ペット共生住宅管理士とは
一昔前は「ペットは“外で飼う”」という認識を持つ人がほとんどでしたが、2000年代に入る頃から「ペットと“一緒に暮らす”」という考えが広まってきました。ペットと共生することを目指すようになった中で、飼育方法やしつけとともに住宅環境にも注目が集まってきました。
『ペット共生住宅』と呼ばれるマンションや戸建てが出現した当初は、掃除のしやすさや傷つきにくさなどペットと暮らす人間にとっての利便性を考慮した建材や工夫が目立ちましたが、それらがペットのためになっているかというと必ずしもそうではありませんでした。傷つきにくい床や壁は、ペットの体に負担をかけたり習性を抑えつけてストレスの原因になる場合もあります。
「本当の“共生”とは何か?」を考え、人にとってもペットにとっても快適で無理のない生活環境をつくり上げるため、ペットの習性や飼育に関する正しい知識と、住宅に関する専門知識を持つ人材を育成するために生まれたのがペット共生住宅管理士検定なのです。
ペット共生住宅管理士検定の概要
受験スタイル
専用サイトによるオンライン受験。試験時間は40分となっています。
受験資格
年齢制限なし。受験にあたっては、あらかじめ公益社団法人日本愛玩動物協会「2級愛玩動物飼養管理士」の資格を取得する必要があります。
公式テキスト
テキスト名 | 価格 |
---|---|
『ペット共生マンションの適正化推進ガイドライン』 | 16,200円(税込) |
『これだけは知っておきたい 飼い主のマナーハンドブック』 | 756円(税込) |
『ペット共生住宅管理士 理論と実践』 | 2,160円(税込) |
ペット共生住宅管理士検定では公式テキストを利用して自習を行います。公式テキストはそれぞれ「ペット共生マンションの歴史、管理・運営、設計などの基本」「集合住宅における飼い主のマナー」「ペット共生住宅をつくるためのノウハウ」を学ぶ3冊となっています。
検定料・支払い方法
テキスト・検定セット20,000円(税込)/検定のみ5,000円(税込)
支払いはクレジットカード払いとなっており、公式テキストのみの購入も可能です。
ペット共生住宅管理士がおすすめな人
- 建設会社にお勤めの方
- 不動産会社にお勤めの方
- 設計事務所にお勤めの方
- 管理会社にお勤めの方
- ペット共生住宅を建てたい方
ペット共生住宅としてペットも飼い主も快適にすごせる住まいをつくる、また物件を管理・紹介するためにはペット共生住宅に関する専門的な知識が必要不可欠です。さらにペット共生マンション運営を行うためには、飼育規則やトラブルの対処方法などについても理解を深める必要があります。少子化の日本において、今後もペットとともに暮らしていく人は増えていくことでしょう。
ペットと暮らす人はもちろん、それを取り巻く周囲の人にとっても快適な環境に整えるために、多くのヒントやアイデアをつかむためにペット共生住宅管理士検定は最適。住宅に関わる仕事に就いている人だけでなく、ペットとよりよい環境で暮らしていきたいと考えている人も、ぜひチェックしてみてくださいね。