犬が好む場所①暖かいところ/涼しいところ
犬は日向ぼっこが大好きです。家の中でも日が当たってポカポカした場所でお昼寝をする犬は非常に多く見られます。筆者宅の犬もよくリビングの日が当たる場所で昼寝をし、お日様の動きに合わせて時々起きて移動しています。ただし、暑い季節は涼しい場所を好むようになります。一昔前、外で飼われていた犬は土を掘って冷たい場所をつくってそこのお腹をつけて寝る様子がよく見られました。室内でも玄関タイルや日光が当たらない廊下の床など冷たい場所を探してべたっと寝そべっている犬が多いようです。
ただし、直射日光や冷たい風が常に当たり続ける場所は犬にとっていい場所とは言えません。あくまで犬にとって快適な温度であることが大切なのです。犬が暑くなったら別の場所に移動するなど犬自身が適宜調整できることが必須なので、常設のハウスやベッドの置き場所には直射日光やエアコンの風が当たらず一定の温度を保ちやすい場所を選ぶようにしましょう。
犬が好む場所②静かなところ
犬は一日の多くの時間を寝て過ごしています。そのため犬のベッドなどを置いて居場所を決める場合は、静かで落ち着くことのできる場所を定位置としてあげるといいでしょう。テレビの近くや人の出入りが多いドアの近くなどは音や人の動きで落ち着きません。家族が大好きな犬は、人の気配を近くに感じるとテンションが上がって遊びたがるかもしれませんが、しっかりと熟睡できずにいると知らず知らずのうちに体が疲弊してしまうことがあるのです。
そのため、しっかりと心身を休めることができるように静かで落ち着いた環境を用意してあげるといいでしょう。また、休むときには暗く狭い場所を好む習性もあるので、屋根がついたケージやハウス(サークルに布をかけるだけでもOK)を部屋の隅などに設置してあげると安心して過ごせると思います。
犬が好む場所③家族の様子が見えるところ
犬は静かで落ち着いた場所が好きだとしましたが、それと同じくらい好きなのが家族の姿が見える場所です。疲れていたり眠かったりして遊びたいわけでないとしても、家族から隔離された場所にいるのはとても寂しく感じます。
犬は群れで生きる動物を祖先に持つので、家族や仲間がそばにいることでとても安心して落ち着くことができるのです。そのため、犬の居場所はリビングなど家族が集まる場所を選びましょう。その中で部屋の隅など、テレビやソファ、テーブルなどから少し距離のある場所にベッドなどを置いてあげるとより快適に過ごせると思います。
犬が好む場所に関するまとめ
犬が好む場所はポカポカとしたお日様のぬくもりや涼しい風が感じられる場所、静かで落ち着ける場所、そして家族の気配が感じられる場所です。また、好む場所の条件は犬の気質や性格、年齢などによっても異なるので日頃の様子からしっかりと見極めるようにしましょう。しかし、さまざまな条件よりも何よりも大切なことは大好きな人のそばにいること。
つまり、犬が最も好きなのは飼い主さんのそばということになるでしょう。そのため、テレビの音がうるさくてもバタバタとして落ち着かないとしても、飼い主さんがいる場所に寄ってきて足元やひざの上で眠ったりするのだと思います。私たち飼い主は、愛犬にとって『最も安心できる場所』として安らぎを与えられる存在でいたいものですね。