愛犬に「頼りない飼い主」と思われていませんか?
犬は、毎日食事を与えてくれたりお散歩へ連れて行ってくれたりと、自分のお世話をしてくれる人のことが大好きですし、よくなつきます。ですから、あなたの愛犬もきっとあなたのことが大好きでしょう。
飼い主さんが犬にとって「大好きな存在」であることは、犬が幸せに暮らしていく上でとても大切なことです。そして、もうひとつ大切なことがあります。それは、飼い主さんが「頼れる存在」であること。大好きでも、頼りない飼い主さんとの暮らしは、犬が不安やストレスを抱えてしまうことになりかねません。
犬が幸せに暮らすためには、犬にとって飼い主さんが大好きな存在であるだけでなく、頼れる存在でもある必要があるのです。
さて、あなたは愛犬に「大好きだけど、頼りない飼い主」と思われていませんか?以下から、犬に頼りない飼い主と思われる人の特徴をご紹介しますので、自分に当てはまるものはないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
特徴①愛犬の気持ちを読み取れない
犬は言葉を話せませんが、ボディ・ランゲージやカーミング・シグナル(不安やストレスを感じたときに見せる、自分や相手の気持を落ち着かせるための行動)、声などで飼い主さんに気持ちを伝えています。こうした気持ちのサインを見逃さず、きちんと読み取って行動してくれる飼い主さんは愛犬にとって頼れる存在です。
反対に、カーミング・シグナルのひとつであるあくびをして、ストレスを感じているサインを出しているのにしつこくかまい続けてきたり、体を丸めてじっとしているのは体調が悪いからだと気づいてくれない飼い主さんならば、愛犬に頼りないと思われても仕方ありません。
特徴②すぐにうろたえてしまう
散歩中にすれ違う犬が怖い、花火や雷の音が怖い、動物病院が怖いなど、犬それぞれ怖いと感じるものは違いますが、愛犬が怖いと感じ怯えているときに、飼い主さんまでうろたえてしまうと、愛犬の恐怖心をさらにあおることになります。そして愛犬は、怖いときに守ってくれない飼い主さんを頼りないと感じるでしょう。
普段から物事に動じやすく、すぐにうろたえてしまう人は、このパターンに陥りやすいです。
飼い主さんの穏やかで落ち着いた態度や行動は、愛犬に安心感を与えます。愛犬にとって怖いことが起こっても、飼い主さんが慌てずに落ち着いた振る舞いを見せれば、愛犬を安心させてあげることができるのです。
どんなときでも安心感を与えてくれる。そんな人に、犬も人も信頼を寄せます。
特徴③態度に一貫性がない
例えば、昨日はソファに乗ってよかったけれど、今日はダメといった飼い主さんの一貫性がない態度は愛犬を混乱させ、また飼い主さんに対する信頼も揺らぎます。それはつまり、飼い主さんが愛犬にとって頼りない存在になってしまうということです。
犬は、その時の感情に左右されることなく一貫した態度で接し、「こうすればいい」というルールを分かりやすく教えてくれる人を頼れる存在だと思います。ですから、ソファに乗ってはいけないというルールを作ったのなら、どんなときでも乗せないように態度を一貫させなくてはいけないのです。
特徴④愛犬を甘やかしている
おやつをおねだりされると、愛犬がかわいくてついあげてしまうなど、無条件に愛犬の要求に応えてしまうのは愛情ではなく、甘やかしです。愛犬がおねだりをして、それに飼い主さんが応えるという関係性は、犬から頼りにされているように思えますが、じつは飼い主さんが召使いのように愛犬の要求に従っているだけです。
愛犬を甘やかして、次々に出してくる愛犬の要求に飼い主さんが応え続けていると、愛犬は全てにおいて主導権が自分にあると勘違いをして、飼い主さんを頼りない存在と思いがちです。愛犬と良好な関係性を築けるようにメリハリのある接し方をして、愛犬を甘やかさないようにしましょう。
まとめ
犬は元来、群れを成して生活をする動物です。そんな犬たちは、頼れる存在がいてこそ安心して幸せに暮らすことができます。頼れる飼い主さんの存在が愛犬を幸せにするのです。
もし、ご紹介した特徴に当てはまるものがあった場合は、今からでも遅くはありません。「飼い主さんがいれば何が起きても大丈夫!」と愛犬が思えるような頼れる飼い主を目指していきましょう。