フード派も手作り派も知っておくと納得、犬とミネラル

フード派も手作り派も知っておくと納得、犬とミネラル

カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは犬にとって必要な栄養素ですが、難してくとっつきにくいという印象があるものです。でも知っておくことで犬の健康管理の助けになります。

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犬にとって重要な栄養素ミネラル

大きな骨をくわえたジャックラッセル

ドッグフードの原材料一覧は重量ベースで多く含まれているものから順番に記載されています。ですから最初の方に書かれているのはフードのメインとなる肉類や穀類などタンパク質や炭水化物源となるものです。

そして一覧の最後の方になると、何やら見慣れないカタカナの単語が増えてきます。それらはビタミン類やミネラル類、アミノ酸類で、重量にすればごく少量ですが、生き物の命を維持するのに必要な大切な栄養素です。

ここでは、その中のミネラル類についてご紹介したいと思います。

ミネラル類の一般的な機能は次のようなものがあります。

  • 骨や軟骨の形成
  • 神経と筋肉の機能維持
  • 体液のバランス調整
  • 血液中の酸素の輸送
  • ホルモンの合成

ドッグフードの場合、食材から供給されるミネラル類もありますが、大部分はドッグフード用にバランスを考えて調合された総合ミネラルが使用されています。

またフードの原材料欄でミネラルの名前の後ろに「◯◯アミノ酸キレート」などの名称で書かれているのは、亜鉛や鉄などの吸収性を高めるためにアミノ酸と結合させる加工をしたものです。

主要ミネラルと微量ミネラル

ミネラルと食材のイラスト

一口にミネラルと言ってもたくさんの種類がありますが、生き物にとって必要なミネラル類は大きく分けて、1日当たりg単位での摂取が必要な主要ミネラルと、必要量がごく少量である微量ミネラルという2つのグループに分けられます。

主要ミネラル

主要ミネラルは多くの人にとって馴染みのある、カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、硫黄です。

カルシウムとリンは骨と歯を維持するのに必要な非常に重要なものです。それだけでなく、血液の凝固、筋肉の成長、神経系の機能維持などにも必要なミネラルです。

マグネシウムは筋肉と骨の発達をサポートし、カルシウムとリンと一緒に働きます。

つまりカルシウムとリンとマグネシウムはバランスよく摂取することがとても重要です。肉類、内臓肉、骨、魚類から摂取できますが、ミネラルのバランスを取るためにはササミや赤身肉など筋肉部分だけでは不足です。

ナトリウム、カリウム、塩素は体液のバランスを制御し、筋肉、神経、心臓の機能を保つために必要です。「犬に塩は不要!体に悪い!」という認識で、手作り食を与えている犬でナトリウム不足になる例も少なくありません。塩は犬にとって不要なのではなく、人間よりも少量で生命を維持できると理解することが大切です。

硫黄は被毛や皮膚の維持に必要です。肉、魚、卵などに含まれるため、手作りでも不足することは稀です。

微量ミネラル

微量ミネラルには多くの種類がありますが、よく知られている一般的なものでは、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガン、セレンがあります。

鉄は血液中のヘモグロビンを作る、免疫系の維持などの役割があり、内臓肉、赤身肉などから摂取できます。亜鉛は免疫機構をサポートし、皮膚や被毛の維持に必要です。卵、レバー、ビール酵母などに含まれます。

銅は鉄が体内で適切に使用されるために必要で、レバーや大豆に含まれます。ヨウ素は甲状腺ホルモンの産生に必要で、海草類から摂取できます。マンガンはビタミンB1、ビタミンC、ビタミンE、ビオチンを体内で利用するために必要です。全粒穀物や豆類に含まれます。

セレンはビタミンEと連携して免疫機能をサポート、抗酸化作用の役割があります。内臓肉や魚類に多く含まれます。

愛犬がミネラルを適切に摂取するために

フードと食材

ミネラル類が生命の維持にどのくらい大切かがお分かりいただけたかと思います。

ドッグフードの場合は、適切な量を与えていれば必要量が摂取できるよう配合されているので不足する心配はありません。気をつけなくてはいけないのは、サプリメントなどを利用する場合です。ドッグフードを与えている場合には、健康な犬ならミネラルのサプリメントは必要ありません。

体の不調や怪我などで一時的に何かのミネラルを補給したい時には、必ずかかりつけの獣医師に相談して必要量を確認して与えましょう。ミネラル類は不足すると体調を崩しますが、過剰に与えても体に異常を引き起こします。

手作り食の場合には、ミネラル類は知識を持って意識して与えないと不足しがちです。その他の栄養素についても必要量を摂取することが重要なので、愛犬の食事を手作りメインにする場合には、ペット栄養士や栄養学に詳しい獣医師に相談してから始めることを強くお勧めします。

インターネットを通じての相談を受け付けているところも増えていますので検討なさってみてください。手作り食の場合、必要な栄養を全て食材から摂取することはハードルの高い課題です。肉類の他に骨や内臓肉をコンスタントに与えて、野菜や穀類も栄養計算してクリアすることは可能ですが、サプリメントを利用することにも柔軟でいることが必要です。

完全手作りは難しいけれど安心な肉類を与えたいという場合には、野菜や穀類だけがミックスされ好みの肉類や魚類を自分でプラスするプレミックスタイプのフードを利用するという手もあります。このタイプは通常のフード同様に必要なビタミンやミネラル類が配合されているので安心です。

まとめ

食事中のゴールデンレトリーバー

犬にとって必要なミネラル類についてご紹介しました。ここに挙げたことは、ごく簡単にまとめたさわりの部分だけですが、どのミネラル類も生命を維持するのに大きな役割を果たしていることは分かっていただけたかと思います。

大切な愛犬が食べているものを理解することは安心につながります。犬の食事について考えるきっかけになれば幸いです。

《参考URL》
https://www.petmd.com/dog/nutrition/evr_dg_mineral-the_right_sources

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