいます。ここでは、そんな犬の飼い主がしている『やりすぎNG行為』をご紹介していきます。皆さんは当てはまっていませんか?
1.とにかく一緒にいる
可愛い愛犬には寂しい思いをさせたくない…その思いはとても素晴らしいです。しかし、だからといって外にも出ず、1日中愛犬の隣にべったりとくっついているのは、やりすぎです。
介護が必要な老犬や、生活の補助が必要な0~2か月ほどの子犬、さらに怪我や病気で生活に不自由が生じている犬であれば仕方がないかもしれません。しかし、健康な犬の場合、四六時中、常に一緒にいるとストレスになる恐れがあります。
適度な距離感が大切
たしかに、長時間の留守番は、犬にとってストレスが溜まるものです。ですが、犬も1匹で静かにのんびり過ごしたい時間はあります。「のんびり眠りたい」と思っているのに、飼い主が無理やり構ってきては、ストレスになりかねません。また、甘えんぼうな犬であっても、四六時中、常に一緒にいることで飼い主と離れられない依存体質となってしまう恐れがあります。
『分離不安症』と呼ばれる一種の精神病は、少しでも飼い主の姿が見えなくなると、極度の不安に襲われ、強いストレスを感じてしまいます。エスカレートすると、自傷行為をすることがあるため、注意が必要な病気です。
良かれと思って常に一緒にいる飼い主の行為が、逆効果となり、愛犬にストレスをもたらすことは珍しくありません。適度な距離感を持つことは、飼い主、愛犬ともに重要なのです。
2.散歩を必要以上に行う
散歩は犬にとって良い運動にもなりますし、ストレス発散する日課としても重要です。しかし、犬種ごとにそれぞれ1日の適切な運動量はある程度定められています。
大まかに分けると、小型犬であれば1回15~30分程度の散歩を1日1~2回、中型犬であれば30分~1時間程度の散歩を1日2回、大型犬であれば1時間~1時間半程度の散歩を1日2回です。これだけ散歩をしていれば、運動不足になることもなく、過度にストレスを溜めることもないですし、適度な運動ができているため、食事を与え過ぎなければ肥満になることもありません。
過度な運動は逆効果
しかし、飼い主の中には「たくさん運動をさせればさせただけ良い」と考える人もいます。小型犬に1回1時間以上、1日2回の散歩をさせている飼い主さんも珍しくありません。一見すると、「健康的だな」と感じますよね。
ですが、小型犬に限って言えば、小型犬は他の犬種に比べると足腰が弱いです。そのため、過度な運動をさせると足腰に負担が掛かり、怪我に繋がったり、体力を必要以上に消耗してしまい、免疫力が低下するリスクが高くなったりします。「うちの子は運動が好きだから…」という場合は、ポイントポイントで足を痛めていないか、呼吸が乱れていないかなど、健康チェックを行うようにしましょう。
3.シャンプーのしすぎ
犬の定期的なお世話の中にはシャンプーがあります。全くシャンプーをしていないと、不衛生ですし、ダニやノミが付着したままになってしまうこともあり、健康にも良くありません。
しかし、シャンプーは適切な頻度で行うことが重要です。シャンプーをしすぎても、皮膚を痛めつけてしまうため、皮膚炎を発症してしまったり、バリアを失い乾燥肌になってしまったりと、悪い影響が出ます。シャンプーの適切な頻度は犬種によって異なります。しかし、基本的には2~3週間に1度が目安です。犬種によっては1か月に1度で良い犬種もいます。
洗いすぎは肌に悪影響
1週間に1度行っているというマメな飼い主さんは多いですが、実は1週間に1度行ってしまうと、肌の潤いをそぎ落としてしまう可能性が高いです。かかりつけの獣医さんに指示されている場合を除き、基本的には2~3週間に1度を目処に、シャンプーをするようにしましょう。どうしても匂いが気になる場合は、ブラッシングの際にトリートメントをスプレーしたり、シャンプータオルで拭いてあげたりしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「愛犬にとって」と良かれとしていた行為が、実はやりすぎNG行為だった…ということは珍しくありません。飼い主さんの愛は伝わってきますが、実際に悪影響を及ぼすこともありますので、当てはまっていた方は適度なお世話を心掛けましょう。