ペットショップで値段が安くなっていく子犬を見たことはありませんか?
日本においてペットショップは身近な存在です。今は、ショッピングモールやホームセンターなどにもペットショップが併設されていることが多いですから、買い物ついでにふらっと立ち寄るという方も少なくないでしょう。
ペットショップでは時々、プライスカードにバツがつけられ、「お買い得!」や「SALE!」の文字と共に値下げされている子犬を見かけることがあります。そして、忘れた頃にまたペットショップを訪れてみると、同じ子が更に値下げされている…ということも。さて、どうしてこのようにペットショップでは、犬の値段が少しずつ安くなっていくのでしょうか?
ペットショップで犬の値段が安くなっていく理由
ペットショップでの売れ筋は、かわいい盛りである生後2~3カ月の子犬たちです。生後2~3カ月というのは、単に見た目がかわいいというだけはなく、しつけや社会性を身につけるのに重要な時期でもあります。そのため、生後2~3カ月の子犬を求める飼い主が多く、ペットショップ側も高値をつけます。
しかし生後3カ月を過ぎると、月齢が上がるにつれ売れる確率が下がっていきます。子犬が長くいればいるほど管理費の費用がかさんでいくため、ペットショップ側としてはできるだけ早く飼い主を決めたいと考えます。そこで、少しずつ値段を安くしていくのです。
月齢が高くない子犬の値段が安いのはどうして?
月齢が高いわけではないのに、相場よりも安い値段で子犬が売られていることもあります。それは、なぜなのでしょうか?その理由の中から2つをご紹介します。
欠点があるから
欠点とは、体の一部が正常ではないことを言います。子犬に何らかの欠点がある場合、ペットショップは値段を安くし、欠点についてきちんと説明した上で譲渡します。例えば
- 鼻レバー(本来は鼻が黒い犬種であるのに、レバー色(茶色)の鼻をしている)
- 後ろ足に狼爪(地面に接しない爪)がある
- アンダーショット(上顎より下顎が出ている。いわゆる受け口)
- オーバーショット(上顎が前に出ている。いわゆる出っ歯)
- 尻尾が曲がっている
- ミスカラー(部分的に本来とは異なる色の被毛が生えている)
などが欠点となりますが、これらはほとんど日常生活に支障はないと言っていいでしょう。上記のほかに
- 鼠経ヘルニア
- 臍ヘルニア(出べそ)
- 停留睾丸
なども欠点に含まれますが、これらは将来的に手術が必要になる場合もあります。そういったことをきちんと説明せずに、「問題ないですよ」と言って売る悪質なペットショップもあるようなので要注意です。
容姿が標準から外れているから
犬種ごとに容姿の標準があり、その標準に近ければ近いほど値段が高くなる傾向があります。逆に、顔立ちや体格が標準から外れていると、相場よりも値段が安くなるようです。
まとめ
ペットショップで犬の値段が安くなっていくのは、月齢が上がるにつれ売れる確率が下がっていくからです。また、月齢が低くても相場より安くなっていることもあります。
犬の値段が相場よりも安いときは、何かしら理由があると思われます。安いからといって飛びつかずに、まずは安い理由をペットショップに確認しましょう。その理由を受け入れて、きちんと大切に育てていくことができるのか、よく考えてから子犬を迎え入れてくださいね。とはいえ、ペットショップが正直に理由を教えてくれるとは限らないということも念頭に置いておかなくてはいけません。
犬の値段が安かろうが高かろうが、大切な命であることに変わりはありません。犬を飼うということは、ひとつの大切な命を預かるということであり、何があっても最後まで責任を持って飼う覚悟が必要だということも忘れないでくださいね。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
はじめに高く金額を付けて 少し月日が経つと売れないので 少し値段を下げます
だいたい5万円〜15万円ぐらいで高いので
安くしてもまだ高いです。
50代以上 女性 匿名
可愛らしい名前を付けられた雑種の多さ。自然交配ではあり得ない品種を掛け合わせたと思える仔犬達。
人間の罪の深さを身近な所で感じました。
鳥肌が立ち、すぐにその場を立ち去りましたが、皆さんはどう感じてるのか私だけがおかしいのか、問いたい気持ちです。
知り合いはシーズーとチワワのミックスを保護犬として引き取りましたが、
食物アレルギーとてんかんに悩まされています。
自然交配でも弱い仔犬もいますが、人間のエゴと欲で産み出された仔犬達の幸せな未来を祈ります。
40代 女性 匿名
当時は人気のクリーム色のミニチュアダックスなのに、売れ残っていた理由は鼻の色が黒くないから、ということでした。
家にはすでに2頭のわんこがいたので、飼うつもりはありませんでしたが、売れ残っているコはどうなるのか聞いたら、繁殖にまわされるか、処分される、このコは鼻が黒くないから処分される、とのことだったので、その場で購入しました。
12才までは病気というものは無縁で、13才になって乳腺腫瘍や子宮水腫の病気で手術はしましたが、今でも元気に暮らしています。
鼻の色が黒くない、たったそれだけの理由で処分されてしまうなんて、とてもショックでした。
女性 匿名
引き取りの当日、脚の毛が少し薄くてひ弱な感じがしました。教えてもらった食餌量はとても少なくて栄養が足りていなかったようです。
家に連れて帰って一月過ぎる頃にはしっかりと歩けるようになりました。
家族として迎えて9年。子供のように可愛いです。
ペットショップで百万円を超える値段の仔がいました。
丸い眼に短い脚が可愛いく人気がある容姿だから高いとか。
犬として良いとは言えないということでした。
恥ずかしながら、希少な犬を飼うことは嫌なことではないと思ってしまいます。