①簡単で基本的なしつけに戻る
犬のしつけをするとき、おすわりやふせなど簡単なことから教え始めますよね。簡単なことは犬も理解しやすく、比較的すんなりと覚えてくれる場合が多いと思います。その調子でどんどん色々なことを教えようとしたり、ハイレベルなことを求めるようになってしまうとどこかで必ず行き詰まり上手くいかなくなってしまうことがあると思います。そんなときは、とにかく簡単なしつけに戻ってみることをおすすめします。「できて当たり前」と思っていたとしても、指示通りおすわりができたらまるで初めて成功したときのように思いっきりほめてあげてください。
しつけがうまくいかないときはどうしても飼い主さんが焦ったりイライラしたりして犬をほめる回数が減ってしまいます。なかなかほめられずに怒られることが増えてしまうと犬もどうしたらいいのかわからず、やる気をなくしてしまいやすくなります。そうなると悪循環になってしまいしつけがますますうまく進まなくなってしまうのです。まずは簡単なことから行い、犬をしっかりとほめて自信をつけてあげてください。
②犬の健康状態を確認する
犬のしつけがうまくいかないと不安に感じたとき、ひとつ確認しておきたいことは犬の健康状態です。指示を聞かなかったり支持通りに動かないときなど、体のどこかに不調が起きている可能性があるということも考えてみましょう。足の裏や尻尾など普段あまり触らない場所や目につきにくい場所にけがをしていたり、軽い腹痛や頭痛などを感じている場合もあります。
まずは全身を優しく目と手でチェックし、傷や腫れなどがないか、触られることを嫌がる場所がないかなどを確認してみましょう。明らかなケガや病気が見当たらない場合でも、体の動きがおかしいと感じたりあまりにも普段と違うと感じたら動物病院で健康チェックをしてみるといいでしょう。また、老化により耳の聞こえが悪くなっていたり反射神経が鈍ることなどもあるので関わり方を年齢に合わせて見直すことも必要です。
③犬のしつけの専門家に相談する
しつけがどうにも行き詰ってしまい、このままではまずいと感じたときにはやはり訓練士やドッグトレーナーなど犬のしつけの専門家に相談することがおすすめです。今ではしつけの本もたくさん販売されていますし、インターネット上にもたくさんのしつけに関する情報があふれています。
もちろんそうしたものを利用して上手にしつけをしている飼い主さんも多いと思いますが、マニュアル通りに進まないことも出てくるでしょう。犬のしつけはうまくいかないとき、その理由や解決につながる道というのはその犬それぞれ異なるものだと思います。さまざまな事情、犬の気持ちなどをきちんと読み取ることで正しい方向に進むサポートをしてくれるのが専門家の存在だと思います。誰に依頼したらいいかわからないという場合には、かかりつけの獣医師や購入先のブリーダー・ペットショップなどに相談してみると信頼できる相手を紹介してもらえることもあると思います。
まとめ
犬を飼う上でしつけはとても大切なものです。多くの飼い主さんはそれを理解していると思いますし、家庭でも一生懸命取り組んでいることでしょう。しかし、犬の性格や問題の種類によっては全くうまくいかないこともあると思いますし、途中まではうまくいっていたしつけが突然行き詰ってしまうこともあると思います。そうしたときにはすぐに諦めて投げ出してしまうのではなく、なぜうまくいかないかということを理解しよりよい状況へと進むためにここで紹介したような方法を試してみてほしいと思います。