犬がその場から全く動かない時に考えられる理由
先ほどまで元気だったのに、突然愛犬がピタッと立ち止まりその場から全く動かなくなってしまった、という経験はありませんか?犬が全くその場から動かなくなるのには、何らかの理由があります。では、どのような理由で動かなくなってしまうのでしょうか。
1.不安や恐怖から緊張している
犬は不安や恐怖を感じているとき、体全体が緊張してしまい動かなくなることがあります。これは人間でも体験し得ることですので、気持ちを理解できるという人もいるかもしれません。
まず犬がその場から全く動かなくなってしまった場合、犬にとって恐怖や不安を感じる原因はないかを確認しましょう。人間には怖くない物事であっても犬にとっては大きな不安の原因となるものもあります。
例えば家の近くで工事をしていたり、音の鳴る新しい家電なども不安の原因となる事があります。他にも掃除機の音や子犬であればインターホンの音にも恐怖を感じることがあります。
2.何かを聴き取ろうとじっと耳をすませている
犬が突然動きを止め、その場から全く動かなくなったときは、何かに注意を向けていることも多いです。多くは何らかの注意を引くような音が聞こえ、その音の正体を確かめるためにジッと耳をすませていることが多いです。
犬は人間の何倍も聴力が優れているため、私たちに聞こえていない音も聞こえています。例えば家の外を散歩している犬の足音、車の音などです。
「今家の前を歩いた犬は知っている犬だろうか」など音から情報を得るため、なるべく他の雑音に気を取られないよう、自分自身もじっと動きを止め、耳をすましているのです。
3.単に動かずゆっくりしたい
部屋の中で伏せた状態でのんびりしている際、名前を呼んでもその場から全く動かずじっとしているということがあります。しかし、これは心配する必要はありません。単に動かずその場でゆっくりしたいという気持ちの表れです。
人間にも1人で静かにゆっくりしたいという時があるように、普段は飼い主さんや他の人と遊ぶことが大好きな犬でも同じような気持ちになるときがあります。
このようなときは犬だけが飼い主や家族の輪から外れ、のんびり1匹で離れた場所でのんびりしています。あまり邪魔はせず、しばらくは1匹でのんびり過ごさせてあげましょう。
4.散歩中であれば行きたい方向が違う可能性も
散歩中に突然立ち止まり、意地でもその場から動かない場合、「そっちは行きたくない!」「今日はこっちに行きたい気分」など、行きたい方向が違うという意思表示かもしれません。特に道が分かれている場所で立ち止まった場合はこの可能性が非常に高いです。
他にも前から他の犬が来ている場合は、その犬の情報を得ようとじっと耳をすませていたり、警戒している可能性も考えられます。
散歩中はどのようなタイミングで立ち止まっているかによって意味が異なります。周りの状況と愛犬の状況を合わせて考えましょう。
5.他の症状が伴う場合は病気の可能性も
その場から全く動かないという様子以外にも別の症状が起きている場合は病気の可能性もあります。例えば食欲不振や嘔吐、下痢、震えなどです。
様々な病気が考えられますが、震えが起きている場合に最も考えられる痛みを伴っている可能性です。これらの症状が見られた際にはなるべく早く病院へ連れて行き診察してもらいましょう。
また歩き方に違和感がある場合は怪我や椎間板ヘルニアなども考えられます。怪我の場合、繊細で柔らかい肉球が傷ついていることもありますので、時々足の裏の様子もチェックしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬がその場から全く動かないときに考えられる理由は様々ですが、他の症状が出ていない場合は心理的な理由である可能性が最も高いです。何が原因なのかを愛犬の様子や周囲の状況と合わせて考えてみましょう。