犬が喜ぶことはただ一つ
犬は褒められることが大好きです。声をかけられれば嬉しくてしっぽが揺れてしまいますし、撫でてもらえればうっとりと撫でられるままになったりもします。反対にダメージを受けるのが「無視」といわれ、これはしつけにも利用される性質ですね。
そんな大好きな「褒められる」ことですが、その基本となるのはお互いのコミュニケーションでしょう。しかし、特別なことはありません。ご飯のときやテレビを見ているとき、お散歩のときなど、折に触れ声をかけ、体に触れてあげましょう。飼い主に名前を呼ばれ、話しかけられ、頭や体に触れてもらう。ただこれだけで犬たちにとっては至福のコミュニケーションとなるのです。
ではここにさらなる「大好きだよ」を伝える方法をいくつかピックアップしましょう。
優しく名前を呼ぶ
犬はとても観察力のある動物です。人のわずかな声音の変化でも、過去の経験と照らし合わせてこちらの感情を読み取ろうとします。落ち込んでいるときに犬を呼ぶと、そっと寄り添ってくれた経験がある方も多いのではないでしょうか。共感力が高いのも、犬の性質の一つですね。
そんな犬たちですが、飼い主にやさしく呼ばれることは過去の良い経験と照らし合わせてもうれしいことと結び付けているためとてもうれしく感じるようです。
しかし名前を呼びすぎたり、バリエーションに富んだ呼び方をし続けたりしていると犬が混乱してしまい、必要なときに呼んでも無視するようになるため注意しましょう。
スキンシップをする
愛玩動物のうち犬や猫、そして大型の家畜動物は人間でいうところの幼稚園児程度の知能があるといわれています。
そのため、長く一緒に暮らしていると人間の言葉をある程度は理解できるようになっていきます。ただし、口やのどの形状がヒトとは違うので人間の言葉を話すことはできません。犬同士も人間のように細かい言語で気持ちを伝えあうことはできないため、表情や仕草、スキンシップなどで自分の気持ちを表現する方法を身に着けています。
人に対して「好きだよ」という気持ちを表すために、犬たちは体を寄せたり鼻でつついたり、手をなめてきたりしますね。それと同じように、犬たちの体をなでたりブラッシングしてあげたりすることで、こちらの「大好きだよ」という気持ちを伝えることができるのです。
また、体中をちゃんと撫でておくことは、皮膚病の早期発見や被毛の異常、皮下の異常の発見につながるので、とても有効な愛情表現といえます。
お散歩に一緒に行く
犬は運動が大好きです。屋外の雰囲気や風、においも興味がそそられ、それを探検して歩くのも大好きです。ただ歩き回ることも好きですし、広いところで思い切り走り回るのも大好きです。
このような運動大好きな犬たちにとって、お散歩やドッグランでのかけっこは何にも勝る楽しみでしょう。狩りをするために改良された犬たちであれば、その必要運動量は散歩だけで賄えるものではありません。
しかし、犬たちにとっては一緒にお外を歩くだけでもうれしいのです。街中ではちゃんと一緒に「ついて歩く」、ドッグランなどでは一緒に思い切り走って遊ぶなどしてあげると、犬たちのストレス発散にもなりますし、コミュニケーションをとることにもなりますし絆を深めることにつながります。
ただし運動量については犬種の特性もありますが、個性もあるため無理強いしてはいけません。年齢や好みに応じた運動をさせてあげましょう。
まとめ
いかがでしょうか。犬たちにとっては飼い主とずっと一緒にいることが何より幸せです。動物だからと考えずに、自分がされてうれしいことを気持ちを込めてしてあげることが最高の「大好きの伝え方」ではないでしょうか。