子犬期の過ごし方と重要性について
私には、全く異なる子犬期を過ごした二頭の愛犬がいます。8歳の成犬ですが、子犬期の過ごし方の違いで、こんなにも違うのか!?と驚くほど、たくさんの違いがあります。そして、子犬期の過ごし方がどんなに重要なものであるか、ということを実感しています。
ですから、子犬期の過ごし方が重要であるとされる理由を、ぜひ皆さんにも知ってもらいたいのです。もし、成犬である愛犬のことで何かお困りのことやお悩みのことがあれば、子犬期の過ごし方に理由が隠されているかもしれません。そして、その理由がわかれば、問題を解決してあげることができるかもしれません。
子犬期に社会に慣れることができるかどうかが重要
子犬期は人間社会を学ぶ期間です
子犬期に人間社会を十分に学ぶことができたかどうか。これによって、その犬の生活や生涯は大きく変わってしまいます。子犬期に人間社会を十分に学ぶことができなかった犬は、自我が強くなり、飼い主さんや家族の指示に従うことができなくなってしまうことがあります。警戒心が強くなり、他の犬や人と接することができなくなってしまうことがあります。
子犬期の触れ合いと経験が大事です
子犬期に人間社会を十分に学ばせてあげるためには、他の犬や人との触れ合いの機会をたくさん与えること。そして、たくさんの経験を与えてあげることが必要です。社会化期とも呼ばれる、生後3週齢から12週齢の間、触れ合いと経験の機会を与えることで、人間社会で生きていくための適応力を身に付けることができます。
適応力を身に付けることができなかった犬はどうなるのか
- 走る車を怖がる
- すれ違う犬や人を怖がる
- 飼い主や家族以外を受け入れられない
- 吠え癖(威嚇)がつく
- 攻撃性が高くなる
- お散歩へ行けない(外の世界が怖いため)
- 室内で落ち着いて過ごすことができない
このようなことが起きる可能性があります。冒頭でお話したように、私には、全く異なる子犬期を過ごした二頭の愛犬がいます。ペットショップで、たくさんの人や動物と触れ合いながら、約7か月の時間を過ごした犬と、子犬期をどのように過ごしたか全くわからない元保護犬の二頭です。
元保護犬だった愛犬は、ここであげた7つの全てが当てはまる犬でした。おそらく、子犬期に人間社会を十分に学ぶ機会を与えられず、適応力を身に付けることができなかったのだと思います。愛犬として迎えてから7年が過ぎますが、私でなければお散歩へ連れて行くことができません。家族以外、誰も近づくことさえ許しません。
子犬期(社会化期)を逃すと手遅れになる?
子犬期を過ぎてしまったからといって、社会化を学ぶことができなくなってしまうわけではありません。
しかし、慣れるまでに予想以上の時間がかかってしまうかもしれません。生涯、慣れることができなくなってしまうかもしれません。子犬期を逃してしまうと、“手のかかる犬”になってしまうかもしれません。それでも、生涯、愛情を持ってお世話することができるのであれば問題ありません。
しかし、人間社会を十分に学ぶことができず、問題行動を起こしてしまう愛犬を億劫に思い、飼育放棄する飼い主さんがいることも現実としてあります。社会化期である期間に、たくさんの触れ合いと経験をさせることが、犬の生涯の幸せのために重要であることは間違いありません。
まとめ
子犬期の過ごし方が重要と言われる理由についてお話させていただきました。
- 愛犬が誰とでもすぐに仲良くなれてしまう理由
- 愛犬が他の犬を怖がってしまう理由
- 愛犬が他の人に威嚇してしまう理由
- 愛犬がお散歩へ行きたがらない理由
愛犬が…と、あげればキリがないのですが、愛犬のなぜ?の理由には、子犬期の過ごし方が関係しているかもしれません。