犬は最良の友
犬は地球上で、人間と初めて一緒に暮らし始めた動物です。古くは共に狩りをする仕事仲間として。そして現在は、最良の友と呼ばれる存在になっています。多くの犬はそれぞれのご家庭で、「家族」とし日々過ごしていると思いますが、なかには非常に賢く人のために毎日働いてくれている犬もいます。どんな犬種が賢くて、どんな仕事をしているのか探ってみました。
人のために働いている賢い犬種4選!どんな仕事をしているの?
ボーダー・コリー
多くの犬種の中で、一番知能が高く賢いと言われているのがボーダー・コリー。8世紀後半から11世紀にかけて、イギリスでトナカイ用の牧畜犬として活躍していた犬が祖先と言われています。もちろん現在も活躍中で、世界中でもっとも牧羊犬として使われている犬種となります。牧羊犬としての作業意欲、また作業能力が非常に高く、その知能の高さから作業中は状況を見極め、自分自身の意思で働くことができるほどです。
牧羊犬とは牧場で放牧している羊の群れを誘導する仕事。広い敷地の中、羊飼いの笛や手の合図などでのコマンドで、羊の大群を誘導するのです。また、はぐれてしまった一匹の羊を自分自身の意志で迎えに行くこともできるとか。現在でも世界中の牧場で一番活躍しているのがボーダー・コリーになります。
プードル
プードルも非常に賢い犬種のひとつ。プードルと言えば日本で大人気なのはトイ・プードルですが、種類で分けると4種類も存在しています。体の大きい順からスタンダート、ミディアム、ミニチュア、トイと並び、大人気のトイ・プードルは小型犬の中では一番賢いと言われています。
現在でこそ、ジャパンケネルクラブでは「家庭犬、愛玩犬」のグループに属していますが、古くは鳥猟犬として活躍していた歴史があります。
体の大きなスタンダード・プードルは性格も穏やかで、賢いため訓練がしやく、海外では警察犬や盲導犬、またセラピードックとして活躍しています。また日本でも警察犬として活躍しているトイ・プードルがいます。日本で初めてトイ・プードルの警察犬が誕生したのは2011年の頃で、近年になっても、各地でトイプードルの警察犬が誕生しているようです。
基本的に警察犬は大型犬が多いですが、トイプードルはその見た目の愛らしさから、捜査中も周囲の人に威圧感を与えることなく捜査をすることができるとか。また、体の小ささをいかし、狭い場所でも大活躍しているそうです。
ジャーマン・シェパード
ジャーマン・シェパードと言えば、警察犬を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ドイツが原産国のジャーマン・シェパードは非常に知的で、人に対して忠誠心と服従心に溢れています。その性格と賢さから、トレーニングすることを好むため、とても多くの「人のための仕事」をしてくれているのです。
ジャーマン・シェパードの「人のための仕事」は警察犬を始め、軍事犬や災害救助犬としても活躍中。軍事犬は爆弾探知や負傷兵探知など、非常にハードな仕事。また災害救助犬は地震などで起きた土砂崩れによって倒壊した家屋から、優れた嗅覚をいかし助けを必要とする人を探し出すことが主な仕事になっています。
ゴールデン・レトリバー
家庭犬として大人気のゴールデン・レトリバーも賢さと性格の穏やかさから、人のために働いている犬種です。有名なのは盲導犬になると思います。現在、日本で活躍している盲導犬はラブラドール・レトリバーが一番多いのですが、ゴールデン・レトリバーはラブラドールに次いで多くの頭数が活躍している犬種なのです。
もともとは鳥猟犬として人間と暮らしていた犬種で、人に対して従順で温厚、攻撃性がない上に、賢く根性があるため、盲導犬の訓練を乗り切ることができる個体が多いようです。また垂れた耳や優しい顔つきからセラピードッグとして、高齢者やお子様と触れ合うお仕事をしているゴールデン・レトリバーもいます。
まとめ
いかがでしたか?賢く優しい犬たちは、人のために働く訓練を受け、人のために生きているのかな?と思うと、何だか頭が下がる気持ちになります。人のために働く犬種は賢いのはもちろん、勇敢で従順、人に対して友好的な犬種が多いようです。人のために必死で働いている犬が存在しているからこそ、守られている生活があることを忘れずに過ごしたいですね。