実写版としてリメイクされる『わんわん物語』
犬が大好きという方なら、犬が主人公になっているアニメや映画をたくさん観ているという方も多いと思います。
ファンの多いディズニーの作品には犬が登場するものがたくさんあります。
中でもクラシックの名作として名高い『わんわん物語 レディーとトランプ』はアニメ映画という枠を超えて、多くの人に愛されています。
そのコッカースパニエルのレディーと野良犬のトランプのラブストーリー『わんわん物語』が実写映画としてリメイクされることが発表され話題になっています。
気になるキャストや話題についてご紹介します。
実写版で活躍する保護犬たち
ディズニーはこの数年、過去にアニメーション作品として制作された映画をCGを駆使した実写でリメイクしています。
『わんわん物語』実写版の大きな特徴は『ジャングルブック』や『ライオンキング』に登場したCGの動物たちと違って、全て実物の犬が演技をしているというところです。
そして主演のトランプを演じるミックス犬のモンテをはじめとして、アクターとして登場する犬たちの多くが動物保護施設からスカウトされた保護犬であるということも話題になっています。
出演した全ての保護犬は、新しい家族に迎えられて幸せに暮らしているそうです。
キャストの犬たちを紹介した動画はこちらです。
レディーもトランプもそして名脇役のトラスティやジャックもイメージ通りですね。
スコティッシュテリアのジャックはアニメでは男の子ですが、実写版では女の子でジャッキーという名前になっているそうです。
テレビや映画ではたくさんの保護犬が活躍中
映画やテレビ番組で活躍する犬が保護施設出身であるのは、実は珍しいことではありません。古いところでは1974年の映画『ベンジー』でベンジー役を演じたミックス犬のヒギンス、最近ではアカデミー賞受賞作『アーティスト』で主役を食う名演技を見せたジャックラッセルテリアのアギーなどは、ドッグトレーナーが動物保護施設で見つけて引き取ってきた犬たちです。
映画やテレビ番組で演技をすることは、当然ながら多くの複雑な訓練を必要とします。これらの訓練をこなすには、好奇心旺盛でエネルギーレベルの高い犬が適任です。しかしそのようなタイプの犬は、犬が必要とするだけの運動やトレーニング、遊びの時間を与えられなかった時にはエネルギーを持て余して人間にとって望ましくない行動を起こしがちです。
その結果、持て余した飼い主がアニマルシェルターや保護団体に連れてくることも多いのです。ハリウッドで活躍するアニマルトレーナーにはそれを見越して、シェルターや保護団体にスカウトに来る人も少なくありません。
101匹わんちゃんのエピソード
もうひとつ、犬が登場するディズニーの映画で名高いものには『101匹わんちゃん』があります。1996年には実写版で『101』として公開されましたが、映画の公開の翌年にはアメリカの各地のアニマルシェルターに「賢い犬だと思っていたのに手に負えない」という理由でたくさんのダルメシアンが溢れました。この時の反省をもとに、2009年に『101』が舞台化された時には、全ての犬がアニマルシェルターから迎えられ、その後新しい家族に引き取られたという経緯もありました。
まとめ
ディズニー映画の名作『わんわん物語 レディーとトランプ』が実写版としてリメイクされ、キャストには保護犬が活躍するという話題をご紹介しました。実写版『わんわん物語』はディズニー+でストリーミング配信される予定だそうです。エンターテインメントに動物を使うことについての賛否はありますが、このような作品で保護犬に関心を持つ人、保護犬に対する悪いイメージを考え直す人、また小さいお子さんとの話題のきっかけになることが増えればいいなと心から願います。