街で盲導犬を見かけたら①「そっと見守ること」
私たちにできる最初のサポートは、盲導犬とユーザーさんをそっと見守るということです。盲導犬もユーザーさんも集中して歩いています。集中力が欠けてしまうと、安全に歩くことができなくなってしまうことがあります。大丈夫かな?と心配される方もいらっしゃると思いますが、まずはそっと見守ってあげましょう。
街で盲導犬を見かけたら②「信号を待っているとき」
盲導犬とユーザーさんが横断歩道の前で信号が青に変わるのを待っていることがあります。盲導犬には信号の青と赤を判断することができません。青になったら渡って良い、ということを理解しているわけではありません。ユーザーさんが周りの音や様子から判断し、渡るように指示を出しています。しかし、目の不自由なユーザーさんは、判断を間違ってしまうことがあります。そんなときは、「まだ渡ってはいけません」「信号が青になりました」など、声をかけてサポートしてあげましょう。その一言で、盲導犬もユーザーさんも安心して横断歩道を渡ることができます。
街で盲導犬を見かけたら③「困っている様子のとき」
盲導犬は、地図や道のりを覚えているわけではありません。ユーザーさんが地図や道のりをイメージしながら、盲導犬に指示を出しています。ときには、曲がり角を間違ってしまうことがあります。間違ってしまったことで、どこへ向かって歩けば良いのか、わからなくなってしまうことがあります。もし、同じ場所をグルグルと歩き回っていたりなど、何か困っている様子であれば、ぜひ声をかけてあげましょう。「何かお困りですか?」「お手伝いしましょうか?」という一言で、また安心して歩き出すことができます。
街で盲導犬を見かけたら④「声をかける」
盲導犬と一緒に歩いている方に声をかけてはいけないのでは?と思われている方が多いですよね。もちろん、必要のない声かけは要りませんが、声をかけることがサポートになることもあります。「おはようございます」や「こんにちは」の挨拶は、誰からされても嬉しいものですよね。
声のかけかた
いきなり肩や腕をトントンと触れないようにしましょう。まずは、「何かお困りですか?」「お手伝いしましょうか?」と声をかけます。盲導犬ではなく、ユーザーさんに声をかけましょう。
案内するとき
もし、目的地まで案内することがあれば、次のような方法でサポートしてあげることができます。
- ユーザーさんの手が空いている側の半歩前に立つ
- 自分の肘や肩をつかんでもらう
- 「歩きます」「止まります」「階段をのぼります(おります)」「左(右)に曲がります」「目的地に着きました」など、声をかけながら歩きます。
盲導犬が他人の指示に従うことはありませんが、案内してくださる方の声を聞き、ユーザーさんが指示を出すことで、盲導犬も安心して歩くことができます。
街で盲導犬を見かけたら⑤「してはいけないこと」
- 盲導犬に声をかけてはいけません
- 盲導犬を前からジッと見つめてはいけません
- 盲導犬の気を引こうと口笛を鳴らしてはいけません
- 盲導犬に食べ物を見せてはいけません、与えてもいけません
- 盲導犬に触れてはいけません
- 盲導犬に愛犬を近づけてはいけません
そっと見守ることが、私たちにできる最大のサポートです。何か困っている様子であれば、「何かお困りですか?」「お手伝いしましょうか?」と声をかけ、サポートしてあげましょう。
まとめ
街で盲導犬を見かけたらできるサポートをまとめてみました。愛犬とお散歩をしているとき、盲導犬とユーザーさんを見かけることがあります。曲がり角を上手く曲がることができず、何度も何度も繰り返していたことがありました。近くで見ていたのですが、やっと曲がることができたときは、私もホッとして安心しました。また別の日は、道路の真ん中に立ち、タクシーを待っている盲導犬とユーザーさんを見かけました。車が避けて通っていました。そのときは、さすがに声をかけ、道の端の方へ誘導しました。「何かお困りですか?」「お手伝いしましょうか?」の一言で、盲導犬とユーザーさんが安心して安全に歩くことができるよう、サポートしてあげましょう。