先住犬の幸せに繋がるかどうか
2匹目の犬は飼うべきかどうか、なぜ、迷っているのでしょう。先住犬が一匹でお留守番しているのが可哀想だからでしょうか。犬の兄弟姉妹やお友達を作ってあげたいと考えるからでしょうか。1匹よりも2匹いた方が楽しいかもしれないからでしょうか。
理由は飼い主さんそれぞれにあると思います。新しく犬を迎える前に考えたいことは、2匹目の犬を迎えたことによって、先住犬がどうなるか、です。先住犬の幸せに繋がれば良いのですが、不幸にしてしまうこともあります。
判断材料①「性別はどうする?」
愛犬の性別は、オスですか?メスですか?異性とは仲良くできるけど、同性には厳しく接してしまう、そんな犬もいます。性別に関係なく、仲良くすることができる犬もいます。お散歩のときにすれ違ったり、公園やドッグランで会ったりなど、他の犬と接する機会があるかと思います。
そのときの、愛犬の様子はどうでしょうか。相手の犬の性別に関係なく、仲良く接することができるでしょうか。
同性には厳しく接してしまい、威嚇したり、ケンカをしてしまいそうになるけれど、異性であれば楽しく遊ぶことができるというのであれば、2匹目の犬は異性である犬を迎えると、上手く付き合うことができるかもしれません。また、去勢や避妊の手術を受けさせないのであれば、異性の犬同士であってはならないですよね。
判断材料②「犬種はどうする?」
もちろん、犬それぞれに性格は違うのですが、その犬種が持つ性格や特徴などを把握しなければなりません。もし、先住犬が穏やかで優しい犬なのであれば、2匹目はどのような性格の犬が良いでしょうか。
他の犬と接するときの、先住犬の様子をみて、判断すると良いと思います。穏やかで優しい性格の犬だけど、相手に対しては、正反対の性格を持つ、活発的でやんちゃな性格の犬を好む犬もいます。逆に、自分は活発でやんちゃな犬だけど、お友達の犬は大人しくて優しい犬がいい、なんて犬もいます。
判断材料③「経済状況はどう?」
あなたの経済状況はどうでしょうか。2匹の犬を養っていくだけの余裕があるでしょうか。「ギリギリ」や「何とか大丈夫そう」というよりは「ぜんぜん余裕!」という方が良いですよね。いざというとき、犬にも何十万や何百万のお金が必要になることがあります。大きなケガや病気をするかもしれません。
そんなとき、お金がないから治療を受けさせてあげることができない、なんてことがあってはなりません。愛犬たちの日々の生活費や医療費はもちろん、いざというときのために、コツコツ貯金ができるくらいの、経済的な余裕がある方が良いと思います。
判断材料④「適切なしつけを行うことができますか?」
先住犬のしつけの状況はどうでしょうか。「待て」「止まれ」「放せ」「来い」「戻れ」など、基本的なしつけはしっかり行えているでしょうか。そして、愛犬は、その指示にしっかり従うことができるでしょうか。犬が2匹になると、どちらにも気を配らなければなりません。
たとえば、ドッグランで遊んでいるときのこと。1匹にばかり目をやっていると、2匹目が見当たらない!なんてことがあるかもしれません。1匹にばかり構っていて、2匹目の目を離した隙に、脱走していなくなってしまった、なんてことがあるかもしれません。
たとえ1匹であっても、犬の安全と命を守るためには、基本的なしつけが必要です。適切に行えるのであれば問題ないと思います。
判断材料⑤「専用のテリトリーを与えることができますか?」
寝床やお寛ぎ場所など、犬それぞれに与える必要があります。犬が2匹いると、ケージが2つ、ベッドが2つ、食器もそれぞれに必要ですし、それぞれに専用のテリトリーを与えてあげなければなりません。犬たちが一緒に寝床に入りたがる分には構わないのですが、犬にだって、ひとりになりたい時間があります。ひとりでベッドに入り、ゆっくり眠りたいときがあります。
犬それぞれに、それぞれの専用のテリトリーを与えてあげられるだけのスペースが、あなたのお家にはあるでしょうか。犬がストレスを抱えてしまわないためにも必要なことです。
まとめ
2匹目の犬は飼うべきかどうかを見極める判断材料について、
- 性別はどうする?
- 犬種はどうする?
- 経済状況はどう?
- 適切なしつけを行うことができますか?
- 専用のテリトリーを与えることができますか?
というテーマでご紹介しました。もし、2匹目を迎えるかどうか迷っているのであれば、ぜひ、参考程度に考えてみていただけると嬉しいです。