売店でおやつを購入する「ホームレス犬」
コロンビアの”Diversified Technical Education Institute of Monterrey Casanare”のキャンパスに1匹の黒い毛をした犬が住み着いていました。
学生たちは、この犬を”ニグロ”と名前をつけて呼んでいました。
非公式のマスコット
誰もが、二グロは、キャンバスの番犬であると認めていました。
ずいぶん前からみんなが二グロに食べ物を与えていました。
二グロもキャンバスでの生活が心地良いみたいでとてもくつろいでいます。
キャンバスのどこに行っても、学生や職員たちが二グロのことをさすったりして可愛がってくれます。
二グロは、学校関係者のだれもが認める非公式のマスコット犬となっています。
ある特別な行動
最近、二グロの興味深い行動に、みんなが気付き始めました。
毎日、たくさんの学生たちがキャンバス内の売店にてお金を払って食べ物を購入しています。
それを見ていた二グロが、なんと真似をするようになったのです!
二グロは、もちろん、お金をもっていません。
それで、二グロが考えたのは、地面に落ちている葉っぱを見つけ、それをくわえて売店に持って行きます。
そして、くわえた葉っぱを売店のカウンターに置いて、クッキーを要求するようになったのです。
この学校の先生であるアンジェラさんは二グロが葉っぱをくわえて売店に持って行ってる写真や動画を自身のフェイスブックに投稿しました。
「二グロは、学生たちが何かを渡すと食べ物を手にすることができるというのをジッと見ていてそれを自分も真似したのです。なんて頭のいい犬なんでしょう!」とアンジェラさんは書いています。
それ以来、二グロは売店に1日何度も通い、クッキーを要求し始めたのです。
でも、二グロの健康のために、それを制限する必要がありました。
ということで、二グロのために、売店でお買い物ができる回数制限が決められました。
話題
アンジェラさんのファイスブックの投稿により、二グロは、キャンバスの売店にて、毎日落ち葉でクッキーを購入する犬”として、今、世界中で話題を集めています。
各国のメディアも二グロの事を取り上げています。
https://www.inspiremore.com/dog-pays-for-treats-leaf/
https://www.thedodo.com/close-to-home/dog-buys-treats-using-leaf
動画
二グロが実際葉っぱをくわえて売店に行く様子をとらえた動画があります。
A petición de muchos seguidores de "NEGRO" el perro Guardian del INSTITUTO TECNICO DE MONTERREY CASANARE COLOMBIA, que recoge hojas y las usa como dinero para "comprar" sus galletas; les dejo este pequeño vídeo. #NEGRO #COLOMBIA #SMARTDOG
Angela Garcia Bernalさんの投稿 2018年5月4日金曜日
最後に
二グロは、ホームレス犬です。
いつの間にか学校のキャンパスに住みついた野犬です。
でも、それを学校関係者が温かく受け入れたのです。
二グロをいじめる人もなく、二グロを保健所に通報することもなく、みんなで温かく自然に受け入れたのです。
かつての日本もそうでした。
野良犬がいるからといって、よほどの事がない限り、保健所に通報する人はめったにいませんでした。
餌をやったり、水をやったり、誰となく、お世話していた時代もありました。
でも、今は違いますね。
犬が単独で歩いてると、すぐに保健所に通報され、捕獲される管理社会になってしまいました。
狂犬病問題があるから?でも、日本には狂犬病は入ってきていませんよね…
一旦保健所(動物愛護管理センター)に収容されると、短いところでその日のうちに、平均で約1~2週間で、飼い主さんのお迎えがなければ、その殆どが殺処分され、最後には焼却されてしまいます。
首輪がついていても、人馴れしていても、それは同じです。
何かがおかしくないですか?
迷い犬や、野犬も、私達と同じ”命”なんですから…
※尚、この度の記事及び写真、動画の掲載に関してましては、Diversified Technical Education Institute of Monterrey Casanareのアンジェラさんの承諾を頂いております。