犬の睡眠の仕組み
レム睡眠、ノンレム睡眠
人間の睡眠を解説するときによく出てくる「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉があります。レム睡眠は体を休ませていても脳が活動している状態のことで、このときに夢を見ていると言われています。記憶の定着や整理が行われていると考えられています。ノンレム睡眠はぐっすり深く寝入っている状態で、熟睡しています。
睡眠のリズムとしては、最初にノンレム睡眠になり次第にレム睡眠になっていきます。これは人間も犬もほぼ一緒で、睡眠時間にもよりますがレム睡眠とノンレム睡眠を一晩に3〜5回ほど繰り返しています。後半になるとレム睡眠が増えていきます。
犬は夢をみるのか?
犬もノンレム睡眠があるということは、夢をみている可能性があるということです。ノンレム睡眠時には体は寝ていても脳が起きて記憶の定着や整理をしていると考えられています。その記憶の定着と整理を行う過程で見るのが夢なのです。
寝ているときに軽く吠えたり、手足をバタバタと動かしたりするのは夢を見ていて、夢の中で吠えたり走ったりしているからという見方もあります。日中に興奮することが多かった場合、夜寝ているときにも手足をばたつかせたり、吠えたりすることが比較的よくあります。
犬が寝ているときに悲鳴をあげる2つの理由
夢を見ている
犬も夢を見ていて、夢の中で遊んだり、走ったりしていると体が動いたり吠えたりすることがあると言われています。中には寝ぼけたまま走り出す犬もいるほどです。悲鳴のような声をあげる場合は、何か怖い夢を見ているのかもしれません。
特に日中に興奮したり恐怖を感じたりしたときには、そういったことをする犬がいるようです。一度や二度であれば問題はないと思いますが、何回も続くようであれば獣医さんに相談してみることをおすすめします。何か精神的にショックを受けて不安になっていたり、恐怖を思い出したりしている可能性もあるためです。
痛みを感じている
何か病気を患っていたり、怪我をしたりしている場合は体の痛みから悲鳴をあげている可能性があります。痛みというのはそれだけでストレスになります。もし痛みを感じているなと思ったら、獣医さんと相談して対策を講じてください。寝床を整えたり環境を少し変えてみたり、獣医さんに痛み止めを処方してもらうといいかもしれません。
異変を感じたら動物病院へ!
犬の寝言や寝ているときの動きなどは夢を見ているせいだと考えられていて、さほど気にする必要はないと言われています。しかし、明らかに不自然な寝言や動き、そして悲鳴が続く場合には獣医さんに診てもらってください。
病気からの痛みや精神的にショックなことがあったりして寝ているときに悲鳴をあげているのかもしれません。その際には動画をとっておくと診断の役に立つことがあります。また、心当たりがある場合はメモしておいて診察のときに話せるようにしておくといいですね。
まとめ
犬も人間も睡眠の仕組みは似ていて、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。眠りが浅いノンレム睡眠では夢を見ることがあり、犬も人間と同じように夢をみることがあると言われています。夢の中で走ったり吠えたりしていると、現実でも足をジタバタさせたり、吠えたりすることがあります。悲鳴をあげるのはこの夢の中で怖い思いや強い不安などを感じているからかもしれません。
また、病気や怪我で体の痛みがある場合にも寝ているときに悲鳴をあげることがあります。複数回連続して続くようであれば、病院へ連れて行って獣医さんに診てもらってください。何か病気になっているかもしれません。早期発見早期治療はとても大切なことです。違和感を覚えたり、異変を感じたりしたら、病院へ行くように日頃からしておくといいですね。