愛犬飼育管理士について
愛犬飼育管理士とは?
血統書の発行や日本国内における犬の品種の認定および犬種標準(スタンダード)の指定をはじめ、各種イベントやショーの開催、トリマーやハンドラーの育成など、日本の犬と愛犬家とそれに関わる人や環境の整備を行う一般社団法人ジャパンケネルクラブ(以下、JKC)の公認資格です。正確には、「JKC愛犬飼育管理士」といいます。
受講・受験方法
「動物の愛護及び管理に関する法律」の理念に基づき作成されたテキストを基にした講習会に参加し、同日に行う筆記試験に合格した方のみに付与されます。講習会のスケジュールは以下のwebサイトで発表されています。
http://www.jkc.or.jp/modules/licenses/index.php?content_id=2
費用・条件など
- 受講料:5,300円 (テキスト代含む)
- 受験料:5.300円
- JKC会員でない場合は、別途、JKC会員になる必要があります。新規登録は6.000円、翌年以降は4.000円です。
http://www.jkc.or.jp/modules/membership/index.php?content_id=7
試験合格後は、資格登録料金3,200円が別途必要となります。
愛犬飼育管理士のメリットは?
資格取得までの時間はうまくいけば1日以内・・・と、あらゆる資格試験の中でも最短スケジュールで取得可能ですが、民間資格でしかないのに、結構な費用がかかると思いませんか?更に、愛犬飼育管理士の資格を取ったら、ペット関連企業に就職するのに有利だとか、トリマーとして有益だとか、ペットショップの接客に役立つかどうかはケースバイケース、資格がないよりはいいかな?という程度に扱われる場合もあります。では、愛犬飼育管理士の資格は、何の役に立つのでしょうか?
動物取扱業者登録
個人で独立してショップやサロンを運営する、トレーナーとして個人で商売をはじめたい、繁殖を行った子犬を販売する場合等、動物(ここでいう動物とは俗にいうペットをさします)を販売したり、繁殖したり、預かったり、訓練したり・・といった業種は、動物取扱業者として都道府県知事または政令市の長(都道府県によっては、その登録の事務を中核市等に委託している場合があります)にあらかじめ申請し登録しなければいけません。
動物取扱責任者
動物取扱業者は、事業所ごとに専属の動物取扱責任者を常勤職員者の中から1名以上配置することが義務付けられています。他施設と兼任できません。動物取扱責任者になるには、
- 営もうとする動物取扱業の種別と同一種別での半年以上の実務経験
- 営もうとする動物取扱業の種別に係る知識及び技術について一年間以上教育する学校法人その他の教育機関を卒業していること
- 所定の資格等の取得
以上、3つの条件のいずれか該当しなければなりません。
この内、3の「所定の資格等の取得」に、愛犬飼育管理士の資格が該当する自治体が増えているという点が、最大のメリットといえるでしょう。(東京都や大阪府では、販売、保管、貸出し、訓練、展示の動物取扱業の種別で認められています)しかし、1の実務経験や2の教育機関の卒業要件を満たす方が、はるかにハードルは高いといえるでしょう。
わんちゃんホンポのおすすめ資格講座
「愛犬飼育管理士」の資格が取れる通信講座(日本ケンネルカレッジ)
日本ケンネルカレッジでは、「愛犬飼育管理士」の資格取得を完全サポート!
詳しくは公式サイトの「動物取扱責任者について」をご確認下さい。
※マスターコースのみ
※資格受験料・認定交付料は実費となります。
ドッグライフアドバイザー入門講座(たのまな)
最後に
将来的に独立・フリーランスでのお仕事を目指すのでなければ、あせって取得しなければならない資格ではないのではないかな?というのが、筆者の見解です。
ユーザーのコメント
40代 女性 りりこ
特に、その資格を取るにはどうしたらよいか、どのような過程を経て、いくらかかるか、ととても具体的な内容だったのは、たすかりますね。
今後資格を取ろうと考えてる人には、一度読んでみて、取得の検討をしても良いかもしれません!すごくありがたい記事ですよ!
20代 女性 すず
50代以上 女性 フーガ
特に1日で取得できる点はいいですね。ですが、国家資格のような職に繋がるものではないようなので、資格が生かせるかどうかは自分次第のようですね。
ちなみに私は、愛犬のために今後の知識として勉強してみようかと検討中です。
30代 女性 匿名
40代 女性 ぽち
わたしは犬が関係しているもので何か資格があればいいなと思うこともあり、時間があると探したりはしていたのですが、愛犬飼育管理士というものは知りませんでした。
愛犬飼育管理士を取得するには、1日の講習と試験を行い合格率は8割程度ととても高いようです。ペットシッターやトリマー、ドッグトレーナー、ペットホテルなどの業種の開業や新店舗を増やす際に使える資格とのことですが、1日で取った資格のところに可愛い愛犬を預けるのは、なんだか微妙な気がしますが。
また資格を取ったその後も維持するために愛犬クラブ会員であり続けなければならず、毎年の会費が必要となるということと、日程も各地域で3、4カ月に1回開催されていて、直近の試験が近づくか終了した段階で次の日程が発表されているとのことから、焦る必要はなさそうですね。まずはしっかりと将来の計画を立てて、また自分の希望の職種がこの資格を必要としているのか等を調査したうえで取得にすると良いのかもしれません。
愛犬飼育管理士はとても人気の資格です。定員に対し、受講者数は大幅に超えるというお話を聞いたことがあります。また講義が終わった後で修了証をもらえるそうですが、万が一、試験に落ちてしまった場合でも、次回は試験だけ受け直すことが出来るそうです。
30代 女性 38moto
今後、ドッグトレーナーや、ペットシッターなどの仕事をする予定がある場合は取得しておいた方がいいです。また店舗などがなくても、自宅で生まれた子犬をインターネット掲示板等で里親に出す場合などに愛犬飼育管理士の資格が必要になります。
一度資格を取得しても毎年資格更新料がかかります。犬に関わる職に就いているならそのまま更新すればいいのですが、特に犬に関わる仕事をしていないのであれば毎年更新料がかかるのは勿体ないと思ってしまうかもしれません。
女性 シュナ
女性 コロ
講習も、もっとしっかり日程を組んであるのかと思ったら、1日の講習とその日のうちに試験。なんだか簡単に思えて資格としては心配です。持っていないよりは知識があると思いますが、毎年の更新料や会員費やら資金集めのような気もしてしまいます。
女性 ゴン吉
動物の命を預かる職に就く人が取る資格なのにあまりに簡単すぎませんかね。
女性 プール