1.頼りがいがあるリーダーが理想的
近年、愛犬とは家族や友人のように対等に接する。そんな飼い主が増えてきているそうです。そのような接し方はとても素晴らしい関わり方だと思いますし、実際に私もどちらかというと家族又は子供のように接していたりします。
しかし、犬は大昔からリーダーを中心とした生活を送ってきましたので、犬にとっては飼い主がリーダー的な存在であることが理想的といえます。
とはいえ、ガチガチに厳しく主従関係を築く必要もないといえるでしょう。信頼関係がしっかり築けていて、いつもは親友みたいだけど不安や恐怖を感じたときには守ってくれる、頼りがいのあるリーダー。
愛犬にそう思われれば、十分理想的な飼い主となります。ですので、叱るときは叱る。甘やかすときは甘やかしてあげる。可愛がるときは思いっきり可愛がる。愛犬が不安そうにしていたら守ってあげる。そういったメリハリのある接し方をすると、自然と愛犬に「飼い主は良いリーダーだ~!」と思われることでしょう。
2.長時間お留守番をさせない
犬は寂しがり屋な性格の子が多く、6時間以上お留守番をさせられるとストレスを溜め込んだり、苦痛に感じてしまったりすることがあるそうです。海外の国では長時間(5時間以上)犬を一人でお留守番させると虐待行為として罰則を受けたり、8時間以上お留守番をさせる可能性のある人は犬を飼えない法律もあったりするのだとか。
独り暮らしで仕事をしている人は仕方ないといえますが、なるべく家族の誰かが家にいてあげて、長時間愛犬を一人でお留守番させないようにするのが理想的な飼い方といえるでしょう。
もし愛犬に長時間お留守番させてしまう……そんなときは本能を刺激しながら退屈をしのげる知育玩具を用意してあげる。落ち着きやすい環境を作ってあげる。飼い主のにおいがついた衣類を寝床に置いてあげる。などの工夫をしてあげると、不安や寂しさをある程度取り除くことができると思いますよ。
3.マンネリ化しないように気をつけよう
犬の生活は毎日同じことの繰り返しになるので、気がつくとマンネリ化して愛犬が暇そうに寝ている……といったことが割とあったりします。ですので、愛犬がなるべく退屈しないように、飼い主が意識してマンネリ化対策をしてあげることが大切となります。
例えば、雑貨や洋服、財布やベルトなどの革小物を買ったら、愛犬に見せたりにおいを嗅がせてあげたりしましょう。そうすると「ん?何だこれ?不思議なにおいがする」と興味を示してくれると思います。
このような些細なことでも犬にとっては、『未知との遭遇』になったり『ワクワクする出来事』になったりするので、マンネリ化対策になるといえます。特に愛犬が食べる新しいオヤツや興味を示しやすいオモチャをプレゼントすると、「うわぁー!新しいやつだぁ!」と喜んでウキウキした気分にさせてあげることができるので、マンネリ化を防ぐためにも定期的なプレゼントはおススメといえるでしょう。
4.食生活の管理は健康を維持するために不可欠
愛犬の健康をきちんと管理することは、病気や体調不良による苦痛を取り除くきっかけの1つとなるので、犬にとって良い飼い主の行動といえます。残念ながら現在市販されているドッグフードの中には、添加物や体に悪い物が含まれているものが数多くあり、それらが体調不良や病気の原因になることが少なからずあるのです。ですので、飼い主が原材料を調べて食生活をしっかり管理してあげることが大切となります。
また、意外と知らない人が多いのですが、犬はアレルギー反応を起こしやすかったりします。例えば、私の愛犬は小麦が入っているフードや食べ物を食べると下痢や嘔吐をしますし、ヨーグルトなどの乳製品を食べると同じく下痢をすることが多かったりします。
このように、犬は特定の食べ物と相性が悪かったりアレルギー反応が出たりすることがあり、愛犬の健康を守るためには『どんな食べ物と相性が悪いのか』ということを飼い主がしっかりと把握する必要があるのです。
5.散歩はなるべく連れて行く
犬の中には散歩が嫌いという子もいますが、本来犬は自然の中で駆けまわったり狩りをしたりしながら暮らしていたので、基本的に犬は毎日散歩に行くのを楽しみにしているといえるでしょう。飼い主によっては、犬の散歩は運動不足を解消する方法の1つにすぎないと感じている人はいると思いますが、犬からすると散歩には様々な意味や効果があるのです。
- 気分転換
- 運動不足解消
- 刺激を受けてマンネリ化解消
- いろいろなにおいを嗅いで情報収集
- 社会性社交性を身につける
- いろいろな人や犬と出会って心を豊かにする
- 飼い主との思い出作り
- 飼い主とのコミュニケーションの1つ
など、パッと思いつくだけでも散歩にはこれだけの効果があります。犬にとって散歩はそれほど大切なこととなり、いろいろなものを得られる機会の1つとなりますから、愛犬が外に出かけたがっているのでしたら是非一緒に散歩やお出かけに行くことをおススメします。きっと愛犬は楽しい時間や思い出をくれる飼い主をより好きになることでしょう。
6.過保護にしすぎない
「この子には、なるべくつらい思いをさせたくない」そう言った考えでつい甘やかしすぎてしまう飼い主はたくさんいることと思います。できれば大好きな愛犬には楽しいことだけをさせてあげたいですよね。
しかし、叱るべきときにちゃんと叱らず、しつけが必要なときでも厳しくしたくないから現実逃避して目を瞑る、そんな接し方をしていると本当の意味で愛犬のためにならないといえるでしょう。
過保護になるリスク
例えば、甘やかされ過ぎた犬は、飼い主が自分の要求をいつも受け入れてくれているのでワガママな性格になりやすいですし、ダメなことをしても叱られないので何がダメなことなのか区別できていないことが多かったりします。その結果、周りの人や犬に迷惑をかけやすくなることが少なからずあるそうです。
また、過保護に育てていると愛犬が飼い主に依存しすぎる可能性もあり、飼い主が少し居なくなっただけで不安や寂しさを感じて、無駄吠えやイタズラをするようになってしまうことがあります。
酷いときは『分離不安症』という心の病気を発症し、パニック障害が出たり自傷行為をしたりすることもあるので要注意といえるでしょう。犬への接し方は人それぞれといえますが、犬にとって良い飼い主になるためには、適度な距離感と程よい厳しさが必要といえるかもしれませんね。
まとめ
今回は私が長年犬と生活してきた中で感じた心がけたいこと……『良い飼い主になるための鉄則』を6つご紹介しました。愛犬が安心して幸せに暮らせるかどうか。また、健康で長生きできるかどうかは飼い主の飼い方次第といえますので、定期的に愛犬にとって良い飼い主でいられているか確かめながら、愛犬との生活を送っていただければなと思います。