犬は飼い主が落ち込んでいるのがわかる?
飼い主さんが落ち込んだり悲しんだりしているとき、愛犬がそっと隣に寄り添ってくれたり手や顔を舐めてくれたりするということがあるのではないでしょうか?落ち込んでいることや悲しいことがあったと愛犬に話しているわけではないと思いますし、言葉を理解できない犬に私たち人間の複雑な事情や感情を理解してもらうということは到底無理なことでしょう。
それでも犬たちは飼い主の心の動きを感じ取っていると感じることは多くの人が経験したことのあることだと思います。犬たちはどのようにして飼い主さんの感情や気持ちを読み取っているのでしょうか。
犬が飼い主の感情を理解する方法
犬は飼い主さんが落ち込んでいるときだけでなく、悲しみや怒り、焦り、喜びなどさまざまな感情を読み取っていると考えられています。人間の言語を理解できない犬がどのようにして人間の感情を読み取っているかについては、犬の優れた観察力が大きな影響を及ぼしているとされています。
犬同士でコミュニケーションを取る際にもお互いの細かな表情や体の動き(ボディランゲージ)が重要なものとなっていますが、その観察力は長年深い関わりを持ち続けてきた人間に対しても同様に向けられているのです。飼い主さんの表情や声のトーンをはじめ、小さなため息や足音、ドアの開け閉めの音などほんのちょっとした変化から感情や気持ちを読み取っていると考えられています。
そのため、愛犬とのコミュニケーションやトレーニングのときに隠しているつもりでもイライラや焦りなどが言外に出て伝わってしまうということも少なくありません。犬たちは飼い主さんの行動や表情を非常に細かく観察しているため、気持ちの落ち込みや悲しんでいることにもすぐに気が付くことができるのでしょう。
“犬は人を慰めようとする動物”と判明
飼い主さんが落ち込んでいることを表情や態度から感じ取った犬の中には、寄り添ったり顔を舐めたりという行動を起こす犬も多くいます。そうした“犬が人を慰める行動”について、イギリス・ロンドン大学である研究が行われました。ロンドン大学研究者らが18頭の犬をそれぞれ飼い主さんまたは知らない人のいる部屋に招き入れ、部屋の中にいる人には突然悲しみを表現するように泣いたり叫んだりするよう指示をしました。
その結果、18頭中15頭の犬に自分が夢中になってやっていることをやめてまでも悲しむ人に寄り添い、触れるという行動が見られました。これは比率にして約84%の犬が悲しみを表現している人に対して何かしらの接触をして慰めるということになります。
また、慰める行動は飼い主さんだけでなく見知らぬ人間に対しても変わらず見られました。このような行動は人間の3~4歳頃から見られる社会的な精神成熟の現われとも言われているため、犬は人間の3歳以上の子どもが行う対応が自然に身についているということなのです。
まとめ
落ち込んでいるときや悲しい気持ちのとき、大好きな愛犬が寄り添ってくれたり、心配そうに顔や手を舐めたりしてくれたりするととても穏やかな気持ちになりますよね。犬たちは私たち人間の行動や表情を非常に細かく観察し、その場の状況をしっかりと把握しています。
犬たちが私たちの感情を理解してくれているように、私たちも犬のきもちをしっかりと理解し寄り添っていくことができればより良い関係を築いていくことができるかもしれませんね。