犬がヤキモチを焼く理由とは
人間と同じように犬もヤキモチを焼いたり嫉妬をすることがあります。
群れの中で生活をしていた犬は、リーダーに気に入られたいという潜在的な気持ちを持っている為、リーダーの関心が自分以外に向いた時は「自分に注目してほしい」という気持ちを行動に表すようになります。
どういった時にヤキモチを焼くのか、具体的な例は後ほどご紹介しますが、主に新入りが入ってきた時や子供に対しての嫉妬が多いようです。
信頼している大好きな飼い主さんが、自分とは別の誰かに注目していると感じると、家族の中の自分の順位が変わってしまうのではという危機感を感じるのではと言われています。
ヤキモチを焼くことで、現す行動は犬によって若干異なりますが、大まかに分けると不安になったり攻撃的になるということがわかっています。
具体的な例を挙げると、トイレではない場所へ排泄をする、飼い主が関心を示している対象へ噛みつく、吠える、クッションやおもちゃなどを振り回して八つ当たりをする…などです。
この状態のまま放っておくと問題行動として悪化する可能性が高いので、始めのうちにうまく接しておくことが大切です。
犬がヤキモチを焼いた時の行動
実際にヤキモチを焼いた時はどのような行動をするのでしょうか。
よく見られる典型的な行動をご紹介します。
- トイレの粗相
- 飼い主さんの持ち物をかじる
- 吠える
- とにかく掘る
上記以外にも、夫婦がソファなどでくつろいでいるところを間に割って入ってくる、気に入らない対象の所有物をボロボロにするなども見られます。
また、母犬が子供を出産した後に飼い主さんが子犬ばかり構うことで、母犬が嫉妬し育児放棄するというケースも報告されています。
愛犬がヤキモチを焼いた時の接し方
実際に愛犬がヤキモチを焼いた時はどのように接し方をすれば良いのでしょうか。
行動に対して大きなリアクションを取らない
クッションやおもちゃに八つ当たりをしたり、トイレ以外の場所で粗相をする場合は「行動に対して大きなリアクションを取らない」ようにします。
ここで、「こら!だめでしょ!」と叱ったり大きな声を出すと「この行動をしたから飼い主さんは自分に注目してくれた」と学習してしまいます。
その為、何度叱っても問題行動が収まらないというスパイラルに陥ってしまうのです。
問題行動を起こしても無視をして犬が止めるまでじっと待ちましょう。
可愛がる順番を気を付ける
物ではなく動物や人に攻撃的になる場合は、対処法がまた異なります。
新しく迎えた後住犬を先に可愛がったり、生まれた赤ちゃんばかり可愛がったり構っているということはないでしょうか。
この行為は愛犬の嫉妬心を募らせてしまう為、愛犬を先に可愛がるという心がけをするようにしてください。
時と場合によっては毎回愛犬から構うというのは難しいかもしれません。
しかし、ドッグフードは先輩の犬から与える、散歩の準備も先輩の犬から行うなど、日頃のスキンシップ以外でも疎外感を感じさせないように接することでヤキモチを焼きにくくなるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
飼い主さんにヤキモチを焼くということはそれだけ信頼していて大好きだという証拠です。
もし、何か心当たりがあればご紹介した対処法を行ったり、日頃の行動を見直すことで改善に繋がるかもしれません。
また、大切なものは愛犬の手が届かない場所へ保管しておくなど、噛まれたり振り回されてないように管理しておくことも大切です。
何度無視しても問題行動が収まらない場合は、低い声で一言注意するという方法も効果的です。
騒ぎ立てずにクールに言い聞かせるように発することが重要です。
言うことを聞いた時はきちんと褒めてあげることで、少しずつ愛犬も理解していくはずですよ。