雨上りに犬の散歩をする時の注意点①「いつもよりうんと汚れちゃう」
雨が上がってすぐの地面は、まだ濡れていますよね。手足が濡れてしまうだけではなく、お腹周りにも水や泥が飛び跳ねてしまいます。アスファルトや土の地面は汚れてしまうから芝生の上を歩かせよう、と考えるかもしれません。しかし、芝生の上を歩かせると、細かい芝生の破片や落ち葉などが被毛にくっついてきます。濡れたことでくっつきやすくなっているからでしょう。長毛のワンちゃんの場合、被毛に泥や葉っぱが絡まってしまい、お手入れが大変です。
雨上りに犬の散歩をする時の注意点②「犬臭くなってしまう」
雨に濡れたわけではないのに、雨上がりのお散歩の後、何だか臭うことってありますよね。まだ乾いていない地面を歩いたことで手足が濡れて汚れてしまったから。被毛が湿気を含んでしまったから。様々な原因が考えられます。
雨上りに犬の散歩をする時の注意点③「汚物が流れ出ている!?」
街には、いろんな物が落ちていますよね。ツバを吐き捨てる人もいます。タバコをポイ捨てする人もいます。生ゴミを投棄する人もいます。野生動物や野良猫の排泄物もあります。愛犬が外で排泄をし、後始末をしない飼い主もいます。そういったものが、雨水に混ざって街中に流れ出ているかもしれません。愛犬が汚物を含んだ雨水の上を素足で歩くんだ、と考えるとゾッとしますよね。
雨上りに犬の散歩をする時の注意点④「濡れた地面は滑りやすい」
雨が上がってすぐの地面は、濡れたことで滑りやすくなっています。手足の踏ん張りがあまり強くない超小型犬や小型犬。筋肉が低下し、足腰が弱くなってきた老犬。滑りやすく怪我をしやすいですので十分に注意しましょう。
飼い主さんも濡れた地面で滑ってしまわないようご注意ください。みなさんもよくご存知かと思いますが、犬も人もマンホールはとにかく滑りやすいです。私は、横断歩道にある白い線の上で滑って足を取られそうになってしまったこともあります。あの白い線、滑りやすい気がするんです。
雨上りに犬の散歩をする時の注意点⑤「ナメクジがついてくる」
稀のようで意外と経験者の多いナメクジ問題。
雨上がりに愛犬とお散歩を終え、お風呂場で手足を洗っていた時です。手首辺りに違和感があり、よく触ってみると柔らかいものがついていました。よーく見てみるとナメクジがくっついていたんです。アスファルトの上しか歩いていないし、ナメクジの大群にも遭遇していないし、一体どこで連れて来てしまったのか、謎でした。
感染症に要注意!
ナメクジによって、広東住血線虫という寄生虫に感染してしまう危険があります。カントンジュウケツセンチュウと読みます。犬が感染すると、激しい下痢や嘔吐を引き起こします。ナメクジを誤飲してしまったケースもあるようですが、口にくわえただけでも感染することがあります。舐めてしまってもよくありません。
愛犬のカラダにナメクジがついていることに気づかず、ナメクジの存在に気づいた犬が、ナメクジを引き剥がそうと舐めてしまうかもしれません。雨上がりのお散歩の後は、愛犬の全身チェックをお願いします。
雨上りに犬の散歩をする時の注意点⑥「靴を履かせるということ」
雨上がりは地面が濡れているし、手足が泥んこになってしまうから、靴を履かせて行くという飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。確かに、靴を履かせることで手足の汚れを防ぐことができますし、お手入れもなくて楽ですよね。ワンちゃんだって、手足が濡れたり汚れたりすることなく、快適なのではないでしょうか。
しかし、靴を履かせる時の注意点があります。
犬は爪を使って踏んばり、カラダを支えています。靴を履いていると、爪を使って踏んばることができません。雨上がりの濡れた地面では、素足の時よりも余計に滑りやすくなってしまうかもしれません。
また、犬は足の裏を使って、情報を得ながら歩いています。靴を履かせることで情報源を遮ってしまいます。そうすると、怪我や事故に繋がる恐れがあります。
まとめ
雨上がりのお散歩、みなさんも愛犬の安全をしっかり考え、お外の状況を把握した上でお散歩されていらっしゃることと思います。雨上がりのお散歩には、全く予想していなかった危険が潜んでいる可能性もあります。お外でなければ排泄ができないワンちゃんは仕方ないかもしれません。排泄を我慢させることは健康に良くないですもんね。そうでないワンちゃんは、地面がしっかり乾いてからお散歩へ出かけるようにすると、より安全にお散歩することができますね。