ワガママな犬をそのまま放置するとどうなる?

ワガママな犬をそのまま放置するとどうなる?

愛犬のワガママに手を焼いている飼い主さんも少なくないでしょう。ワガママになってしまった犬をそのまま放置してしまうとどうなってしまうのでしょうか?

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ワガママな犬とは?その行動や特徴

歩く人のズボンのすそを噛むジャックラッセル

飼い主に対して唸る・噛む

ワガママな犬の行動として多いのが、飼い主に対して唸ったり噛んだりするというもの。特に自分の思い通りにならないときや、要求があるときなどに唸って威嚇したり噛もうとしたりします。ワガママな犬ではなくても痛いことや嫌がるようなことをしたときなどに、唸って相手を遠ざけようとすることはありますが、犬の気分次第で威嚇したり要求が通るまで攻撃行動をやめなかったりする場合などは、ワガママが原因と考えられます。

食べ物の好き嫌いが多い

今まで普通に食べていたのに、ご飯を残すようになったり食いつきが悪くなったりする偏食傾向もワガママのひとつです。犬は基本的に食べ物に対して“飽きる”ということはありません。しかし、残したり食べないでいたりすると、もっとおいしいものが出てくるということを経験した犬はそれらを欲しいがために、残したり食べなくなったりするのです。

散歩で自分の行きたい方向に進む・座り込む

散歩中に自分の行きたい方向にばかり進み、飼い主さんが行きたい方向に連れて行こうとすると、頑なに動かなくなったり座り込んだりする行動もワガママのひとつである可能性があります。自分が譲らなければ飼い主さんが折れてついてきてくれる、座れば抱っこしてくれるということを経験から学んでしまっているためです。

犬のワガママを放置すると?

歯をむき出して怒っている犬

犬が自分の要求を通すために飼い主さんに対して威嚇・攻撃をしたり、自分の望むもの以外は食べなくなったりするワガママは、多くの犬に見られる行動です。そこで犬のワガママが通って思い通りになるか、飼い主さんがワガママを許可しないかによって、その後犬がワガママな行動を取るかどうかが変わってくるのです。

つまり、犬が求めることやしてほしいことをすべて聞いてあげてしまっているとワガママな犬に育ってしまうということになり、ワガママな行動を放置しているとどんどん悪化していってしまうのです。最初は「なでて」「おやつ、頂戴」「抱っこして」などかわいい希望だったはずが、どんどん要求が強くなり思い通りにならないと攻撃行動や問題行動を起こすようになってしまうことがあります。

ワガママな犬への正しい接し方

飼い主の指示でおすわりをしている犬

ワガママを容認しないことが大切

愛犬をワガママに育てないようにするため、またワガママを悪化させないために大切なことは、犬が見せるワガママを容認したり放置したりしないことです。かわいいからと犬の言うことをすべて聞いてあげてしまったり、要求に従わないと攻撃的になるからと仕方なく従っていたりすると、そのワガママはどんどんエスカレートします。

一度ワガママになってしまった犬の要求を容認しないのは難しいことですが、強い意志を持って毅然とした態度で無視したり拒否したりすることが必要となります。

飼い主との関係性を見直す

犬のワガママを改善することは簡単なことではありません。ひとつひとつ、しつけのし直しが必要となり、日々の生活の中で飼い主さんと愛犬の関係性をつくり直していかなければなりません。長年に渡って築き上げられてしまった関係性を変えることは困難な場合がありますので、その場合はドッグトレーナーなど、プロにアドバイスをもらうようにすることをおすすめします。

老化や病気の可能性も考える

体の触ると唸るようになった、歩くのを拒否するようになった、食事を残すようになったなど、ワガママに見える行動も老化や病気が原因となっている場合があります。体に痛みがあったり思うように動くことができなくなったりしているため、これまでできていたことができなくなってしまうことがあるのです。行動に変化が見られた場合は、体の様子をチェックしてあげるようにしましょう。

まとめ

人の手の上に置かれた犬の手

飼い主さんにとって愛犬のちょっとしたワガママはかわいいものだと思います。ついついそのワガママに応えてあげたくなってしまいますが、それを繰り返してばかりいるとワガママはどんどん悪化してしまいます。

応えることができない要求をしてきたり要求に応えないと吠えたり噛んだりしてきたりするワガママな犬は、扱いにくく日常生活でも困ることが増えると思いますし、犬との楽しい生活も崩れてしまうでしょう。大切な愛犬を守り、共に楽しく暮らしていくためには要求に応えないということも必要なのです。

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