なぜ、お風呂を嫌がるの？
１．シャワーの音が怖いから
シャワーの音が怖くて、お風呂を嫌がる犬は多くいます。シャワーからお湯が出る音だと言われても、犬には理解することができません。初めてお風呂に入るとき、初めてシャワーの音を聞き、その音に恐怖心を覚えてしまった犬は、ずっとお風呂を嫌がります。初めてのお風呂を経験する前に、飼い主さんがシャワーを浴びる音を聞き慣れさせておくと良い対策になることもあります。
２．ジッとしているのが苦手だから
シャンプーされている間、身動きせずに、ジッとしていなければなりません。ジッとしていることが苦手な犬にとっては、ジッとさせられることが苦痛でしかありません。動いてしまうと、「ジッとしてなさい！」「動かないで！」と、飼い主さんから叱られてしまうこともあります。
３．飼い主さんに叱られてしまうから
もしかして、「ジッとしてなさい！」「動かないで！」と、犬を強く叱ってしまったことがあるのではありませんか？そうすると、犬は“お風呂＝叱られる”と学んでしまいます。叱るだけではなく、怒鳴ったり、叩いたりしてしまったこともあるのではありませんか？そうすると、犬は“お風呂＝怒鳴られる、叩かれる”と学んでしまいます。
叱られることも、怒鳴られることも、叩かれることも、お風呂に入ること以上に嫌なものです。不安も、恐怖も、痛みも伴います。どんなにお風呂を嫌がっても、決して叱らないであげてください。お風呂を嫌がらずに入ってもらいたいのであれば、ほんの少しでもジッとしていることができただけでも、大袈裟なくらいに思いっきり褒めてあげることの方が重要です。
４．顔が濡れるのが嫌だから
犬は、顔に水がかかってしまうことを嫌がる傾向にあります。目や鼻や耳に水が入ってしまうことを恐れているのかもしれません。私の周りにいる飼い主さんにも多いのですが、愛犬をお風呂に入れるとき、“身体が濡れることは嫌がらないのに、顔が濡れることだけはどうしても嫌がる”というのです。
そのため、どうしても顔や顔周りだけキレイに洗うことができないのだそうです。お湯で濡らしたタオルで拭いてあげるだけでも汚れを落とすことができます。無理に顔や顔周りを洗わないようにすることで、お風呂嫌いが軽減されるかもしれません。
５．シャンプーの刺激が強いから
必ず犬用のシャンプーを使って洗ってあげていらっしゃると思いますが、シャンプーが愛犬の皮膚に合っていないことがあります。乾燥しやすい皮膚であったり、敏感な皮膚であったりすると、シャンプーの刺激によって、痛みや不快感があるのかもしれません。
犬用のシャンプーにも、低刺激なものがあります。液体やジェルやクリームタイプなどのシャンプーではなく、より低刺激な犬用の石鹸もあります。
６．ドライヤーが怖いから
お風呂の後にはドライヤーが待っています。ドライヤーは濡れた被毛や皮膚を乾かすためのものだ、なんてことは犬には理解できません。しかし、これからどのようなことが起こるのかは、よく理解しています。“シャワーの音も平気だし、ジッとしていることもできるし、シャンプーだって問題ない。だけど、どうしても、最後に待っているドライヤーだけが嫌なんだ！”という犬もいるのではないでしょうか。
トリミングサロンでドライヤーをされるのは平気だけど、自宅でドライヤーをされるのは嫌がる、という犬もいます。犬用と人間用のドライヤーでは、音の大きさや聞こえ方に違いがあるのかもしれません。
まとめ
犬がお風呂を嫌がるときの理由には、
- シャワーの音が怖いから
- ジッとしているのが苦手だから
- 飼い主さんに叱られてしまうから
- 顔が濡れるのが嫌だから
- シャンプーの刺激が強いから
- ドライヤーが怖いから
などが考えられます。今すぐに工夫してあげられることばかりです。もしかすると、飼い主さん自身が反省しなければならない原因もあるかもしれません。
