「愛犬家」と「親バカ」の違い5つ

「愛犬家」と「親バカ」の違い5つ

近年、「愛犬家」という言葉を非常に多く耳にします。とても良い傾向ではありますが、この「愛犬家」という言葉をはき違えて「親バカ」となってしまっている飼い主さんも少なくありません。今回は「愛犬家」と「親バカ」の違いについて考えてみたいと思います。

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「愛犬家」と「親バカ」の違いって?

散歩をする飼い主と犬

犬を大切にする人のことを「愛犬家」と呼ぶことがありますが、中には自らを愛犬家だと思っている「親バカ」な飼い主さんも多くいます。
では、この愛犬家と親バカな飼い主さんの間には、どのような違いがあるのでしょうか。
皆さんは親バカになってしまっていませんか?

1.愛犬のしつけ

まずはしつけです。
一般的に、無駄吠えをやめさせたり、トイレトレーニングだったり、噛み癖を直すといった基本的なしつけは飼い主さんが行います。

最近では、ブリーダーさんやペットショップで社会化トレーニングの一環として行ってくれているところもありますが、一般的には家に迎えてから飼い主さんがしつけを行います。
引き取る前の環境でしつけをされていても、家族として迎えるのは自分ですから、飼い主自身もしつけを行う必要があるのです。

しかし、「親バカ」と言われる飼い主さんの場合、「しつけをするのは可哀想」「うちの子はトレーニングを嫌がるから…」といった理由から、しつけを放棄することがあります。

しつけは社会性を身に付け、人間と共存していくためにとても重要です。
また、犬側も信頼できる飼い主として飼い主を認識することで、安心感を得ることができます。
したがって、しつけは飼い主と愛犬との絆を築く上でも非常に重要なのです。

2.飼い主としてのマナー

「愛犬家」と呼ばれている人たちは、必ず飼い主としてのマナーを守ります。
散歩中はしっかりリードを持ち、他の人や犬に飛びかかったりしないように制したり、糞を持ち帰る、おしっこは水で流したりするなど、最低限のマナーです。

しかし、親バカな飼い主さんの場合、興奮した愛犬が相手に飛びかかってしまっても、「うちの子人が大好きなの~」と理由を付けて止めず、中には糞を持ち帰ることすらしない非常識な人もいます。

飼い主は犬にとって「親」と同じ存在です。
子供のしたことに親が責任を持つのは当たり前ですよね。
上記でのような当たり前のこともできないようでは、「愛犬家」ではなく、ただ愛犬を甘やかす「親バカ」認定されても仕方がありません。

3.「犬」を理解する努力

一緒に本を覗く犬と女性

犬を家族として迎えるに当たり、「犬」という動物について理解する必要があります。
飼育方法はもちろん、犬の習性や仕草、トレーニング方法など、飼う前にたくさん調べたという人がほとんどでしょう。

また、愛犬を迎えた後に愛犬をより理解しようと、仕草から心理を読み解く方法や食事管理、健康管理など、様々なことを勉強したという方も多いのではないでしょうか。
このような人は、しっかり犬を理解し大切にしようとしているため、本当に犬を愛している「愛犬家」と言えるでしょう。

しかし、中には犬を全く理解しようとしない飼い主さんもいます。
散歩へ連れて行き、ごはんを与えればそれで良いと考える人も多く、実際は犬が寂しがっていることにも気付かない…なんてことは珍しくありません。

大事な愛犬であっても心理をすべて理解することは不可能です。
しかし、できるだけ家族である愛犬に寄り添えるようにと努力することは大切です。

4.愛犬の様子を観察・理解

潤んだ瞳で見つめるパグ

前述した「犬を理解する努力」にも繋がりますが、愛犬の様子を毎日しっかり観察し、ちょっとした違和感から、「あれ?今日はちょっと違うな」「もしかして体調が悪いのかな」と変化を感じ取る飼い主さんは多いです。

1日ずっと見ているということは無理ですが、家にいるときくらいはスキンシップを通して、日々愛犬の健康を観察することは非常に重要です。
「愛犬家」と呼ばれる人々は、そうしたことが自然とできています。

しかし、残念ながら「親バカ」と呼ばれる飼い主さんの中には、愛犬をアクセサリー感覚で見ている人も少なからずいます。
そうした人は愛犬をちゃんと観察することが少ないため、異変や体調不良に気付きにくい傾向にあります。

もちろん、仕事から帰ってきて疲れているなどの状況は誰にでもあると思いますが、愛犬の飼い主として家に迎えたからには、毎日適度なスキンシップは必要です。
ぜひ愛犬との時間を設け接することで、愛犬の変化にいち早く気付けるようになりましょう。

5.犬用の衣服・アクセサリー

基本的に犬には洋服は必要がないと言われていますが、犬種によっては寒さが苦手な犬種もいるため、冬だけ防寒として服を着せるという飼い主さんは多いでしょう。

しかし、防寒のためならば過度な装飾は必要ありません。
多くの犬は自分の体にジャラジャラとした装飾が付くことを嫌いますので、無理に装飾の多い衣服を着せてしまうとストレスの原因になる可能性があります。

また、最近では犬用のマニキュアやカラーリングサービスなども行われていますが、これも基本的には犬にとって必要なサービスではありません。

「やってはいけない」とまでは言いませんし、やっているから「親バカ」とも言いません。
しかし、愛犬が明らかに嫌がっているにもかかわらず、無理やり装飾の付いた衣服を着せたり、アクセサリーを付けたりするのは飼い主のエゴに過ぎません。
嫌がるような素振りを見せるのであれば、やめてあげてください。

まとめ

芝生の上で遊ぶ女性と犬

いかがでしたでしょうか。
「愛犬家」と「親バカ」の最大の違いは、犬の立場になり、犬のことを本当に考えて行動しているかどうかです。
飼い主としての責任感をしっかり持ち、犬にとって居心地の良い生活、また人間と共存する上で大切なことをしっかり教えることが、「愛犬家」への一歩ではないでしょうか。

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