保護犬を迎えた時、何をすればいいのか整理してみた!

保護犬を迎えた時、何をすればいいのか整理してみた!

犬を家族に迎える時、動物保護団体や愛護センターの保護犬を選択肢に入れる人が少しずつ増えて来ました。保護犬を迎える際に具体的に何をしていけば良いか簡単に整理してみました。

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保護犬を迎えるための準備

保護犬を撫でる女性

犬を家族に迎えようと決めた時に、動物愛護センターや動物レスキュー団体で保護されている犬にしよう!と考える人が増えて来ています。それはとても素敵なことですが、保護犬を迎えるための心の準備と環境の準備を整えておくことが必要です。

先住のペットがいる場合には、家に連れ帰る以前に紹介しておきます。フードやトレーニングについても一通り勉強しておくと、いろいろなことがスムーズになります。新しい環境で落ち着けるよう、静かな場所に犬が逃げ込める場所(クレートなど)を設置しておくことも必要です。

ペットショップやブリーダーから子犬を迎える場合と違って、犬がすでに家庭で暮らした経験を持っている場合もあるし、以前のトレーニングの経験や社会化の度合いも犬によって千差万別です。そのことをもう一度しっかりと頭においた上で、保護犬を迎えるための一般的な準備を整理してみました。

犬を家に連れて来た最初の1時間

見上げる白っぽい保護犬

念願の犬を引き取り、いざ家に連れて帰って来ました!さて最初に何をすれば良いでしょうか?犬は新しい環境に連れて来られて不安でいっぱいだったり興奮したりしています。家族みんながワクワクしているのは仕方のないことですが、くれぐれもみんなで寄ってたかってわーっと賑やかに犬を迎えて撫でまくったり代わりばんこに抱っこしたりすることは避けましょう。子供さんがいる場合には、しっかりと説明しておくことが大切です。

庭や家の中など、まずは犬自身のペースでこれから暮らす場所を点検させてあげてください。危険な場所や入ってはいけない場所は、あらかじめ入れないように準備しておく必要があります。決してリードで引っ張ったり何かを強制したりしないで、犬が自分で「ここは安全な場所だ」と認識できるようにします。望ましくない行動を見せた時も叱るのではなく何か気をそらせることをして、望ましくないことを止めた時点でご褒美を与えます。

最初の1時間は辛抱強く犬のペースに任せることが基本です。

犬を連れて来た最初の日

ケージの中で落ち着く犬

犬自身による家の点検が終わったら、静かな場所に設置した安全地帯を犬に紹介します。クレートを準備する方が多いと思いますが、犬の巣穴のような状態になる他のものでもOKです。

新しい情報で頭の中が洪水状態になっている犬が安全地帯で落ち着くようなら、しばらくそのままそっとしておきます。以前の飼育環境や保護施設での過ごし方によってはクレートに悪いイメージを持っている場合もあります。そのような場合、決して無理やりクレートに入れることは止めましょう。自分からクレートに入った場合も扉は開けておきます。

最初のうちは食事もこの安全地帯で与えます。

犬を迎えた最初の1週間〜1ヶ月

散歩する男性とゴールデンレトリーバー

犬が落ち着いているようなら最初の1週間で、周囲の他の人たちに犬を紹介することができます。怖がりの犬だったり緊張している様子が見える場合は、家族以外の人間との接触はもう少し待ちます。最初の週には家の近所の散歩に出ますが、これも犬のペースを尊重して犬が点検したり探検することを優先します。我慢強く付き合うことが必要です。まだ人間も犬もお互いのペースや何がリスクになるのかが分かっていないので、ダブルリードにするなど用心することが大切です。

1週間が過ぎ、落ち着いて来たらトレーニングをスタートします。まず、犬が何に対してモチベーションを感じるのかを知るため、床にトリーツやおもちゃを置いて犬が最初に選んだアイテムを確認します。トレーニングの際に犬が望ましい行動をするたびに、これらのアイテムを使って「こういう行動をすれば嬉しいことがある!」と学習させて行きます。

トレーニングの方法については飼い主があらかじめしっかり勉強しておく必要があります。自分一人では難しいと感じた場合、プロのトレーナーと一緒にトレーニングする方法をお勧めします。環境に慣れて来たところで、おとなしい犬だと思っていたらとてもやんちゃだった!など、地の部分が見えてくることもあると心しておきましょう。保護犬が以前に暮らしていたのが預かりボランティアの家庭だったり、個々の性質を把握している保護団体などの場合、相談することも大切です。

まとめ

女性に抱かれた茶色い犬

保護犬を家族に迎えた時に、最初に何をしていけばいいのかごく簡単に整理してみました。以前に暮らしていた環境、体の状態などが犬によって大きく違うのが保護犬です。色々と心づもりをしていても、結局のところ「犬によって違う」という結論に行き着くことも多いのですが、この「犬によって違う」ということを意識しておくのも心の準備のひとつです。

保護犬との暮らしは、忍耐強く柔軟な対応がキーになることも多いものですが、楽しみながら続けていくうちに掛け替えのない犬との関係が築かれていることに気づかれることでしょう。

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