家族になろう!保健所から犬を迎える方法

家族になろう!保健所から犬を迎える方法

皆さんの愛犬はどこから迎えましたか?ペットショップ、ブリーダーなどが比較的多いのではないでしょうか。今回は保健所から里親として犬を迎えたい場合、どのような方法があるのか、また注意点などをご紹介していきます。

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保健所ってどんなところ?

首をかしげて何かを見つめる犬

犬を迎える際に利用する施設として、ペットショップやブリーダーなどをイメージする方が多いと思います。しかし近年では、保健所から犬を引き取るという選択をする方も増えてきました。
ここでは、保健所とは一体どんなところなのかご紹介していきます。

保健所は多岐にわたる業務を行う施設

保健所と聞くと犬や猫などの動物を保護するところだとイメージする方が多いと思います。しかし、実際に身寄りのない動物を引き取るという業務はほんの一部でしかありません。

保健所は主に「食品衛生」「獣医衛生」「健康管理」「感染症の予防」などの分野に分かれて仕事を行っています。どの分野も私たちには欠かせないとても身近なものであり、市民が健康に、また安全に生活を送れるよう日々業務に取り組んでくれています。動物を保護し、その情報開示や里親募集までの業務を行うことはあっても、譲渡会や動物のケアや訓練などは行っていないところがほとんどです。

ただし、近年では動物保護の業務を別の機関「動物愛護センター」へ委託している保健所も増えてきました。動物愛護センターとは、厚生労働省の管轄で、各都道府県に設置されている施設のことをいい、主な事業は施設名の通り「動物の保護」「動物愛護の普及活動」「動物の取扱対策」「感染症予防」などが挙げられます。さらに、保健所から移送されてきた動物の譲渡会の実施、里親が見つからなかった動物の処分なども行っています。

保健所から犬を迎えたいときはどうすれば良い?

同じ方向を見つめる二匹の犬

保健所から保護犬を迎えたいといった場合は、どのような方法があるのでしょうか。

保健所のホームページをチェックする

各自治体の保健所にはそれぞれホームページが存在し、そこに現在保護している犬の情報が掲載されています。大きい自治体の場合は区が分かれており、なかなか見たいページが見つからない場合があります。その際は、「〇〇保健所 犬 里親」などで検索すると、比較的すぐに見たいページが検索結果に表示されるので参考にしてみてください。

保護犬の情報を確認して、実際に見てみたいという場合は電話よりも直接保健所へ出向いた方が良いです。理由としては、電話をしてもなかなか繋がりにくく、待っている間にその犬が殺処分されてしまうというケースも考えられます。思い立ったら即行動で、気になった場合は直接保健所へ行って確認してみましょう。

譲渡会を利用する

近年でも増えてきた譲渡会を利用するのも一つの方法です。環境省のホームページでは、各都道府県の譲渡会について掲載されています。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/shuyo/info.html

譲渡会は基本的に参加無料のところがほとんどです。愛護センターなどで行われる場合や、他のイベントと併用して行われる場合、ショッピングモールなどの施設の一角で行われる場合があります。

実際に引き取りたいと思う犬がいた場合でも、当日引き取ることはできません。引き取りたいことを主催者に伝え、後日飼育環境の確認、再度の引取りの意思などを確認が行われ、一定期間のお試し期間を設け、里親として今後も飼育できるか犬との相性が良いかなどを見極めていきます。
犬を迎え入れた際には、登録料やワクチン接種料などの手数料を請求されることがあります。各主催者によってどこまで手続がされているか、実際にいくらぐらいかかるか等は異なってきますので、あらかじめ確認しておきましょう。

実際に譲渡会へ行ってみた感想

私の住む地域でも先日譲渡会が行われていたため、足を運んでみました。その譲渡会では犬と猫両方が対象となっており、子犬・子猫から成犬・成猫まで見ることができ、中でも子犬・子猫のブースが人気でした。
やはり人気の理由としては、子供たちが小さい犬や猫に興味を持つこと、子犬・子猫の場合は比較的人間に慣れているところもあり、触られても嫌がらないことが挙げられると思います。一方で、多くの人に囲まれて委縮してしまっている犬もいて、過去に辛い経験をしたんだなと痛感しました。

まだ引き取ると決めた訳ではないという方でも、譲渡会へ出向いてみることでその雰囲気や、どのような犬がいるのかなどイメージを掴めるはずです。もし、少しでも保護犬を引き取る気持ちがあれば、一度足を運んでみてください。

保護犬を引き取る際の注意点

つぶらな瞳で見つめる犬の顔アップ

大前提として、引き取った犬の生涯の面倒を見るという覚悟が必要です。保護犬は、過去に様々な辛い経験をしてきた犬ばかりです。人間の愛情を知らない犬も多いということをしっかりと理解して、すぐに慣れてくれない、しつけがうまくいかない、病気になったから飼えないなどといったことがないようにしましょう。万が一、引き取られた先でも途中で飼育放棄されてしまった犬の気持ちは想像を絶するはずです。

犬を引き取った後の、「生活環境が適切なものか」「費用など十分な準備金はあるか」「周囲の環境は犬を飼育しても大丈夫か」などあらかじめ確認をしておき、余裕を持って引き取ることができるようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、保健所で引き取る際の方法や注意点をご紹介してきました。実際に保護されている犬の中には、野良犬だけでなく前の飼い主から飼育放棄されていたり、悪質なブリーダーによる大量繁殖だったりで引き取られている犬も多くいます。
また、子犬よりも成犬の方が圧倒的に多いので、また人間と暮らすことに対してすぐ順応できない場合もあります。そういったことも踏まえて、保護犬を引き取るかどうか考えたいものです。

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