1.本能によって収集している
ふと気付くと家の中にあるものや服がなくなっていて、なぜか愛犬の寝床や部屋の物陰で見つけたことがある。明らかに犯人は愛犬。そんな経験をもつ飼い主はたくさんいるのではないでしょうか?
なぜ犬はものを収集したり隠したりするのでしょう。結論から先に言いますと、犬が収集するのは『本能』が大きく関わっているといえます。
大昔にいた犬の祖先は自然の中で狩りをして生きていましたので、お腹いっぱいになると獲物が見つからなかったときのために備えて食べ物を住処に溜め込んだり、仲間に奪われないように自分だけしか知らない場所に大切なものを隠したりしていたそうです。
そういった昔からの名残が、現在の犬にも受け継がれていて、お気に入りのものや食べ物があると収集して寝床に溜め込んだり物陰に隠したりすることがあるそうですよ。
2.独り占めしたいと思っている
では、具体的に収集する理由をいくつかお伝えしていきましょう。犬がオモチャやガム、お肉が付いた骨といった時間をかけながら食べるものや、楽しめるものをお気に入りの場所に隠すときは、「これは僕だけのものだぁ」と独り占めしたいと思っていることがよくあります。
私たち人間も、誰にも見つからない場所に何かを隠そうとするときは『誰にも取られたくない』『見つけられたくない』そう感じながら隠しますよね。犬も同じ気持ちなのです。ですので、愛犬が大切に何かを隠しているのを発見したときは、危険な物でない限り見て見ぬふりをしてあげることをおススメします。
3.安心できるもので満たされたい
なぜか愛犬は私の服ばかり寝床に持っていく……。そういった場合は愛犬があなたのにおいが染みついている衣服を寝床に置いて安心感を得たいと感じている可能性が高いといえるでしょう。実際に飼い主のにおいを感じやすい下着や靴下ばかりを収集する、という少し変態チックな犬は結構いるそうです。
寝るときは大好きな飼い主を感じながら眠りたい……、と愛犬が感じていることを知るととても愛らしく思えてしまいますね。飼い主のにおいがする衣服は、愛犬にとってリラックス効果バツグンとなるので、取り上げずに寝床にそのまま置いてあげると良いと思いますよ。
4.気に入ったものは集めたい
とにかく少しでも気に入ったもの、気になったものは集めたい!そういった理由でいろいろなものを集める犬もなかにはいるみたいですよ。飼い主が触っていた物はとりあえず咥えて自分の寝床に持っていく。革小物のにおいが気に入ってとりあえず寝床に持っていく。といった具合に、そのときの気分によって”とりあえず”収集するそうです。
ちなみにそういった犬は、集めるだけ集めて後は知らんぷりで、放ったらかしにすることも少なくありません。好奇心旺盛でいろいろなものに目移りする犬が行いやすい行動といえるでしょう。
5.後で楽しみたい
冒頭でも少しお伝えしましたが、犬は『後で楽しみたい』『後でじっくり味わいたい』といった理由でものを収集することもあります。
特に一度では食べきれないガムや骨付き肉、においがするオモチャは時間をかけて遊んだり食べたりできるので、後のお楽しみとして置いておくことが多いといえるでしょう。
ちなみに、こういったじっくり楽しめるお気に入りのものを取り上げようとすると、唸りながら怒ったり、本気噛みされたりすることがあるので気をつけてくださいね。
まとめ
犬は様々な理由で食べ物やお気に入りのものを収集する動物となります。収集癖は犬の本能ともいえますので、集めているものが危険なものでない場合は、”愛犬の宝物”をそっとしておいてあげることをおススメします。