1.罰を受ける場所だと思っている
愛犬がサークルやケージになかなか入ってくれない。そういった場合は、嫌な場所……例えば罰を受ける場所だと感じている可能性があります。愛犬を叱る時にお仕置きとして「ハウス!」といいながらサークルやケージに入れる飼い主は割とたくさんいると思います。ですが、無理矢理閉じ込めることが多いと、犬は少しずつサークルなどに対して嫌なイメージを抱くようになってしまいます。その結果、「あそこは入りたくないよ~」と嫌がるようになることが多いそうですよ。
本来サークルやケージは犬にとって居心地の良い寝床。安心できる場所でなければいけません。ですので、お仕置き部屋として使わないように気をつける必要があります。すでに愛犬がサークルやケージを嫌いになっている場合は、サークルの中に入ったらオヤツをあげる。たくさん褒めてあげる、といった感じで良いイメージに変えてあげると少しずつ入るようになると思いますよ。
2.嫌な思い出がある
出掛けるときに愛犬がなかなかケージに入ってくれない場合は、嫌な思い出が理由となっているのかもしれません。例えば、ケージに入ると家族がいなくなって一人ぼっちになる。ケージの中のトイレが不衛生になったまま長時間放置されることがよくある。といった嫌な出来事が重なると、犬はケージの中に入りたくないと感じやすくなってしまいます。
お仕置き部屋代わりに使っている時と同じように、ネガティブなイメージが原因でケージやサークルに入りたくないと思っているのです。心当たりがある場合はお留守番をさせる時以外にも普段からケージに入ることに慣れさせて安心感を与える。ケージの中が清潔になるようにこまめに掃除をしてあげる。といった対策を行うと、少しずつケージやサークルのイメージを変えることができるといえるでしょう。
3.設置している場所が悪い
サークルやケージに入ること自体は嫌いじゃないけど、設置している場所が嫌だから入りたくない。そういった犬もなかにはいるようです。例えば、明るくて部屋をよく見回せる場所にサークルを設置すると、死角がなくなるので犬は落ち着きにくくなります。
私たち人間は眠る時に明かりを付けたままだとなかなか寝れないですよね?また、人によっては部屋のど真ん中より隅っこや壁際にいる方が落ち着くっていう人もいることでしょう。犬は基本的に狭くて薄暗い場所を好むので、人間と同じように明るい場所では落ち着いて眠ることができず、部屋の真ん中より隅の方が落ち着く場合が多いといえます。その結果、「サークルの場所を移動してくれないとヤダ!」と、嫌がって入らないことがあるみたいですよ。また、日差しが常に当たっていてケージの中が暑い時や、逆に凄く寒い場所に設置している時にも犬はケージに入るのを嫌がることがあるそうです。
犬にとって居場所の良い場所にケージを設置してあげると、案外すんなり入ってくれるようになるかもしれませんね。
4.飼い主に依存している
愛犬が飼い主に依存しているとサークルやケージに入るのを嫌がる。なんてこともあります。サークルやケージに入ると大好きな飼い主の側に居ることができなくなるので、いつもずっと側に居たいと思っている犬にとってサークルに入ることは死活問題となるからなのでしょう。
また、飼い主と一緒の布団で眠ることが習慣になっている場合も、「ケージに入ってしまうと飼い主と一緒に眠ることができなくなってしまう!」と感じてケージに入りたがらなくなることがあるそうです。どちらも飼い主に依存しすぎている可能性が高く、放っておくと飼い主と離れた時に凄く不安になったり問題行動を起こしてしまう『分離不安症』という病気になってしまう危険性があるので要注意といえるでしょう。
愛犬がずっと一緒に居たがる。少し過保護にしすぎている。ということに心当たりがあるのでしたら、依存しすぎないように適度な距離感を保つようにした方が良いかもしれませんね。
まとめ
『サークルやケージに嫌なイメージがある』『設置場所が悪い』『飼い主に依存している』などの理由で犬はサークルやケージに入ってくれないことがあります。時間は少しかかってしまうと思いますが、愛犬がケージに入ってくれない原因を取り除いてあげることで、少しずつケージに入ってもらえるように改善できるといえるでしょう。ケージにすんなり入ってくれるようになると、災害など何かあった時に対処がしやすくなるので、少しずつ問題を解決して愛犬がケージやサークルに入れるように改善することをおススメします。