犬は子犬から飼ったほうが良いのか?成犬は良くないの?

犬は子犬から飼ったほうが良いのか?成犬は良くないの?

みなさんの愛犬は、子犬のときから飼っていますか?それとも、成犬になってから飼い始めましたか?犬を飼うときは、子犬からというのが一般的ですが、成犬から飼う場合はどのような違いがあるのでしょうか?

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子犬から飼うメリット・デメリット

ビーグルの子犬

メリット

  • 家庭に合わせた育て方ができる
  • 飼い主になつくのが早い
  • 小さくて愛らしい姿が見られる
  • 0から育てることで愛着を持ちやすい

犬を飼うときには、子犬から飼うのが主流とされている日本ですが、その理由を考えたことはありますか?

単純にペットショップやブリーダーで販売されているのが子犬だから、という理由で飼っている人が大半だと思いますが、小さな子犬の時期はかわいさや愛くるしさが、たまらないものがありますよね!そのかわいさに“一目ぼれ”で飼ってしまう人もいるのではないでしょうか。

子犬から飼っていると、しつけを0から行うことになり、それぞれの家庭環境や家族構成に合わせて育てることができます。また苦労を含めて、じっくり時間をかけて育てるからこそ、愛情も深くなりやすく、絆も深まると考えられています。

子犬にとっても初めてできた「飼い主」の存在に喜びを感じ、すぐに懐いてくれることでしょう。

デメリット

  • しつけを全て教えなくてはならない
  • お世話の手間がかかる

犬を子犬から飼うことは一般的ではありますが、実は子犬を育て、生活を落ち着かせるまでには、ある程度時間と手間がかかり苦労も多いのです。

子犬の時期はとにかく好奇心旺盛でいたずらも多く、しつけといっても集中力が低いのでなかなか進歩しないこともあります。

その大変さから「育犬ノイローゼ」になってしまう飼い主さんも少なくなく、それが起こる大半が「子犬と初めて犬を飼う人」の組み合わせだとされています。

成犬から飼うメリット・デメリット

あごをなでられる白茶の犬

メリット

  • 落ち着いている
  • 飼う前から性格がわかる
  • しつけの覚えが早い
  • 程よい距離感で付き合うことができる

成犬になった犬を飼うことは難しいと考えられがちで、特に子犬からしか飼ったことがない人や、初めて犬を飼う人は躊躇しがちです。

しかし実は、成犬から犬を飼うことは、それほど難しいことではありません。
成犬になった犬を飼うケースのほとんどは、以前他の飼い主の元にいた経験があるので、人と暮らすことに慣れており、家庭内で落ち着いて過ごすことができる傾向にあります。

またトイレや社会化、留守番など、ある程度のしつけがされていることも多く、全てを教えなければならない子犬に比べて、しつけがしやすいことも多いのです。

また子犬は気力も体力もあり余っていて、家の中でも走り回ったり、遊びをせがんだり、いたずらをしたり、と四六時中動き回っていることが多くあります。

それはかわいらしい姿でもありますが、ゆったり過ごす時間が長い成犬の方が、落ち着いて過ごしやすいと思います。

デメリット

  • 子犬の時期のかわいい姿が見られない
  • トラウマを抱えている場合がある
  • 予想外のことが起こる可能性がある

成犬から飼うことに不安を感じる場合の多くは、「成犬は難しそう」という理由からだと思います。

その難しさの一端となるのか、既に何らかの問題行動や、困った癖がついている可能性があること、虐待などによるトラウマを抱えているケースがあるということ。

ただし成犬から犬を飼う場合、動物愛護団体や行政の動物愛護センターからの譲渡となることが多いので、それらの団体で問題行動の修正トレーニングがされていることや、ある程度のレベルになるまでは譲渡を行わないようにしていることもあります。

成犬から飼うのが向いている人

赤ちゃんとハスキー

犬を成犬から飼うことを最もおすすめしたいのが中高年層の方です。
特に定年退職をして時間の余裕があるものの、犬の寿命が延びたことで、最期まで面倒を見られるか心配、という方には、是非ある程度年齢を重ねた成犬の飼育をおすすめします。

そうすれば飼い主の気力や体力が十分あるうちに犬が寿命を全うすることになりますし、子犬に比べて体力も落ち、性格的にも落ち着いているので飼いやすいと思います。

また忙しくて、家でつきっきりのしつけが難しい共働きの家庭や、小さな子供がいる家庭などにも成犬の飼育はおすすめです。

子犬は1歳頃になるまでに教えなければならないことが山ほどあり、時間も手間も必要となるので、飼い主さんの負担を考えると、忙しい人ほど、成犬が向いているかもしれません。

犬を飼い始める時期に関するまとめ

なでられて笑顔の犬

成犬から犬を飼うことは、一般的なイメージよりも難しいことではありません。しつけやお世話が大変なのは、むしろ子犬から飼う方で、落ち着きのある成犬の方が飼いやすいと感じる人もいるはずです。

実際、筆者の愛犬は過去がほとんど分からない飼育放棄犬で、成犬になってから引き取りましたが、とても落ち着きのある犬で、しつけでもそれほど苦労しませんでした。

ちなみに我が家には小さな子供が2人いますが、犬の方が落ち着きを持って子供たちに接してくれるため、それぞれいい関係を築けている様子が見られます。

とはいえ、全ての人に成犬から飼うべきだとは言えませんし、犬の性質や飼い主となる人の考え、家庭環境などによって、どちらがいいかは異なると思います。

しかし「成犬=大変」ではないということだけは、多くの人に知ってもらいたいことです。
そして成犬を飼うということは、今ある命を助け、不幸な犬を減らすことにつながることでもあるのです。

これから犬を飼う機会がある人は、是非、成犬の飼育も検討してみてもらえるとうれしいです。犬は子犬でも成犬でも、全く変わることなく愛おしい存在ですからね。

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