犬がケージをかじるのはなぜ?
お留守番の時や来客中、ペットホテルに預けた時など犬をケージの中に入れたい場面は多くありますよね。ですが犬がケージをがじがじとかじってしまうから、ケージは使えないという飼い主さんは多いのではないでしょうか?
ケージをかじってしまう理由はいくつかあります。どんな理由が考えられるでしょうか。
ケージに慣れていない
多くある原因のひとつが犬がケージに慣れていないことです。
ケージを使ったことのない犬を突然ケージに入れて、大人しくしててねなんて言っても犬には訳が分かりません。人間も同じですよね、パニックになってあらゆる手を使て脱出を試みるはずです。
なので慣れてきてケージが安心できるスペースになるまでは、ケージをかじってしまうことがあるんです。
ケージに嫌なイメージがある
犬が何か悪いことをしたときに、叱ってから罰としてしばらくケージに閉じ込めておくといったしつけをしたことがある飼い主さんもいるかと思いますが、そのときの記憶により「ケージは叱られると入れられる嫌な場所だ!」とケージを嫌いになってしまう犬もいます。
そうすると、ケージをかじってボロボロにしてしまうという行動の引き金になってしまうこともありますよ。
好奇心から
特に子犬のころは好奇心が旺盛で、いろいろなものを知ろうとして噛みついたりおもちゃにしてじゃれたりします。その時に見慣れないケージを見ると、なんだろうという好奇心が発生してケージをかじったりしてしまうんですよ。
ガリガリという音が面白かったり、かじった時の刺激が好きだったりするとケージをかじるという行動がエスカレートする場合もあります。
ストレスから
毎日長時間お留守番させられたり、お散歩に行ってくれず運動不足になったりと、犬は様々な原因でストレスを感じてしまいます。
そういったストレスの発散方法として、ケージをかじってしまうことがあります。
ケージをかじるという行動以外にも、家具をボロボロにしたり前足をなめ続けたりするといった行動がみられる場合は、ストレスが溜まっていることが原因と考えられますよ。
歯が生え変わる時期のため
生後4ヶ月~5ヶ月くらいの時期から、犬の歯は永久歯へと生え変わり始めます。その時期は歯がむずむずとして口の中に違和感があり、違和感を解消するために何かを噛みたいという衝動にかられます。そのときにケージをかじってしまうことがあるんですよ。ケージをかじることが気に入ってしまえば、その後繰り返しかじってボロボロにしてしまいます。
分離不安になっている
分離不安とは、飼い主さんと離れることで過度のストレスや不安を感じてしまい、問題行動を引き起こしてしまう症状のことです。
分離不安の犬は、ひとりでケージに入れられたことからパニックになり、ケージをかじって破壊しようとすることがあります。破壊衝動の外にも、吠え続けたりトイレ以外の場所で粗相してしまったり、自傷行為などがみられる場合は分離不安になっている可能性が高くなります。
ケージをかじらせないために
ケージをかじってボロボロにしてしまうと、犬がけがをしたり、ケージの隙間に挟まって危険なことがあるので、事故やけがを防ぐためにもなるべくケージをかじらせないようにしてあげてください。
犬にケージをかじらせないためには、ケージに対していいイメージを持ってもらえるようにするのがおすすめです。ケージに入れておやつをあげて褒めたりして、ケージに入るといいことがあるんだと思うようにしてあげてください。ケージの中は快適になるように、大好きな毛布やベッドを敷いて落ち着いて過ごせる空間をつくってあげると犬も気に入ってくれます。
日ごろからよく遊んだりお散歩に行って運動不足やストレスを解消したり、するのも効果的なので、犬とよくコミュニケーションをとってあげてくださいね。
まとめ
犬がケージに慣れてくれれば、お留守番のときやホテルなどに預けるときにとても助かりますよね。なにより愛犬のために用意したケージがボロボロに破壊されるのは悲しいです。
なぜ愛犬がケージをかじってしまうのか理由を判別して、それにあった対処をしていってあげてくださいね。